こんにちは!クラウド事業部の中根です。 個人利用のAWSで色々試した後のリソース削除、大変ですよね。 AWSアカウント内に存在するリソースを検索するためのサービスです。 Resource Explorerを開き、余分なリソースが残っていないかチェックします。 余分なリソースだけを表示したいので、そのための設定が必要になります。 見覚えのないリソースがたくさんあるかと思いますが、ほとんどがデフォルトで作成されているリソースになります。 まずはResource Explorerを有効化しましょう。 アグリゲータインデックスリージョンはお好きなリージョンを選択してください。 リソースが完全に表示されるようになるまで時間がかかります。 削除対象にしたくないリソースがある場合は、それとわかるようなタグをつけておきましょう。 デフォルトで存在しているリソースにもタグ付けしましょう。 Resource Explorerから、「リソース」を選択します。 この状態で、クエリを入力していきましょう。 続いて、2.と3.で指定したタグを使って除外します。 最後に、上記のフィルタリング後に表示されている中で余分なリソースとして表示したくないものは、ARNフィルターで除去したり、タグを追加して表示しないように調整してください。 表示結果が、自分の望む形になったらクエリをコピーしてください。 Resource Explorerから、「ビュー」 > 「ビューの作成」を押下します。 リソースフィルタを「指定したフィルターに一致するリソースのみを含める」にして、コピーしたクエリを貼り付けて、ビューを作成します。 こちらは任意ですが、作成したビューをデフォルトに設定しておくこともできます。 設定しない場合は、リソース画面を開いた後に、ビューを切り替えましょう。 ビューができたら、適当なリソースを作成したら表示されることを確認するなどして、動作確認をしましょう。 今回はS3バケットを作成してみました。 APCはAWS Advanced Tier Services(アドバンストティアサービスパートナー)認定を受けております。 その中で私達クラウド事業部はAWSなどのクラウド技術を活用したSI/SESのご支援をしております。 https://www.ap-com.co.jp/service/utilize-aws/ また、一緒に働いていただける仲間も募集中です!
はじめに
実は残ってるんじゃないかと不安になったり、消したつもりが残っていたり、といった経験は誰もがあるのではないでしょうか。
BudgetsのレポートやCost Explorerなどを使用する方も多いかもしれませんが、基本的に次の日にならないと料金発生有無がわからないのももどかしいです。
Resource Explorerを使って、この悩みをある程度解消することができたので、活用方法を共有したいと思います。Resource Explorerとは
リソースタイプやARN、タグなどでフィルタリングして、リソースを検索することができます。
S3バケットやEC2インスタンスを見るときに、各サービスページにアクセスしなくていいのが嬉しいですね!

具体的な使い方
こちらは私の環境の画面ですが、削除スケジュール済みのKMSキーだけが表示されています。

何かリソースを作成すると、そのリソースは特定のタグを付けない限り表示されるようになっています。
リソースを削除するときは、この画面を見ながら削除することで、消したつもりが残っていた、という事故を減らすことができます。設定方法
これをしない場合は、以下のように大量のリソースが表示され、どれが余分なリソースかわかりにくくなってしまいます。

また、KMSのAWSマネージド型キーなども表示されます。
これらをフィルターで表示しないように設定していきましょう。1. Resource Explorer有効化

よく使うリージョンを選択するのがおすすめです。
ここで設定したリージョンから、他のリージョンのリソースを横断的に検索することができるようになります。

全てのリソースが表示されるまで最大で36時間かかるようです。
1~2時間程度でほとんどのリソースが表示されていそうでしたが、ご注意ください。
以下のお知らせが表示されなくなれば、完了と思われます。

2. 常駐リソースにタグ付け
私は、in-useタグを付けています。
タグを付ける際は、タグエディタでまとめてタグ付けするのがおすすめです!

3. デフォルトのリソースにタグ付け
デフォルトで存在しているVPCなどが対象になります。
タグエディタで、全リソースを検索してから、まとめてタグ付けするのがおすすめです。

私は、defaultタグを付与しています。

4. クエリの作成
表示が「all-resources」になっていることを確認してください。

まずは以下のクエリを張り付けて、Enterを押下してください。-resourcetype:athena:datacatalog -resourcetype:athena:workgroup -resourcetype:ec2:fleet -resourcetype:ec2:security-group-rule -resourcetype:ecs:capacity-provider -resourcetype:elasticache:parametergroup -resourcetype:elasticache:usergroup -resourcetype:elasticache:user -resourcetype:events:event-bus -resourcetype:events:rule -resourcetype:memorydb:acl -resourcetype:memorydb:parametergroup -resourcetype:memorydb:user -resourcetype:resource-explorer-2:index -resourcetype:resource-explorer-2:view

このクエリでは、デフォルトで作成されるが、タグ付けができないリソースで、料金も発生しないものも除外しています。
もしかしたら余計なのが含まれていたり、アカウントの使用状況によっては除外しきれていない場合があるので、その場合はカスタマイズしてください。
defaultタグとin-useタグを付けた場合は以下のようなクエリを追加で入力し、Enterを押下します。-tag:"default=true" -tag:"in-use=true"
私は、KMSのAWSマネージド型キーはタグが付けられないので、ARNを直接指定して表示しないようにしています。
クエリ作成時は、補助機能も活用しましょう!


5. ビューの作成




6. 動作確認
作成・削除直後はリソースが表示されない場合があるので、作成してから5分ほど空けてから確認してください。
S3バケットが表示されていることが確認できます。
(表示されているKMSキーは無視してください。)

注意点
対応リソースはこちらを参照。
リソースを結構雑にフィルタリングしているため、実案件で利用する場合は適切なクエリを構築しましょう。終わりに
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今年もまだまだ組織規模拡大中なので、ご興味持っていただけましたらぜひお声がけください。