※前回はCPU負荷をかける方法でしたが、今回はメモリ負荷をかける方法のご紹介です
擬似障害などでメモリ負荷をかける際に一般的なstressコマンドですが、標準パッケージではないため、インストールできない場合(勝手にインストールできない、インターネットに接続できない環境など)は以下の方法で手軽にメモリ負荷がかけられます。(メモリ使用率/SWAP)
手順
1.以下のコマンドを実行
メモリ負荷コマンド
/dev/null < $(yes)
2.1プロセスでは足りないという方は、バックグラウンドに回して複数実行
メモリ負荷×10
# /dev/null < $(yes) &
# /dev/null < $(yes) &
# /dev/null < $(yes) &# jobs
[1] 実行中 /dev/null < $(yes) &
[2]- 実行中 /dev/null < $(yes) &
[3]+ 実行中 /dev/null < $(yes) &
3.実行中のプロセス状況確認
負荷状況
# free -m
total used free shared buffers cached
Mem: 1865 1535 330 0 4 13
-/+ buffers/cache: 1517 347
Swap: 2047 20 2027
# free -m
total used free shared buffers cached
Mem: 1865 1745 120 0 4 13
-/+ buffers/cache: 1727 137
Swap: 2047 20 2027
# swapon -s
Filename Type Size Used Priority
/dev/dm-1 partition 2097144 1407440 -1
4.負荷試験が終わったら、killコマンドで直接バックグラウンドプロセスを止める(jobIDに%つける)
BGジョブの停止
kill %1 %2 %3
[3]- 終了しました /dev/null < $(yes)
[1] 終了しました /dev/null < $(yes)
[2]- 終了しました /dev/null < $(yes)
手軽ですが、本番環境での利用には注意してください。