はじめに
以前このブログでもご紹介させていただいたTeam Topologiesについて、
こちらでもTeam Topologies社が公開している2つのInfographicsをご紹介していますが、先日このうちの1つ「Team Topologies in a nutshell」を使って実際に組織の課題に取り組む学習をする機会がありました。そこであらためてその内容を簡単にご紹介できればと思います。 こちらの内容に沿っていけばTeamTopologiesの適用を始められます。
Team Topologies in a nutshell
適用は4つのパートにわかれています。資料の用語とはすこし異なりますが、実際にTeamTopologiesを適用しようとする場合に合わせて言うと以下のような内容になります。
チームの課題をみつける
- 作業のなかで時間がかかったり、ブロックしている要因を挙げます
- 組織の中で役割が不明確であったり、混乱が起きやすい部分を見つけます
- 外部から受ける「驚き」の要素を見つけます
こうした課題が今取り組むべき要素であり、その中から重要度の高いものを見極めていきます。。
その課題を引き起こしている要因を理解する
上記で挙げた課題はどういったところから起きているでしょうか?おそらく以下のようなものではないかと思います。
- チームの役割がコンウェイの法則に反している
- 関係者等の影響で、チームが様々な方向に引っ張られている
- チームが疲弊している
- 痛みを伴う組織変更が繰り返されている
この要因がまさに取り組むべき部分です。
課題に取り組んでみる
取り組むべき部分がわかってきたら、以下のような方法で修正していくとよいでしょう。
- チームファーストアプローチを採用します
- コンウェイの法則に沿ってアーキテクチャを決めましょう
- Team Topologiesの4つの基本構成(Stream aligned、Platform、Enabling、Complicated Subsystem) を適用しましょう
- Team APIを定めましょう
資料には明記されていませんが、Team APIについてはTeam Topologiesの3つのコミュニケーション方法(Collaboration、Facilitation、X as a Service)を参考にするとよいと思います
最初に挙げた課題について、これらの視点で見直すことでビジネスを実現するフローのスピードが改善し、ブロックすることもなくなってきます。
実現する姿
ここまで適用できると以下のような世界が実現できるようになっていきます。
- 組織の可観測性が実現できます。
- 組織構成が進化します。
- フローを改善します
- チームがハッピーになります
これで最初のTeam Topologies 適用ができます。
適用、その後
これでTeamTopologiesの適用が完成ではありません。外部要因・内部要因は日々変わっていきます。それに合わせて組織も少しずつ改善し続けなければなりません。しかしご安心ください。同じ手順を繰り返し行っていけばよいのです。
これであなたの組織にもTeam Topologiesが適用できます。
内容は簡単に見えますが、まだよくわからないということもあると思います。 私たちのチームでは2020年頃からTeamTopologiesに着目し、チーム内での勉強会も行ってきました。おかげさまでTeam Topologiesの4つの基本チームと3つのコミュニケーション方法などの用語については内部で共通言語となってきています。 私たちのTeamTopologiesに関する経験に基づいて、皆様のお手伝いができればと考えております。 今後にご期待ください。
最後に
私達ACS事業部はAzure・AKSなどのクラウドネイティブ技術を活用した内製化のご支援をしております。TeamTopologiesをベースにしたアジャイル組織の組成なども合わせてご支援させていただいております。ご相談等ありましたらぜひご連絡ください。