APC 技術ブログ

株式会社エーピーコミュニケーションズの技術ブログです。

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KubeCon 2023 NA: Backstageの今後について

KubeCon NA 2023 Chicago3日目。

今回は Simplifying Backstage - Breaking the Code Barrier からBackstageの今後について。

プロジェクト概況

まずはプロジェクトの概況です。

現在、以下のようなPluginに取り組み中、または取り組む予定となっています。

  • Permissoin API
  • Open API
  • Scaffolder

これらはBackstageのCore Pluginとして取り組まれます。

そして、現在数多くのPluginがBackstage本体のリポジトリにContributeされています。MonoRepoに統合されている状態なのですが、こうしたPluginはオーナーシップが明確になっておらず、修正がされなかったり、Contribute以後の機能改善等が行われていない状況のものがありました。 開発初期で基本設計自体の変更が多い場合はMonoRepoを採用するのはよいのですが、Backstageも安定・拡大期に入っており、MonoRepoのマイナス面であるオーナーシップやメンテナンス容易性の低下という側面が大きくなってきたため方針を変更する予定だそうです。

今後は新しいPluginの追加は受けつけず、リポジトリもCore機能の部分にフォーカスしていくようです。PluginのContributeはそれぞれのリポジトリでメンテナンス含めて行っていくことになる模様です。(さきほど紹介した3つのPluginはCore機能に該当するものとして扱われると思います。)

今後詳細が決定されていくものと思われます。

Declarative Integrationの紹介

先日公開した「ちょこっとBackstage」でも紹介していますが、従来のBackstageでPluginを導入する際はFrontendのコードであるReactのコードを実装しなければなりませんでした。

github.com

Reactコードを記述しなければならないという点は導入する際のハードルにもなっていたとBackstageの開発チームも考えており、今年に入ってからDeclarative Integratoinという名称で、ReactコードではなくYamlファイルで記述するように方式設計を進め適した。その形がだいぶ出来上がったということで今回デモが行われました。

(詳細は今後公開されるであろうビデオや BackstageのWebサイトをご参照ください。)

選考して開発が進んでいる 新Backend Systemや、BackstageCONで紹介された Backstage Quickstart機能を加えるとかなり導入の際のハードルが下がります。

とはいえ、Declarative Integratoinは年内にαバージョンが公開されるという段階なので、実際にご利用いただけるのはもう少し先になるかもしれません。

それまではぜひ「ちょこっとBackstage」でお試しください。なお、「ちょこっとBackstage」も徐々に新Backend SystemやDeclarative Integrationに対応していきたいと考えていますのでそちらもご期待ください。

github.com