APC 技術ブログ

株式会社エーピーコミュニケーションズの技術ブログです。

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AWS全冠(≒All Certifications Engineer)になりました。

はじめに

こんにちは、あるいはこんばんは、クラウド事業部の原田です。
今回はAWSほぼ未経験の状態から、無事AWS全冠を達成できましたので、
全冠に至るまでの振り返り、達成して思ったこと、感じたことを共有させていただこうと思います。
※タイトルにAll Certifications Engineersと記載していますが、
記事公開時点では2024 Japan AWS All Certifications Engineers の応募クライテリアを満たしただけで、
来年 2024 All Certifications Engineer に選出される予定です。

自身の経歴(パブクラ歴)

30代からエンジニア。元々はネットワークエンジニア(5年程)、IDaaSのサポート(3年)を経て現在はAzureをメインに扱ってます。

期間 概要
2020/01~2020/09 Azure設計構築(Web3層+FrontDoor+ExpressRoute)
2020/10~2022/03 オンプレ環境構築
※この期間に前案件の経験活かしてAzure資格いくつか
2022/04~現在 Azure案件(設計構築以外の検証多め)
BIとかデータ分析とかMachineLearningとか
2022/09~2022/10 AWS案件お手伝い
SGやGuard Dutyのネットワーク・セキュリティ回り設定チェック

Azureは色々と2年半程触ってますが、AWSは全冠達成した今でも合計100hも触っていません。

勉強時間、取得した順番

全冠達成できましたが、AWSの資格を取りだした当初は全冠について全く考えていませんでした。

最初のSAA取得~全冠達成までに期間は1年9ヵ月(勉強期間は2022/04~2023/12)程かかっていますが、
間にAzure系の認定資格4つ と PaloAltoのPCNSEとってたり単に勉強サボってたりしたので、
AWS認定にかけた期間は実質9ヵ月程になります。
勉強時間は1認定試験あたり平均30h*12回の360h程度でした。

ANS(7月)からは一応全冠意識して集中しはじめ、MLS(10月)あたりで年内の全冠達成を目指してペース上げてます。
会社への申請(1カ月前に申請上げる必要がある)上、後半は2件予約状態になっていたので
落ちれない(落ちるとスケジュール組みなおしメンドイ)プレッシャーがかかったのも良かったかも。

一個合格したらその場のノリで次の挑戦決めていたので計画性もありませんが、
行き当たりばったりでも達成できた一例として。

合格日 資格名 スコア 自記事
2022-05-08 Solutions Architect - Associate(SAA-C02) 760 -
2022-10-08 Solutions Architect - Professional(SAP-C01) 803 -
2023-04-15 Security - Specialty(SCS-C01) 829 SCS
2023-07-29 Advanced Networking - Specialty(ANS-C01) 796 ANS
2023-08-14 SysOps Administrator - Associate(SOA-C02) 816 SOA
2023-09-09 Database - Specialty(DBS-C01) 810 DBS
2023-10-08 Data Analytics - Specialty(DAS-C01) 826 DAS
2023-10-28 Machine Learning - Specialty(MLS-C01) 859 MLS
2023-11-04 Cloud Practitioner(CLF-C02) 883 -
2023-11-19 Developer - Associate(DVA-C02) 791 DVA
2023-12-03 DevOps Engineer - Professional(DOP-C02) 870 DOP
2023-12-09 SAP on AWS - Specialty(PAS-C01) 895 PAS

表だとペースがわかりにくいので線で表すとこんな感じです。
| = 試験、-が1week
----|---------------------|--------------------------|--------------|--|---|----|---|-|--|--|-|
└       ここまで1年     ┘   └  この間半年  ┘

取得の動機・モチベーション

結果的に全冠達成できましたが、AWSの資格を取りだした当初は全冠について全く考えていませんでした。

希望が通ってパブリッククラウド案件を扱っているチームにアサインさせてもらったのですが、
当時パブクラチーム内のAzureチームは自分ひとりで、周囲は皆AWSの案件を遂行されている方ばかり。
各チームの定例報告をする場で飛び交っている用語にさっぱりついていけない危機感から、まずはSAAを取得しようと思い立ちました。

SAAは無事GWを代償に取得できたのですが、勉強の過程で上述のAWSの用語がどんどん理解できるようになり、
別チームの報告を聞いて、「あぁ、こんなことを業務でやられているんだな」というのがイメージできるようになったのが
最初に面白いと思った所ですね。
Configが~とかInspectorが~ とか聞いて、
before:設定がどした?捜査官?誰? だったのが
after:リソースの構成とか変になってないか確認してくれるヤツ。 脆弱性とか検知するヤツ。 ぐらいになって、
そこからなんとなく業務内容をイメージできるようになった感じです。
ホント最初はそんなもんでした。特にAWSのサービス名はE(Elastic)xx多すぎてわかりにくい印象が強すぎて...
Azureの方がサービス名は素直だと思います。(例外はありますが)

その後も各分野の試験をクリアしていく度にAWSの話が分かるようになってきて、
知識の幅が広がるとそれだけ「面白い、面白そう」と思える話も多くなるのが実感でき、
それがモチベーションの維持にも繋がっていきました。

また、環境面として試験合格時は会社が受験料を負担してくれるのも大きかったです。感謝。
ProfessionalやSpecialtyは一回¥33,000かかりますし。全試験で半額特典利用しても約¥180,000…
途中まではさらに追加でSpecialty(かProfessional)に報奨金もかかっていたので、それも一因としてありました。
報奨金売り切れてからペースあがってるあたりやっぱり計画性ないなぁ...

でも一番のモチベーション維持に繋がったのは同じ目標に向かう仲間が同時に挑戦してくれていたからですね。
特に同じPJ、同じチームのはイベントにも参加(登壇込み)されながらも
自分より一歩先に行っていたので、離されないよう背中を追いかける日々でした。
特にPASを2日で取得されてた際は「え?」ってなりました

勉強方法

※ある程度のパブクラ知識(CLFぐらい)はある前提です。 AWS認定試験に集中していた間は、以下の勉強方法を行っていました。 ①AWS Skill Builderで各試験の概要を押さえる
 主にExam Readiness。個人的には動画系(日本語実写版)が好みでしたが、ものによっては使い難いのも...(動画スピード弄れなかったり)
➁問題集を1周する
 今回はCloudLicenseを利用していました。7問1セットなので途中で止めやすく、
 集中力続かない日は途中で一旦辞めて小分けにしたりと融通が利きやすい点が使いやすかったです。
 あと3ヵ月毎更新なので締め切り効果も狙えます。
③足りない知識を補完する
 主に利用したのは↑の問題集の解説や、Black belt/Whitepaperになります。
 ぶっちゃけ量多すぎて見きれないので、簡単な用語解説等は他の合格者さんのブログ漁ったりもしていました。
 弊社ブログ内にも合格体験記いくつかあるのでおススメです!
④ ➁~③を2~3周繰り返す。
 とりあえず8割ぐらいを目標に。
 注意点として、ちゃんと仕組みを理解すること。
 ただ問題の答えを覚えるのではなく、何故その解答になるのか自分で説明できるようになるのを目指します。
 今回使っていたCloudLicenseの場合、単発で8割超えたら模擬試験モード→間違ったところだけお気に入りに登録して復習
⑤試験前日:SkillBuilderのPracticeTest受ける
 最終確認。ここでミスった部分でどこを理解していないか再確認、復習。

全冠達成してみて

正直DAS、MLS、PASについてはその分野の知識を修めても活用できるかは正直携わる業務に依る部分が大きいと思います。
※PASはSAP(製品の方)に限らず、アプリーションの移行や設計にも活かせそうですが

私は実業務でETLやMachineLearningに触る機会が(Azureでだけど)あったので知見増やす為に勉強しましたが、
時期がズレていたらDBSまで取得した時点でそれ以降取っていなかったかもしれません。

ただ、逆に言えばその他の試験は業務でAWSを利用するなら活かせる部分があると思います。
CFnとか業務で使ってないからDVAやDOPいらない?もったいないから先に勉強して導入できるように動きましょう!

私の場合業務ではAzureをメインに扱っているのですが、どちらも修めることでそれぞれのプラットフォームの知識だけでなく、
パブリッククラウドのサービスに対しての理解度がより明確になったと思います。(上述のML等)
AWSを扱っていない方や、メインが違うプラットフォームの方にも、パブリッククラウドという業界のアンテナ広げる為にAWSの知識はあって損はないと実感できました。
ユーザーが一番多いAWSの記事が情報としては一番多いので、そこから情報を得れるのは大きいです。

1つの認定試験だけでも労力使いますが、その分全冠はただの知識・技能Lvの証明だけでなく、
継続的に勉強を続けられることや、その向上心についてもアピールできる実績になると思います。

振り返ってみれば、知識の習得はもちろん、視野の広がりや勉強の習慣化等、
「やって良かった」と思える体験でした。

来年は追加されるDEA取って2025もAWS全冠と言えるようにしつつ、Azureも全冠目指します!

おわりに

この記事が皆さんのスキル向上のきっかけの一つとなれば嬉しいです。
私達クラウド事業部はAWSなどのクラウド技術を活用したSI/SESのご支援をしております。

https://www.ap-com.co.jp/service/utilize-aws/

また、一緒に働いていただける仲間も募集中です!
今年もまだまだ組織規模拡大中なので、ご興味持っていただけましたらぜひお声がけください。

www.ap-com.co.jp

本記事の投稿者: e_harada
普段はAzureをメインにインフラ系のご支援やPythonでコード書いたりを担当しています。AWS全冠。Azure10冠。
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