PlatformCon 2022の「Platfomr as a Product」に続き、Team Topologies共著者のManuel Paisのセッション「Beyond engineering: Thefuture of platforms」がありましたのでご紹介します。
Team Topologiesはこのブログでも何度も取り上げているテーマですが、Platform Engineeringを考える上でとても重要な要素です。
セッション
Platformでまだ足りないもの
昨年のセッション以降の状況を踏まえると以下の点に注意が必要とのことです。
Platform boundariesは柔軟であるべきです。
(決められたこと以上は受け入れない)頑ななplatform boundariesはチームを阻害し認知負荷を増大させてしまいます。Stream aligned teamの需要を聞き、必要に応じてboundariesを調整する柔軟性が重要になります。
Platform Teamの認知負荷も考慮すべきです。
Platform Teamのキャパシティを現実的に考えなければなりません。時に「あまり作らない」ことが「より価値を生む」ということもあります。「なんでもやる」のではなく、少し考えてから行動するほうがよりよい結果となることもあります。
信頼性の高いboundariesはPlatformの効果に影響を与えます。
Platform組織のデザインとコミュニケーションには高い信頼で最適化される必要があります。これによってよりよいPlatformとなります。
次のPlatform
Stream aligned team が求めてるものはIT分野に限りません。また、Team Topologiesの適応領域もITに限ったものではありません。他分野の適用に関しては5月25日に開催されたFastFlow Confでも紹介されています。例えば以下のようなものが考えられます。
Compliance as a Platform Regulation SearchやAuditing Checlklistなど
Legal as a Platform NDA CatalogやSoW Catalogの提供など
Leadership as a Platform MetricsやStrategic Boardなど
あらためて重要なポイントをまとめる
今回の内容も踏まえ、あらためて重要な点を整理すると以下のような内容になります。
1) Prioritieze fast flow of value to (end) customers
2) Unblock others through (curated) self-service patterns
3) Platform is open to change, collaborate to dicsover new needs
4) Optimize for adoption and discoverability
5) Enable others by meeting them where they are today
おまけ
過去のブログでも何度か触れてきたように記憶していますが、先程紹介したFastFlow Confで、Team Topologiesのチーム種別はこれまで4つと紹介されてきましたが、実は「Stream-aligned」「Enablinng」「Complicated Subsystem」の3つで、Platformは(組織内のチームを顧客として前の3つを実施する)グルーピングである、と語られました。 といってもその役割がなにか変わるものではありません。Platform Teamというと1つの集団を想起されますが、そうではなく、様々なサービスを組織内に提供するチームの集団である、というようになっただけです。
とはいえ、「Platform teamとStream-aligned teamやComplicated subsystem teamとは何が違うの?」とった質問が多かったのも事実ですので、より実態に即したものとして整理されたと考えてよいと思います。
そんなPlatform Group ですから、ITに関するものだけではなく、LegalやCompliaceなどの専門家集団がサービスを提供することも何ら不自然ではないように思います。また、ITとは関係のない領域でもTeam Topologiesを適用している事例なども登場しており、よりTeam Topologiesの概念が一般化してきていると考えてよいと思います。
Platform Engineering Teamは、おおむねそのままTeam TopologiesにおけるPlatform Groupです。両者は非常に相性が良く、組織面でどのようにしていくべきかを考える上でTeam Topologiesは重要になってきますのでぜひこれを機会に理解を深めてはいかがでしょうか。