APC 技術ブログ

株式会社エーピーコミュニケーションズの技術ブログです。

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【Power Platform】Japan Power Platform Conference 2023 での気づき

はじめに

Power Platform推進チームの小野です。

12/6~12/9で開催されている Japan Power Platform Conference 2023 にオンライン参加してきました。

JPPC2023 ロゴ

powerplatformconf.connpass.com

イベント日程としては12/9のハッカソンもまだ残っていますが、12/7・12/8のメインイベントの感想をアジャイルに投稿したいと思います。

イベント概要

(以下、イベントページより引用)

Microsoft より提供されている Power Platform のサービス、Power Apps / Power Automate / Power Virtual Agents / Power BI と Power Pages は、IT 業界に関わるエンジニアにとどまらず、すべての人が開発者になれることをビジョンとするローコード・ノーコードのサービスです。この Japan Power Platform Conference は、アメリカ・ラスベガスで2023年10月に開催された、Power Platform Conference の日本版として12月6日から9日の4日間連続で開催する、コミュニティ主導のイベントです。

本イベントは、Microsoft 主催ではなく、各コミュニティや MVP が主導している有志イベントです。大小様々な組織で Power Platform リーダーとして活躍している方が登壇しており、現場での泥臭い体験談や苦労話、個人のキャリアの話なども聞けるのがいいですね。

Microsoft もイベントを強力にバックアップしていて、Microsoft の中の人が登壇する Keynote やセッションもあります。そちらでは、Copilot や Fabric の情報にも触れることができました。

テーマ設定

そんな中、今年はやはり生成AI・Copilot が大きなテーマになっています。11月の Microsoft Ignite で Copilot Studio(こぱすた!)がアナウンスされたこともあり、注目度が一層高まっていたようです。

私個人としては「組織内での Power Platform 利用を促進するには?」というテーマ感で、気になるセッションをセレクトして聴講しました。前述のとおりコミュニティ主導のイベントなので、ユーザー側各社での様々な取り組みが紹介されており、大変勉強になりました。

本稿では、2日間のセッションや Keynote を聴いて得た気づきを3つ共有します。個々のセッション内容について触れるとキリがないので、総論での感想となります。ご了承ください。



気づき

① 他部門や社外を巻き込む

組織での利用促進のためには、他部門の協力が必要不可欠です。たとえば、Power BI の利用促進であれば、当然ユーザー部門とのコミュニケーションが重要なことは言うまでもありません。しかし、それ以外にも、研修を企画するために人事部門と、啓蒙活動のために広報部門と、マスタのメンテを調整のために製品部門と、様々な部署を巻き込んでいく必要があります。

また、社内だけでなく、社外の力もうまく使っていきたいところです。登壇者の方は、社外の Power BI 勉強会に参加したことで、技術的なレベルアップに加えて、勉強仲間や有識者とのつながりができて助けられたとも語っていました。別のセッションでは、取り組みが外部メディアに紹介されることで、社内での認知度が高まって活動しやすくなった、という事例も。

登壇者の方々は個性豊かで、弊社の言い方では「尖っている」と感じました。覆面をかぶってみたり、壇上で腕立て伏せしてみたり(過去回)、なかなかインパクトのある方々です。もちろん、しっかりした発表内容があった上での視覚的インパクトなので、聞き手の興味を惹く・印象に残るのは間違いないですよね。そうすれば、他部門や社外との接点は確実に増えるはず。ここはマネしたいと感じました。

② まずは重要でない部分でAI活用

登壇者の方が「ブログを書くときに、自分が重点を置きたいのは内容の説明なので、サンプルアプリはインポート機能で、サンプルデータは生成AIで作る」といったことを語られていたのが印象的でした。人間が重要な部分に注力するために、重要でない部分を見極めて生成AIを活用する、という考え方です。

具体的には、モックアプリやサンプルデータの作成、構文のエラーチェック、アプリの説明書作成など。サンプルデータの作成や構文のエラーチェックなどは、Copilot ではなく ChatGPT などの他の生成AIを用いても対応可能です。

ChatGPT で Power Apps のコードを生成

なお、Copilot in Power Apps は、USリージョン環境で、言語設定を英語にしてあれば、表示させることができます。USリージョンの開発者環境を作成すれば、今からいろいろテストできますね。日本語で指示しても、ある程度は応えてくれます。

USリージョン&English で Copilot 登場

③ 他者の熱量に触れるだけでも価値がある

登壇者・参加者の方々の熱量に圧倒されます。技術的な学びに加えて、熱量を持って取り組んで自分のキャリアや組織を変革してきた方々のマインドも学べる機会になりました。

自分の力量との大きなギャップを感じて「すげー!」という小学生みたいな感想しか出てこなくても、参加するだけで多くの刺激を得られます。「Power Apps 楽器アプリ座談会」という異彩を放つセッションも。私も Power Apps で簡単な知育アプリを作っていますが、楽器を作っちゃうとは。しかもイベントで定期的に合奏している本格派でした。

www.youtube.com



おわりに

来年は登壇側に回れるように、精進したいと思います…!