APC 技術ブログ

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【GitHub Universe 2023 速報】新機能の発表まとめ

はじめに

こんばんは、ACS事業部の吉川です。
GitHubの年次イベント、GitHub Universe 2023 がはじまりました!

githubuniverse.com

残念ながらサンフランシスコの現地ではなく、日本の自宅から視聴しています。
さっそくワクワクする新機能がドカッと発表されましたのでピックアップしてお届けします!

情報ソース

GitHub Universe 2023 Day1の様子はYouTubeで配信されています。

www.youtube.com

また、公式ブログにもまとまった情報が掲載されていますので、コチラを観たほうがより正確な情報が確認できるでしょう。

github.blog

※以下で使用している画像は上記動画・サイトから引用しています。

GitHub Copilot Chat が12月にGA予定!

現在パブリックベータとなっているGitHub Copilot Chatが、今年12月にGAされるそうです!
既存のGitHub Copilotライセンスの一部として提供されるとのことですので、既にGitHub Copilotをご利用されている方は追加費用なしで使えるようです!

GitHub Copilot Chatの機能強化

そんなGitHub Copilot Chatですが、いくつかの機能強化も合わせて発表されています。 大きな内容としては、GPT-4 による機能強化でしょうか。新しいLLMモデルを活用した、より正確なコードの提案が期待できます! また、Visual Studio/Codeだけでなく、JetBrains への対応も発表されました。エディタの制約によってこれまでGitHub Copilot Chatが使えなかった方にとっては朗報ではないでしょうか。

GitHub.comへのGitHub Copilot Chatの統合

エディタだけでなく、GitHub.com へもGitHub Copilot Chatが統合されます!
これにより、ブラウザでコードの内容を見ているときに、シームレスにGitHub Copilot Chatにコード内容の要約を依頼できるようになります!
新組織に参画しコードの内容を理解しなければならない、あるいはPull Requestの内容をレビューしなければならないとき、強力な味方が着いてくれるのは頼もしいですね!
また、基調講演のデモの中では、Pull Requestのコメントをコードの変更内容から生成する、ということも行っていました。

Pull Requestのコメントをレビュワーにもわかるように書くのは大事、とはいえ面倒で…という方もいらっしゃると思いますが、GitHub Copilotがバチっと書いてくれるのはうれしい機能です。

セキュリティ機能の強化

セキュリティ対策においてもAIのチカラが活用されています。
従来からCodeQLを利用したCode scanningの機能はありましたが、今回新たにスキャンの指摘内容を自動で修正する Code scanning autofix が発表されました。今日からプレビュー開始 とのことです!

また、Secret Scanの機能もAIを利用して強化されたとのこと。こちらも 今日からプレビュー開始!

モバイルアプリへの統合

さらに、GitHubモバイルアプリに対してもGitHub Copilot Chatが統合されるそうです。
デスクから離れてるとき、出先でもGitHub Copilotの強力なサポートを得ることができます。

GitHub Copilot Partner Program

ソフトウェアベンダーとのパートナープログラムも紹介されていました。
パートナーベンダーから提供される、内容に特化したプラグインのようなもののようです。 基調講演のデモの中では、DataStaxのエージェントにクエリパフォーマンスについての質問を投げかけていました。
単純なコード支援から一歩踏み込んで、ベンダーが提供する製品機能に特化した内容の回答を得られるようになる、という機能のようですね。
25以上のパートナー企業が既に参加済みとのこと。一般公開はまだ先のようですが、より生産性が上がりそうな内容です。

GitHub Copilot Enterpriseの登場

通常のGitHub Copilotでもかなり強力な機能ですが、さらに企業内の利用に特化した GitHub Copilot Enterprise プランが登場します。
Copilotの提案内容がOrganization内のコード・ドキュメントの内容を利用して、より組織にマッチした内容にファインチューニングしたモデルが利用できるようです。
お値段は通常版からちょっと上がって 1ユーザーあたり$39/月、GitHub Enterprise Cloudの利用が前提となります。
提供開始は来年2月 とのこと。今から楽しみですね!

One more thing...

そしてAppleの発表会のような One more thing が…

GitHub Copilot Workspace

GitHub Copilotを開発プロセスに大胆に組み込んだ開発環境?といったもののようです。
デモ動画での紹介内容を見る限り、
Issueに対して現状のコードの分析と改善案をAIが出し、

改善案をステップに分けて提示してくれる、

その内容に対し人間が指示内容を変更することもでき、

あとはその内容をAIが修正してくれるという、

これまでのGitHub Copilotよりさらに一歩踏み込んだAI活用開発、というビジョンのようです。
これ実現したらすごい!と思うので、何らか触れる状態でリリースされるのが待ち遠しいです。

おわりに

というわけでAI一色な内容でした。
基調講演の冒頭で Makes natural language a new, universal programming language というスライドが表示されていたのですが、まさに 自然言語でAIに指示を出す というのが開発の一つのスタイルとして確立しそうな内容でした。
インフラ畑でやってきて開発スキルはからっきしな私のような人材でも、AIのチカラを借りれば何か作れるかも…と思える、良い時代が到来しました。皆さんもぜひGitHub Copilotの進化とともに歩んでいきましょう!

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また、一緒に働いていただける仲間も募集中です!
今年もまだまだ組織規模拡大中なので、ご興味持っていただけましたらぜひお声がけください。

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本記事の投稿者: 吉川 俊甫
GitHubもやってます。2023/06に Microsoft MVP (Microsoft Azure) を受賞しました。
Shunsuke Yoshikawa - Credly