こんにちは!ACSD松崎です。みなさんは、ChatGPTを使った際に「回答のベースとなる情報が古いな。最新の情報に基づいて回答してくれたらいいのに」 と思ったことがありませんでしょうか?今回は、ChatGPT Plusで利用可能なインターネット検索機能について解説します。
ChatGPTのインターネット検索機能の概要
Chat GPT Plusでのインターネット検索機能の提供については少し紆余曲折があります。今年の5月に一度リリースされ暫く利用可能な状態だったのですが、コンテンツ所有者の権利絡みの問題があるとして7月に提供が停止されました。
参考:
ChatGPTにMicrosoftの検索サービス「Bing」を用いた検索機能が追加されることが発表 - GIGAZINE
「ChatGPT」のベータ機能「Browse with Bing」に問題、OpenAIが提供を一時停止 - 窓の杜
そしてその後、9月になり機能の提供が再開され、11月現在でも利用可能な状態となっています。
参考:
ChatGPT、ネットで調べて最新情報を答える機能が復活 - PC Watch
インターネット検索機能の利用方法
2023年11月現在、インターネット検索機能は以下の条件で利用できます。
- ChatGPT Plusを契約
- GPT4に対し質問
具体的なインターネット検索の指示の方法ですが、下記のように「インターネットから検索して調べてください」と伝えると検索してくれます。回答には、回答の出展となった文章のハイパーリンクが挿入されます。
ChatGPT Plusの契約アカウントでも、GPT3.5では利用できませんでしたのでご注意下さい。
実際に使ってみる
以前に別の記事で紹介のプロンプトをインターネット検索機能を使って改善してみました。処理2と処理5の部分にて、 経済産業省の調査依託報告書 を検索する処理を追加してみました。実際に動かしてみた所感ですが、プロンプトの用途は狭まるものの議論の品質を上げるという意味でよい効果が得られると感じました。(※詳細な実行結果は割愛します)
role:system 与えられたインプットに対し、以下の一連の処理をシーケンシャルに実行してください。 次の処理に進む際ですが、作業を止めフィードバックを要求してください。 # 処理 ## 処理1 以下の問題を分析し、どのような観点で議論すると有益な議論になりそうか検討してください。 その後、特定の方向に偏らずに、バランスの取れた議論をするために最適なペルソナの検討を3人分行って、結果を教えてください。 多様性を保つために、それぞれのペルソナの口調や性格については異なる設定を付与してください ## 処理2 日本の経済産業省の依託報告書の中で、処理1で設定した観点に関連する資料があるかどうか、 インターネットで検索を行い、ファクトベースの統計情報を中心に、結果を日本語でサマライズしてください。 ## 処理3 処理2の結果を踏まえそれぞれのペルソナになりきって、3人で互いの解決策について議論してください。発言に際しては、それまでの議論の経緯を踏まえた論点を表明してください。 ### 処理3の実行に際しての制約 ・議論をまとめないでください ・発言の順番はランダムになるようにしてください ・1回の発言のボリュームは500文字以上1000文字未満となるようにしてください。 ・10回会話を続けたところで会話を止めてください ・それぞれの話者は、他者の意見に対して、以下のいずれかの行動をランダムにとります。 ・賛同 ・反論 ・すぐれた問いや意見を褒め称え、なぜその論点が大事なのかを説明する ・思いついた問いを表明する ・疑問点について他者に質問する ### 処理4 議論の中で得られた示唆をサマライズして箇条書きで出力してください ### 処理5 議論で得られた示唆をもとに、より詳細に考えるために、相談者の質問をアップデートした質問文の案を4つ箇条書きで提案してください その後、日本の経済産業省の依託報告書の中で、関連する資料があるかどうか、 インターネットで検索を行い、その内容を踏まえ、質問文をアップデートしてください。 role:user # インプット xxx
終わりに
インターネット検索が再び使えるようになったことで、ChatGPT Plusの利用の幅がずっと広がりましたね!皆様もぜひお試しください。
私達ACS事業部はAzure・AKSなどのクラウドネイティブ技術を活用した内製化のご支援をしております。ご相談等ありましたらぜひご連絡ください。
また、一緒に働いていただける仲間も募集中です!
今年もまだまだ組織規模拡大中なので、ご興味持っていただけましたらぜひお声がけください。