こんにちは、コンテナソリューショングループの髙井です。
今日はWSL2(Ubuntu 20.04)へのTerraformのインストールとアップグレードの方法について紹介します。
WSL2へのTerraformインストール
やり方としてhomebrewを使う方法と、バイナリを直接ダウンロードしてくる方法に分かれます。
Macを使っている方であればhomebrewがなじみ深いとは思います。
なんと実はhomebrewはLinuxもサポートしています。aptと違ってsudo
も必要ありません。
(今回は、homebrew自体のインストール方法は公式ページに譲ります。)
さらに、Terraform用のパッケージマネージャーであるtfenvを利用する場合とそうでない場合にも分かれます。
個人的にはTerraformはアップデートが早いので、tfenvを利用する方法がおすすめです。
tfenvを利用しない場合
homebrewを利用する場合は、以下のコマンドのみでOKです。
brew install terraform
バイナリを直接ダウンロードする場合は、以下のようにします。
wget
とunzip
が必要なため、ない場合はインストールします。
sudo apt update && sudo apt upgrade -y
sudo apt install wget unzip
バイナリをダウンロードします。URLはバージョンごとに異なるので公式のダウンロードページやリリースノートを見て適宜変更します。
wget https://releases.hashicorp.com/terraform/1.0.4/terraform_1.0.4_linux_amd64.zip -O terraform.zip unzip terraform.zip sudo mv terraform /usr/local/bin rm terraform.zip
tfenvを利用する場合
homebrewを利用する場合は、以下のコマンドのみでOKです。
brew install tfenv
tfenv install latest
tfenv use latest
terraform -v
バイナリを直接ダウンロードする場合は、以下のようにします。
git clone https://github.com/tfutils/tfenv.git ~/.tfenv sudo ln -s ~/.tfenv/bin/* /usr/local/bin tfenv --version tfenv install latest tfenv use latest terraform -v
上記では/usr/local/bin
にシンボリックシンクを貼っていますが、~/.tfenv/bin
にPATHを通すのでもよいです。
WSL2でのTerraformアップグレード
tfenvを利用していない場合
再度、手動で最新のバイナリをダウンロードする必要があります(homebrewであればbrew upgrade terraform
できます)。
tfenvを利用している場合
最新の安定版へアップグレードする場合は、インストール時と同じです。
tfenv install latest
tfenv use latest
terraform -v
指定のバージョンを利用したい場合は、利用可能なバージョンをチェックします。
大量に出るのでhead
で絞っていますが、もっと古いバージョンを利用したい場合はhead -n 20
などとするか、head
を外して実行してください。
tfenv list-remote | head
お目当てのバージョンをインストールします。
tfenv install 1.0.2 tfenv use 1.0.2 terraform -v
インストール済みのバージョンは以下のようにして確認します。
tfenv list
おわりに
簡単ですが、以上です。楽しいTerraformライフを送ってください。