今回から不定期にPALallaxの利用方法やTipsなどを紹介していきたいと思います。
1回目はインストール後にダッシュボードに表示されるグラフの紹介をします。
※本記事の内容は記事投稿時点の情報となりますので、今後のバージョンアップなどで変更になる可能性があります
ダッシュボード
PALallaxはパロアルトネットワークス次世代ファイアウォールのログを可視化し分析を可能にするツールです。
デフォルトのダッシュボードに12種類のグラフを用意しています。
- Threat Count
- CPU Usages(in percentage)
- Destination Address(TOP10)
- Source Address(TOP10)
- Destination Country(TOP10)
- Application(TOP10)
- Threat Code(TOP10)
- Threat Severity(TOP10)
- URL
- Category
- System Temperature(in Celsius)
- Fan Rotation Frequency(in RPM)
Threat Count
受信したSNMP TRAP*1の数を時系列でグラフ表示しています。
このグラフでは、時間毎のトラフィック傾向を確認することができます。
デフォルト設定では、Threat(脅威)ログのみを分析対象としているため、グラフ名を「Threat Count」としています。
分析対象を全てのトラフィックにする場合は、以下の手順で設定を変更して下さい。
CPU Usages
CPUの使用率を時系列のグラフで表示しています。
パロアルトネットワークス次世代ファイアウォールには、コントロールプレーンとデータプレーンがあり、それぞれを表示しています。
Destination / Source Address
宛先アドレスと送信元アドレスの割合を円グラフで表示します。
上位トップ10のアドレスが表示されます。(表示する数は変更可能です)
※グローバルIPが含まれているためマスク処理をしています
Destination Country
宛先の国の割合を円グラフで表示します。(国コードで表示)
例:USはアメリカ、JPは日本
上位トップ10の国が表示されます。(表示する数は変更可能です)
Application
アプリケーションの割合を円グラフで表示します。
上位トップ10のアプリケーションが表示されます。(表示する数は変更可能です)
Threat Code
Threat Codeの割合を円グラフで表示します。
上位トップ10のThreat Codeが表示されます。(表示する数は変更可能です)
Threat Codeの対応は以下の通りです。
例えば、Eicar(Test Virus)が次世代ファイアウォールで検知され、SNMP TRAPでPALallaxに通知されると、
「Eicar Test File(100000)」のように表示されます。カッコ内がThreat Codeです。
ThreatID (Threat Code) | Signification |
---|---|
10000 - 19999 | Spyware phone home detection |
10000 - 4000000 | Virus detection |
20000 - 29999 | Spyware download detection |
30000 - 44999 | Vulnerability exploit detection |
52000 - 52999 | File type detection |
60000 - 69999 | Data filtering detection |
8000 - 8099 | Scan detection |
9999 | URL Filtering log |
Threat Severity
Threat Severityの割合を円グラフで表示します。
上位トップ10のThreat Severity*2が表示されます。(表示する数は変更可能です)
URL
アクセス先のURLの割合を円グラフで表示します。
上位トップ10のURLが表示されます。(表示する数は変更可能です)
※表示するには、次世代ファイアウォールでURLフィルタ機能を有効化しPALallaxにSNMP TRAPで通知頂く必要があります
※URLはマスク処理をしています
Category
アクセス先のURLカテゴリの割合を円グラフで表示します。
上位トップ10のカテゴリが表示されます。(表示する数は変更可能です)
※表示するには、次世代ファイアウォールでURLフィルタ機能を有効化しPALallaxにSNMP TRAPで通知頂く必要があります
System Temperature
システム温度(摂氏)を時系列のグラフで表示します。
Fan Rotation Frequency
ファン回転数(RPM)を時系列のグラフで表示します
製品のアップデート情報等は、公式Twitterでもお知らせしています。