こんにちは、ACS事業部の小原です。 今回はAKSのメトリクス監視を行います。 Prometheusはシステム監視及び警告のためのOSSツールです。 Prometheusが取得したり、Thanosがオブジェクトストレージに保存したメトリクス情報を可視化して、ダッシュボードに表示するためのOSSの監視・分析ツールです。 また、メトリクス情報だけではなくGrafana Loki, Grafana Tempoを使用することでログやトレースの可視化もできます。 今回の構成はこんな感じです。
完成するとGrafanaではこんなかっこいい画面が見れるようになります。 今回は簡単ではありますが、かっこいいメトリクス監視システムに必要なツールの紹介をさせていただきました。 私達ACS事業部はAzure・AKSなどのクラウドネイティブ技術を活用した内製化のご支援をしております。ご相談等ありましたらぜひご連絡ください。 また、一緒に働いていただける仲間も募集中です! はじめに
先日クラウドネイティブとは?
というテーマで備忘録的な記事を投稿しましたが、
今回から実践編ということでクラウドネイティブな監視を行うツールについてご紹介したいと思います。
難しいですが、可視化した時のカッコよさは最高です!!使用するツールの紹介
使用するツールはPrometheus, Thanos, Grafanaです。
それぞれ紹介していきたいと思います。Prometheus
簡単に説明するとメトリクス情報を時系列データとして収集し、ストレージ(TSDB)に保管することができます。
Alertmanagerを用いてアラートをメールやSlackなどに飛ばすことも可能です。
元々はKubernetesに次ぐ2番目ホストプロジェクトとしてCloud Native Computing Foundationに参加していました。
(現在はGraduated)Thanos
最初に断っておきますが、某映画で指パッチンで宇宙をめちゃめちゃにするラスボスではありません。
Prometheusと組み合わせることで、メトリクスデータの長期保存と高可用性を実現するOSSツールです。
Prometheusが取得した情報をオブジェクトストレージに保存しつつ、データのダウンサンプリングも設定できます。
クエリもPrometheusと共通のPromQLを用いるため、まさにPrometheusの相棒です。
今回はAzure Blob Storageと連携しますが、もちろんAWSのS3やGCPのGoogle Cloud Storageなども利用可能です。Grafana
アラート機能もありますが、今回の構成では使いません。(いつか挑戦したい)
ダッシュボードはこちらで好きなものを選んで使うことも出来るうえに、自分で作成することも可能です。構成図と完成イメージ
私は初めて可視化できたとき、ただただ「かっこいい!!!」と思いました。
皆さんもきっとそう思えるはずです。最後に(次回へ続く)
次回から実際にデプロイする手順をお見せするので是非ご覧ください!
今年もまだまだ組織規模拡大中なので、ご興味持っていただけましたらぜひお声がけください。