はじめに
初めまして、今年の4月からAPCに新卒入社した張です。
今回はこのブログに初めての投稿となっております。
先日、私はITイベントInteropに参加しました。イベントの会場内に提供しているWIFIはOpenRoaming技術を利用しているおり、これから紹介したいと思います。
以下は今回調べて、参考したサイトです。
OpenRoamingとは
OpenRoamingは、Wi-Fi接続を革新的に改善する技術です。これは主にWireless Broadband Alliance (WBA)が主導する国際的なWi-Fiローミング基盤です。従来のWi-Fiローミングと異なり、OpenRoamingはPasspointと呼ばれる認証技術を用いることです。
この技術は、Wi-Fi Allianceと業界のリーダーたちが協力して開発したもので、ユーザーが異なるWi-Fiネットワーク間を移動する際に、手動での認証や再接続なしに自動的に接続を維持できるように設計されています。
OpenRoamingの利点
1. スムーズな接続体験
ユーザーは、一度認証されると異なるWi-Fiネットワーク間を自由に移動でき、常に接続が維持されます。これにより、旅行中やビジネス出張中でもスムーズにインターネット接続が可能です。
2. 高いセキュリティ
最新のセキュリティプロトコル(WPA2またはWPA3)を使用しているため、ユーザーのデータは常に保護されます。また、信頼されたアイデンティティプロバイダを利用することで、認証情報の漏洩リスクも低減されます。
3. 簡単な管理
ネットワーク管理者は、OpenRoamingのインフラを利用することで、ユーザー認証やネットワーク管理を効率的に行うことができます。
4. 運用コストの削減
導入事業者はWi-Fiへの*トラフィックオフロードにより、運用コストが削減されます。
*「トラフィックオフロード」とは、ネットワークの負荷を軽減するために、一部の通信をメインのネットワークから他のネットワークや経路に転送する技術です。
技術の仕組み
OpenRoamingは、Hotspot 2.0の背後にあるテクノロジーを活用し、世界規模のネットワークを通じて、すべての顧客がセルラーとWi-Fiネットワーク間でスムーズな接続と安心にローミングできるようにします。また、Wireless Broadband Alliance(WBA)が推進するこの技術は、デバイスに証明書を登録することにより、対応した複数のWi-Fiネットワークに自動的に接続できるようになります。
導入事例
東京都では、OpenRoamingを活用したWi-Fiサービスを開始しており、公衆Wi-Fiサービス関連事業者の業界団体であるWBAによる国際的なWi-Fi相互接続基盤を利用しています。これにより、無線通信区間を暗号化し、対応アクセスポイントに自動接続する仕組みが提供されています。
現状と今後
OpenRoamingは、2019年に正式に導入され、現在世界中で100以上の国と地域、100万以上のアクセスポイントで利用可能となっています。今後も、対応エリアや事業者はますます拡大していくことが予想されます。
今後は、OpenRoaming技術と5G技術の融合や、位置情報サービスとの連携など、更なる進化が期待されています。
また、現在世界でどこにOpenRoamingを利用できるアクセスポイントは以下のサイトに確認出来ます。
まとめ
OpenRoamingは、無線ネットワーク間のシームレスなローミングを実現するための画期的な技術です。高いセキュリティと利便性を兼ね備え、今後の無線ネットワークの標準となることが期待されています。
参加後の感想
ネットワーク技術は年々進化しており、毎年新しい技術が次々と登場しています。最近注目されているOpenRoaming技術について調べましたが、その認証の仕組みについてはまだ十分に理解していません。今後は新技術を深掘りして理解し、仕事にも活かせるように頑張りたいと思います。