はじめに
1923年9月1日 11時58分32秒。ちょうど100年前関東大震災が発生しました。
100年の間に、大きな地震があちこちで発生していることを考えると、本当に日本は地震の多い地域なのだと感じます。 そんな日本に住んでいる以上、災害への準備は怠らないようにしたいですね。
地震の本ブログには何も関係はありませんが、南関東圏に住んでいるものとしてはやはりこの日は少し特別なものです。防災意識を忘れないようにする意味で同日同時間に本ブログを投稿させていただきます。
Platform Teamの具体的な効果
最近あらためて、PlatformCon 2023のビデオをいくつか見る機会がありました。そちらでPlatform Teamを導入し、改善を行った際の効果が語られていたのでご紹介します。
まずは Toyota Motor North America。 platformcon.com
「Toyota way」でカイゼンを行うPlatform Engineeringという事例です。
このカイゼン活動により、『2年間で1千万ドルの削減』という効果があったそうです。
もう1つがAdobe
IDP(Internal Developer Portal)として Backstageを導入。 Platform Teamがこれを運用しています。
ビデオではCIの事例を取り上げていて、組織内のナレッジ・ベストプラクティスを集約してBackstageで共有利用することで35〜45分かかっていたCIビルド実行が5分に短縮されたそうです。
3ヶ月で10万回以上のCIビルドが実行されているそうなので、その削減時間は5万時間(月単位では約1.67万時間)。
このように非常に高い効果があることが報告されていました。
何をすれば効果があるのか?
では、何をすればこうした効果をあげられるのでしょうか?そうした点をToyotaやAdobe以外の企業の事例も含めて確認してみました。 もちろんそれぞれの企業で抱えている課題や注力する領域が異なるため、詳細については違う部分もあります。しかし、まとめると 実はやっていることは基本的に同じような内容です
まずはPlatform Teamをつくることです。開発チームでそれぞれ別々に行っていてはあちこちで似たような作業を行うことになり、効率が悪くなります。技術・メソドロジー・情報をチーム横断的に利用できるようにすることがPlatform Teamの役割になりいます。
そして以下の内容のことをPlatform Teamで行います。
- 各開発チーム(Stream alligned Team)で実施している内容を確認し、共通する内容・何度も繰り返し行っている部分・時間がかかっている部分、つまり「認知負荷が高い部分」や「トイル」を特定
- 共通部分をPlatform Teamでまとめ、開発チームに公開し、利用できるようにする
- 開発チーム自身が発見・利用できるようポータルなどを用意し、機能についてはセルフサービスで提供
- Platform Teamがトレーニング(Dojo)などを通じて、開発チームにEnabling
こうしてみると、以前投稿した「Platform Teamは必要か」という内容と同じですね。
Platform Engineering、Platform Teamというのは何も特別なことをやっているわけではなく、組織の改善活動を行った結果必然的にこうした形になるということも言えるのではないでしょうか。
まとめ
そうは言ってもやっぱり難しいし、どう手をつけていいかわからない、ということもあるかと思います。
弊社ではクラウドネイティブ分野のシステム導入・開発支援を行っています。Platform Engineeringなどもこれらのサービスに含まれます。ご興味のある方はぜひご連絡ください。