はじめに
こんにちわ。ネットワーク事業部 ACT (Automation Collaboration Team) の横地です。
2022/10/17-19(現地時間) に AnsibleFest 2022 が開催されました。近年はオンラインのみのでしたが、今回はシカゴでオフライン開催されました。
私は現地には行っていませんが、ありがたいことに 10/18、19 のキーノートセッションがYouTube Live で視聴できました。ここだけでも濃くて大きい話題がありました(なお、10/17 は Ansible Contributor Summit)。
簡単ですが、個人的に印象に残った話や関連のリンクをまとめます。
10/18
Opening keynote 動画
AAP on Azure
キーノート動画では 58:02 頃から。
以前のイベントなどでもちらほら情報があがっていた「Red Hat Ansible Automation Platform on Azure」が Microsoft Azure Marketplace で利用可能になりました。
プレスリリース
マネージドアプリケーションという形態のようです。
Azure Marketplace > 製品 > Red Hat® Ansible® Automation Platform
azuremarketplace.microsoft.com
手元の Azure 環境で覗いてみたら見つかりました。
以下ページに benefit などが掲載されています。
説明動画
redhat.com 側のドキュメントも用意されています。
ハンズオンラボには「Getting started with Red Hat Ansible Automation Platform on Microsoft Azure」というコースがあります。なんとハンズオン環境として Azure 側の環境まで用意されます。
AAP on AWS
キーノートの動画では 1:00:01 頃から。
これは完全に初耳だったのですが、以下の発表もありました。
Red Hat Ansible Automation Platform is now available in AWS Marketplace
とありますが、探し方が悪いのか見つかりませんでした。少し様子を見てみようと思います。
10/19
Morning keynote 動画
Event-Driven Ansible
キーノート動画では 40:14 頃から。
公式ブログに次々とアップされた、Event-Driven Ansible についての発表がありました。
中心となるツールは ansible-rulebook
で、まだ developer preview という状態のようです。
Webhook や Kafka などをイベントソースとして扱って、そのイベントで特定の条件がマッチしたら、Playbook を実行する、ということができます。
ソース、条件、アクションを定義したファイルを「Rulebook」と呼ぶそうです。
キーノートでは、ansible-rulebook と Kafka と ServiceNow を連携したデモが見れました。
以下の動画も分かりやすいです。
ハンズオンラボには「Getting started with Event-Driven Ansible and Ansible Rulebooks」というコースがあって、試せます。
人の介在をなくす自動化をつくるにあたって、重要な役割になってくるかもしれません。
Project Wisdom (AI による Playbook 作成支援)
キーノート動画では 1:08:54 頃から。
これは驚きました。
Playbook で、タスクの name:
に、処理内容を自然言語で書くと、モジュールやオプションの候補が表示される仕組みを進める Project。
上記のページ内でデモも見れます。
これからの発展も気になります。
おわりに
「Today ...」という単語を聞くと、なにか大きい発表がくるぞ、ととてもワクワクしました。そして沸き起こる拍手。オフラインイベントの臨場感を、オンライン越しでも少しだけ体験できました。
大きなプレスリリースは、ここにまとまっているようです。
各キーノート各にも気になるセッションがたくさんあるので、もしアーカイブが公開されたらチェックしたいと思います。
[2022/10/25 追記] Ansible の公式ブログで AnsibleFest 2022 の recap 的な記事がアップされました。
一緒に働く仲間を募集中です!