本記事はAP Tech Blog Week Vol.3のものになります。
はじめに
こんにちは、クラウド事業部の中根です。
皆さんは本を読んでますか?
私は買って満足してしまうタイプなので、積読がたまりにたまっていました。
そこで試しに生成AIを使ってみたら、積読がある程度解消されました。
また、業務で公式ドキュメントをよく読むのですが、かなりサクサク読めて大活躍しています!
この記事では、生成AIを使った読書方法をプロンプト例と共にご紹介します!
どんな本におすすめ?
難しかったり、長かったりする本におすすめの方法です。
また、簡単にコピペができる電子書籍の方がおすすめです。
私は、技術書や公式ドキュメントを読む時に使っています。
生成AIを使った積読解消方法
それでは、私が良く使う方法をご紹介します。
1. 難解な部分を解説してもらう
読み直してもあまり理解ができない部分や、読む気にならない部分に使います。
分かりやすくかみ砕いてもらった文章で概要を掴んでから原文に戻ると、意外と文章が入ってきたりします。
- プロンプト例
以下の引用文を、子供にもわかるように、例を使って説明してください。 ## 引用文 <わからない部分をコピペ>
「子供にもわかるように」、「例を使って」のような条件部分は適宜アレンジしてください。
私はショートカットキーとしてメモリに記憶させたりもしています。
2. 自分の理解があっているか確認してもらう
自分の理解に自信がないときや、理解をさらに深めたい時に使います。
上の難解な部分解説とセットで使うことが多いです。
「自信ないけどこういうことかな?」みたいなもやっとした気持ちが解消され、読書スピードが上がります。
また、アウトプットにもなるので、学習効率のアップにも寄与してるんじゃないかと思います。
読んでから、”本を閉じて”から言語化すると、さらにいい感じな気がしています。
(検索学習という学習法から着想を得てます。生成AIとの組み合わせにおける根拠はないので自己責任で。)
- プロンプト例
参考情報を読んだ私の理解が正しいかを確認し、間違いの指摘と補足をしてください。 ## 私の理解 <言語化した内容> ## 参考情報 <ドキュメントのURLや要約文>
最近は、難解な部分解説とのセットで、「つまり、○○という理解であっていますか?」という風に会話形式で確認することも多いです。
また、「例えるなら○○のようなものですか?」のように例えて理解を深めるのも結構好きでやっています。
3. 疑問点を投げかけ、議論する
読んでいる中で、疑問が生じたときに使います。
疑問の種類も多岐にわたります。
- 分からない単語
- ケーススタディ的に「こういう場合はどうなる?」
- 用語が文脈の中でどのように使われているか(アプリやサービスのように、文脈によって指すものが異なり、どちらとも取れてしまう場合)
初学者の頃によくありがちな、分からない単語を数珠つなぎに調べているうちに戻ってこれなくなることがかなり減ります。
また、疑問に対してある程度の精度で即座に解答してくれるので、知識欲や好奇心が刺激されるのか、読書モチベーションがアップすることも多かったです。
こちらについては、固定のテンプレートは使っていないです。
ChatGPTの返答に対して疑問を投げかけるような、対話形式がほとんどです。(いわゆるZero-shot)
ただし、回答の質が低かったり不安な時は、参考情報を指定したり、深津式を使うこともあります。
やってみたけど微妙だったこと
1. 図を使って説明してもらう
四角と矢印だけのシンプルな図解をしてくれたら最高なのですが、ここはまだ苦手なようです。
2. 役割を与える
読んでいるテーマに沿って、「あなたは○○の専門家です。」というように、役割を与えるプロンプトの手法があります。
やめた理由は、メモリに記憶させるのは切り替えがめんどくさい、毎プロンプトにいれるのもめんどくさい、という点でした。
私の役割の与え方が良くなかったのか、実感できるほどの改善がなかった(=費用対効果が悪い)ということでやめました。
3. 応援してもらう
「今日は○ページ読みました。ほめて!」「今日は私がどんなことを学べたか、先生目線で教えてみて」みたいに、自分をほめさせてモチベーションを上げる試みをしてみました。
なんだか虚しくてすぐにやめました。笑
活用メリット
- 挫折しにくい
- 難しい単語で詰まったり、理解で苦しんだりする時間が確実減るので、挫折しにくいです。
- 楽しく読める
- 読むか、言語化するか、ChatGPTと会話するかのどれかを常にやるので、停滞感がなく進んでる感じがします。
- アウトプットができるので、理解度が深まる
- インプットにアウトプットを組み合わせることによる学習効率の高さは、もはや常識といっても過言ではないでしょう。
- ノートに要約したりするよりお手軽ですし、フィードバックがついてくるのも嬉しいです!
- 本には書かれていない考え方や知識に出会えることがある
- たまにあるのですが、回答の中に知らない概念や表現とかが出てくることがあります。
- 例えで説明してもらうこともあるのですが、たまに秀逸な例えが出てきて、今度使おうってなります。
デメリット
- ハルシネーション
- この使い方に限ったことではないですが、やはり注意が必要です。
- 回答は鵜呑みにしないように、あくまでも補助ツールとして使うことをお勧めします。
おまけ
NotebookLMというツールもとてもおすすめです。
NotebookLM | Note Taking & Research Assistant Powered by AI
簡単に言うと、読みたい本やドキュメントを登録すると、その本の要約や質問に答えてくれるものです。(その本専用のAIチャットボットを作れるイメージ)
Kindle本などでは使えず、PDFやウェブサイト限定になってしまうのが難点です。
まとめ
今回は、ChatGPTを使った積読解消法を紹介してみました。
まずは1冊試してみてください!
他にもおすすめの活用方法があればぜひ教えてほしいです!