APC 技術ブログ

株式会社エーピーコミュニケーションズの技術ブログです。

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CloudNative Days Tokyo 2023 に運営スタッフとして参加してきました!

こんにちは!ACS事業部の田中です。
最近は気温の上下が激しく、体への負担が大きいなと感じる今日この頃です。

さて、皆さんはCloudNative Daysというイベントをご存じでしょうか?
CloudNative Days はコミュニティ、企業、技術者が一堂に会し、クラウドネイティブムーブメントを牽引することを目的としたテックカンファレンスです。

cloudnativedays.jp

私はこのCloudNative Daysに2022年の3月から実行委員メンバーとして参加させていただいています。
先日開催されたCloudNative Days Tokyo 2023も同様に実行委員メンバーの一人として参加してきましたので、イベントでどのような活動をしてきたのかを簡単にまとめます。

ブログを書くまでがイベント参加です!!

セッションについては実際の動画を見ていただくのが良いと思いますので、ぜひアーカイブ動画をご覧いただければと思います。

event.cloudnativedays.jp

CloudNative Days Tokyo 2023?

CloudNative Days Tokyo2023(以下 CNDT2023)は、2023年12月11日と12日の2日間にわたって、東京の有明セントラルタワー ホール&カンファレンス と オンラインにてハイブリッド開催されました。

event.cloudnativedays.jp

CNDT2023では4トラック計50セッションが行われました。
クラウドネイティブの実践事例のほか、Platform Engineering やAI、eBPFやOpenTelemetryなど最近の潮流を盛り込んだ幅広い話題が展開されており、非常に魅力的なセッションが並んだと感じています。

また、オフライン会場では参加者の皆様にイベント全体を楽しんでいただくべく、セッション講演のほかにも様々な企画を開催していました。
公式のイベントサイトに載っている以下の企画のほか、参加者の交流のためのディスカッションボードや、記念撮影用のフォトブース、ステッカーをコレクションするための御朱印帳企画など多岐にわたる企画をぎゅっと詰め込んでいます。

クロージング時点でオンライン 1263名、オフライン 635名の登録をいただいており、参加した中で過去一大規模なイベントでした。

コロナが明けてオフラインのイベントが増えてきたのもあり、オフライン会場は昨年以上の熱気に包まれていたと感じます。

CNDT2023で一体何をしていたのか

さて、大規模ということは実行委員メンバーの人数や役割も多岐にわたります。

ざっくり大きいところでいうと実行委員では、方向性とテーマ決め、コンテンツ企画(セッション、催し・会場企画など)、CFP選考、プロモーションを行っています。
また申し込みやオンライン視聴もできるイベントサイトを作るチームや配信を行うチーム、クリエイティブ関連を担うチーム、システムのObservabilityを担うチームなどもあります。

そんな様々役割・チームがある中で私は何をしていたかというと、大きく以下の事柄に関わっていました。

  • CFP選考
  • 会場催し企画(の一部)
  • 配信
  • クリエイティブ関連

それぞれ、どんなことをしていたのかをざっくり紹介したいと思います。

CFP選考

読んで字のごとく、皆様に応募いただいたプロポーザルの選考会です。
イベント本番に向けてのタスクになります。

CFP選考会は多様性の確保のために実行委員全体で投票を行い、採択するセッションを決めています。
採択にあたっては基準や取り決めが定義されており、それに従って投票を行っています。

今回は最終的に101件ものプロポーザルをいただき、採択率は23.7%とかなりの狭き門になりました。

どのプロポーザルも大変魅力的で、事前投票もかなり頭を悩ませましたし、選考会自体も約3時間に及んで熱い議論を交わしたのはよい思い出です。

所感として昨年のCNDT2022と比較して、今回のCFPは少し風向きが違うように感じました。

まず、プロポーザルを出すこと自体への熱量が増している。XでもよくCFPに関するポストを見た気がします。(見たいものを見るバイアスはあるかも)

また、テーマについてもクラウドネイティブに入門してみようという方向性から、市場の成熟に伴ってクラウドネイティブを採用しての事例紹介や実際の運用・セキュリティ担保などより実践的な方向性に変化していると感じています。

技術的にはeBPFやOpenTelemetry、WASM、AI、Platform Engineering といったワードが特にホットになっているでしょうか。 CNDT2023に限らずほかの勉強会でも独立した話題として取り上げられていますし、個人的にも興味が尽きない分野です。

ほかには、以前はインフラ寄りの話が多いように感じていましたが、今年はアプリケーション寄りのプロポーザルも増えたように感じます。

クラウドネイティブというとKubernetesに代表されるようなインフラ基盤寄りの話題が想起されがちだったかと思います。(少なくとも私はそうでした)
しかしながらクラウドネイティブ技術とアプリケーション開発は密接に関わるものであり、今後はアプリケーション観点の話題も増えると嬉しいなと個人的には感じています。

会場催し企画(の一部)

CNDT2023では当日の会場催し企画として、上記のゆるカフェ(とその中での企画)やスタンプラリー、ハンズオンデモなど様々なものを実施していました。

そのうちのクリエイティブ関連である御朱印帳企画に携わっていました。

御朱印帳企画は、「ステッカーは欲しい!でも貼る場所保管場所がない!」という嘆きから生まれた企画。
シール台紙を和綴じで製本し、オリジナルの御朱印帳を作ろうというハンズオンものです。

この企画の事前試作や、当日参加者にスムーズに作成してもらうための準備(表紙づくりなど)をお手伝いしていました。

実際作ってみると思ったよりもしっかりしたものが出来上がりますし、シールが一覧で並んでいる様は壮観です。
また、シールを見返してあのイベント参加したなぁ…と思い出に浸れる点もGood。

準備の都合上1日25部と少部数での提供となってしまいましたが、Xなどでの反応から概ねご好評頂けたのではないかなと感じています…!

私自身もステッカー大好きなので、コレクションのための手放せない一品になっています。
すごい便利。手作りで愛着も沸きます。

またどこかでお目見えできるといいな…

試作した御朱印帳

配信

実行委員として参加当初から、配信メンバーの末席にちょこんといます。
前日の配信オペレーション卓の設営、当日のハイブリッド配信(オフライン会場への投影とオンラインへの配信)オペレーションや、配信のための事前検証などに主に参加しています。

当日は2日間ともTrackDの部屋で配信の切り替えを担当していました。

これまでどのような過程をたどってきたのか、今回はどのような配信構成・機材を使ったのかなどは以下の記事にまとめられているので、興味のある方はそちらを参照いただければと思います。

jaco.udcp.info

そうそう、配信のほかにも現地登壇のアーカイブ作成も配信作業と同時にリアルタイムで行っていました。

実はCloudNative Daysのイベントではアーカイブがほぼ即日公開されます。
アーカイブ視聴が間を置かずにできたらうれしいですよね?

さくっとアーカイブが作成できる基盤を整えてくださってるチームの力があってこそですが、リアルタイムでセッションを視聴できなかった方にも できるだけ早くアーカイブ視聴できるようにしたいという思いから配信作業と同時にアーカイブ作業も行っているというわけです。
自分があってうれしいと思うことは積極的にやりたいものです。

なおアーカイブ配信の仕組みについてご興味がある方は、機能を実装くださった方の以下のブログをご参照ください。
(少々古い点があり現在はIVSを使用していませんが、アーカイブ作成自体の仕組みは変わっていないとのこと。)

repl.info

クリエイティブ関連

配信と同じく、実行委員参加当初からクリエイティブ関連にも携わっています(クリエイターチーム)。
実行委員の活動の中で最も深くかかわっている部分です。

クリエイティブ関連とは、デザインが絡むほぼすべての制作物を指しています。

CloudNative Daysのクリエイターチームは3名いますが、CNDT2023ではクリエイティブ・ノベルティの全体設計を担当、以下を作成しました。

  • ロゴ・カラースキーマ(最終的にFIXした案は、本イベントのプロモーション・イベント基盤担当でもあるjacopenさんのもの)
  • スタッフ・登壇者パーカー
  • Day1スタンプラリーノベルティ:バッグハンガー
  • Day2スタンプラリーノベルティ:電子メモパッド
  • ステッカー
  • オンライン配信時の飾り枠
  • フォトブースパネル・フォトブース用の手持ちパネル
  • 講演台のパネル
  • 名札

こう見ると、色々こまごま作ったなぁ…

CNDT2023での制作物たち

それぞれ、必要となるタイミングに合わせて間に合うようにデザインと発注業務を行います。
ロゴを除くと、だいたい本番の 1.5 ~ 1か月前に諸々作成と発注をしていました。

軽く制作物を振り返ると、ロゴ・カラースキーマとステッカーに特に時間をかけた気がします。

ロゴ

まずロゴは言わずもがなイベントの顔です。

CNDのイベントは六角形のロゴマークを基調にしつつ、イベントごとにテーマカラーやあしらいが少しずつ違います。
イベントのコンセプト・特色をイメージできるロゴってどんなデザインだろう…をかなり迷った記憶があります。

結果的には今までの形は踏襲しつつ、でも新しい、かっこいいロゴに仕上がったと思います。

ステッカー

ステッカーはイベントの思い出として手元に残るものでもあるので、毎度デザインにかなり悩んでいます。
今回は上記画像の右下の3つを作成しました。

だいたいスタンダードなものと遊び心があるものを用意するのですが、今回のロゴは単体でデザイン性が高いため、そのデザイン性を損なわない遊び心のあるデザインとは…!が一番悩んだポイントです。
最終的に、テーマである「ともに飛び出せ!」を軸にインパクトのあるステッカーデザインができたかと思います。

また、今回は御朱印帳企画があったため御朱印チックなものも遊び心枠として用意。
実は文字はすべて手書きです。書道は10年以上前に習うのをやめてしまったのですが、人生どんなところで昔やってたことが役に立つかわからないものですね。

その他もろもろ

その他パーカーや名札、フォトパネルなどはロゴのデザイン性を前面に押し出す形でシンプル目のデザインにしています。

公式サイトの動くパーティクル表示がかわいかったので、装飾はそちらをベースに。サイトとの一体感を出すようにしていました。

また、当日にもちょっと絵を描いてほしい・字を書いてほしいといったシーンでも召喚されてちょこちょこ活動しています。
今回は、ディスカッションボードの装飾(イラストやロゴ)、懇親会の抽選ボックスの装飾、目録の文字書きなどを当日行っていました。

制作物についてのデザイン意図やどんな案があったのかなどはまた後日、ポートフォリオ的に別でまとめようと考えています。

おわりに

準備はそれなりに大変なものの、参加者のかたからいいイベントだった!と感想をもらうと大変励みになります。
次もまた、最高のイベントを届けられるよう微力ながら頑張りたい所存。

本ブログでは、携わった範囲の事柄についてごく軽く触れました。
もしもっと詳しく話を聞きたいなどあれば、Xやどこかの勉強会などで声をかけていただければと思います。

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本記事の投稿者: 田中 絢子

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