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Amazon EKSクラスターの延長サポート機能の紹介

こんにちは、クラウド事業部の山路です。

今回はAmazon EKSの延長サポート機能、先日公開されたコストなどの追加情報を紹介します。

まとめ

  • これまでAmazon EKSは、新バージョンがリリースされてから14か月がサポート期間であり、期限を過ぎるとAWS側で強制的に更新されました。
  • 延長サポート適用後、新バージョンリリースから14か月は「標準サポート期間」、標準サポート終了から12か月間は「延長サポート期間」となり、延長サポートが終了するとクラスターの自動更新が実施されます。
  • 2024年4月1日以降は延長サポート対象のクラスターにつき追加料金(0.50ドル/時)が発生します。

Amazon EKSの延長サポートとは

Amazon EKSは、Kubernetesに追従するように新しいバージョンをリリースします。これまで新しいAmazon EKSはリリースから14か月間はサポート期間となり利用可能でしたが、14か月が過ぎると、同バージョンでの新しいクラスターの作成はできなくなり、稼働中のクラスターもAWS側でControl Planeのバージョンアップを強制的に実施します。このため、 (EKSに限らないですが) Amazon EKSクラスターは定期的な更新作業が必要となります。

一方で、企業やプロジェクトの状況によっては、何らかの理由でクラスターを速やかに更新するのが難しい場合もあります。なお昨年公開されたAWSのブログでは、以下の2つのシナリオを想定しています。

  • Code Freezeへの対応: ビジネス上重要なタイミング (年末商戦など) のため、クラスターの更新を実施せず環境を固定したい場合。
  • Third partyとの依存関係: クラスター上に展開するThird party製品の開発が遅れたため、EKSのバージョンとの依存関係を解消するまでの時間を稼ぎたい場合。

こういったケースに対応するため、2023年10月にAmazon EKSの延長サポートがプレビューとして開始されました。

aws.amazon.com

延長サポート期間中は、AWSへの問い合わせも対応していおり、また以下のリソースに対するパッチをリリースします。Control Planeにはセキュリティパッチ、その他リソースには重要なパッチが適用されます。

  • Control Plane
  • Amazon VPC CNI アドオン
  • kube-proxy アドオン
  • CoreDNS アドオン
  • Amazon Linux / Bottlerocket 向けの EKS Optimized AMI
  • EKS Fargate ノード

延長サポート期間は、標準サポート期間終了後に自動的に推移します。ユーザー側で追加のアクションは不要です。

延長サポート期間が終了すると、クラスターはAWSによって自動的にバージョンアップされます。そのため、クラスターの自動更新まで最大26か月間はサポート期間として対象のバージョンを利用できます。

なお延長サポートはバージョン1.23以降のバージョンのみ適用対象となります。

1.23のEKSクラスターを作成すると、以下の画像のように延長サポートの表示も確認できます。

延長サポートにかかるコストと適用日時

2024年1月16日、延長サポートによって発生するコストと、適用時期が公開されました。

aws.amazon.com

2024年4月1日からは、延長サポートの適用されるクラスター当たり 0.60ドル/時のコストが発生します。通常サポート時は 0.10ドル/時 なので0.5ドル増加しており、1日で12ドル、1か月で約360ドルほど追加コストが発生します。けっこうなコストが発生するので、基本的には標準サポート期間中にクラスターを更新し、どうしても厳しいときだけ延長サポートに手を出すのがよいでしょう。

なお、利用可能なEKSのバージョンと延長サポート適用日はAWSのドキュメントにも記載があります。特にバージョン1.23 / 1.24はコスト発生前に延長サポート期間に入るため、早めのバージョンアップが必要となります。

docs.aws.amazon.com

さいごに

弊社はAWSアドバンスドティアサービスパートナー認定を受けております。また以下のようにAWSの活用を支援するサービスも行っているので、何かご相談したいことがあればお気軽にご連絡ください。

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