Experience the New Era of Data & AI: Taking Bold Steps（データAIの新時代を体験する：大胆な一歩を踏み出す）-02

はじめに

GLB事業部Lakehouse部の阿部です。現地でのData + AI SUMMIT2023（DAIS）に参加した市村の報告をもとに、セッションの内容をまとめた記事を書きました。

今回は、エネルギー企業Petronas社がデータAIソリューションを活用してビジネスのパフォーマンスを向上させる取り組みについて紹介する講演「Experience the New Era of Data & AI: Taking Bold Steps」を取り上げます。

本ブログは全2部構成で、今回は第2部をお届けします。

第1部の記事です。

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第1部では、Petronas社がサステナビリティに取り組む姿勢や、データとAIソリューションを活用してエネルギー消費の最適化や電力網の効率化、再生可能エネルギーの促進などの取り組みが紹介されました。第2部では、データ活用における課題とそれに対する取り組み、データの民主化に向けた取り組みについて解説します。

データ活用の課題と取り組み

データ活用においては、以下のような課題があることが講演で説明されました。 1. データの透明性やアクセシビリティの制限 2. データのルールやジョブの定義の欠如 3. スキルセットの不足 4. 文化的な変化の必要性

これらの課題に対処するためには、企業全体での取り組みが必要であり、データAIソリューションを活用することで、ビジネスのパフォーマンス向上につながるとされています。

データ透明性とアクセシビリティの向上

データの透明性やアクセシビリティの制限は、企業がデータを活用する上で大きな障壁となっています。これに対処するためには、データの管理や共有を効率化するシステムの導入や、データの利用ルールを明確にすることが重要です。

データのルールやジョブの定義の整備

データのルールやジョブの定義が欠如していると、データ活用の効果が十分に発揮されません。これを解決するためには、データの利用目的や役割を明確にし、それに基づいたルールやジョブの定義を行うことが求められます。

スキルセットの不足への対策

データ活用に必要なスキルセットが不足している場合、企業は人材育成や外部からの人材確保に取り組む必要があります。また、データ活用に関する研修や勉強会を開催することで、社内のスキルアップを図ることも重要です。

文化的な変化の推進

データ活用を成功させるためには、企業文化の変革が不可欠です。データを活用することが当たり前の文化を築くためには、経営層からの強いリーダーシップが求められます。また、データ活用に関する成功事例を共有し、社員のモチベーション向上につなげることも大切です。

データの民主化に向けた取り組み

Petronas社がデータの民主化に向けた取り組みを進めていることが講演で紹介されました。データガバナンスやデータリテラシーの確保、ビジネスとエンタープライズの目標の整合性を目指しているとのことです。また、ビジネスとテクノロジーチームの役割を統合した自律型チームを作成し、データの自由化に向けた取り組みを進めていることが明らかになりました。

データガバナンスとデータリテラシーの確保

Petronas社では、データの民主化に向けて、データガバナンスとデータリテラシーの確保に力を入れています。データガバナンスとは、データの品質や整合性、セキュリティを確保するための組織全体の取り組みです。データリテラシーとは、データを理解し、活用する能力のことで、これを向上させることで、組織全体のデータ活用力が向上します。

ビジネスとエンタープライズの目標の整合性

データの民主化を進めるためには、ビジネスとエンタープライズの目標の整合性が重要です。Petronas社では、ビジネス部門とテクノロジー部門が連携し、共通の目標に向かって取り組むことで、データ活用の効果を最大化しています。

自律型チームの作成

Petronas社では、ビジネスとテクノロジーチームの役割を統合した自律型チームを作成し、データの自由化に向けた取り組みを進めています。自律型チームとは、各チームが独立して目標に向かって取り組むことができるチームのことで、これにより、データ活用のスピードが向上し、組織全体の効率が向上します。

まとめ

今回の講演では、データ活用における課題とそれに対する取り組み、データの民主化に向けた取り組みが紹介されました。これらの取り組みを通じて、企業はデータAIソリューションを活用し、ビジネスのパフォーマンス向上を目指しています。持続可能性に高い責任を持つ企業として、Petronas社は今後もデータの民主化に向けた取り組みを進めていくことが期待されます。