はじめに
こんにちは、クラウド事業部の坂口です。
長く人生を過ごしていると、ふとコマンドを実行したくなる、スクリプトを実行したくなる...こうしたタイミングがあると思います。
そんな時、お手軽お気楽無責任にAWSでLinuxベースのCLIを使う手段をまとめてみました。
注) 多少の責任は発生します
Amazon EC2 を使う
Amazon EC2 は Amazon Elastic Compute Cloud の略で、仮想マシンを提供するサービスです。
下手すれば取り上げる必要がないぐらい有名ですね。
その仮想マシンをLinuxベースで立ち上げ、使ってやろうという寸法です。
今回紹介する中では一番自由度が高いサービスで、自分で仮想マシンの環境をカスタマイズできます。
ただしその分ユーザー側の手間も多く、料金や管理も発生するのでCLIを使うだけであればオススメしません。
またAWS CLIを使いたい!という場合も、選択するOSイメージによっては準備が必要となります。
AWS CLI
AWSサービスを管理するための統合ツール
★要はCLI上でAWSマネジメントコンソール(GUI)上でできるような操作を行えます。
★AWSサービスを制御したりスクリプトに記述して自動化したりすることができますが、基本的にインストールや設定が必要となります。
AWS Cloud9 を使う
AWS Cloud9はオンラインIDE(統合開発環境)のサービスです。
ブラウザからコードを編集したりデバッグしたり実行したりすることができます。
既存のマシンを利用しない場合は新たにEC2インスタンスを立ち上げることになるため、そのEC2インスタンスでCLIが使えます。
EC2インスタンスのみを利用する場合の違いとして、最初から機能が備わっており利用の開始や設定にユーザー側の手間が少ないことが挙げられます。
AWS CLIもプリインストールされており、またブラウザでの操作となるためAWSマネジメントコンソール上で完結することも利点です。
とはいえあくまで開発環境の提供がメインのサービスであるため、CLIを使うだけであればやはり機能としては過剰です。
加えてCloud9自体には料金が必要ありませんが、開発環境として使用するEC2インスタンス等のリソースには料金が発生してしまいます。
AWS CloudShell を使う
CloudShellはブラウザベースのシェル環境のサービスで、AWSマネジメントコンソールから直接CLI操作ができます。
以下のような手順ですぐに使えるようになるため、簡単なテスト程度であればこれで充分こなせます。
- AWSマネジメントコンソールからCloudShellに移動
- CloudShellセッションの開始を待つ
- セッションが開始されれば利用可能!
AWS CLIもデフォルトで使用でき、追加料金や管理が不要であることが強烈なメリットとなります。
一方、機能は単純なためカスタマイズ性は低く、セッション時間やストレージ容量にも制限があります。
手軽さと利便性に優れているため、個人的には一番にオススメしたいです。
まとめ
AWSでのCLI利用の手段について簡単に紹介しました。
それぞれの違いは以下の表の通りです。
環境 | 設定 | AWS CLI インストール |
料金 | 管理 | IDE機能 | カスタマイズ性 |
---|---|---|---|---|---|---|
EC2 | 必要 | 必要(*) | 必要 | 必要 | なし | 高い |
Cloud9 | 不要 | 不要 | 必要 | 必要 | あり | 中程度 |
CloudShell | 不要 | 不要 | 不要 | 不要 | なし | 低い |
(*) 場合によります
CLIを使うだけであれば私のオススメはCloudShellですが、もちろんそれ以外でも個人の目的や好みで選択してみてください。
(用途例)
- EC2 : 高度なカスタマイズが必要な場合
- Cloud9 : コード編集やデバッグ機能を利用したい場合
- CloudShell : 簡単なCLI操作やテストをしたい場合
それではご機嫌なAWSライフを!
おわりに
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https://www.ap-com.co.jp/service/utilize-aws/
また、一緒に働いていただける仲間も募集中です!
今年もまだまだ組織規模拡大中なので、ご興味持っていただけましたらぜひお声がけください。