APC 技術ブログ

株式会社エーピーコミュニケーションズの技術ブログです。

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自由自在なネットワーク「やわらかいインフラ」

初めまして!今年の4月からAPCに新卒入社した西村です。

今回、このブログが私にとって#1になります。正直、どういったことを書こうか悩んでいるところですが、読んでくださる方々には温かく見守っていただけたらと思います。

さて、私は先日、国内屈指のITイベントであるInteropに参加してきました。Interopでは国内外の様々な企業から最新の技術やその活用について学ぶことができました。その中でも、私はCiscoが提唱する「やわらかいインフラ」という考え方に興味を持ちました。

やわらかいインフラとは

やわらかいインフラは、従来の物理的な環境で考えていたITインフラの概念を拡張し、インフラ全体を統合制御することで、個々の物理的な制約や依存関係を意識しなくてよくなり、あらゆる変化に対し俊敏かつ柔軟に対応することが可能になります。これは、企業がDX推進に当たって、事業が継続的に成長するためのIT活用基盤として、必要な考え方になります。

このやわらかいインフラを実現するためには、次の5つの特性が必要になります。

①多様性:さまざまなユーザー、デバイス、ロケーションに対応
②順応性:事業環境やビジネスニーズの変化、新技術に柔軟に対応
③拡張性:事業領域の急速な拡大や地理的な拡張にも迅速に対応
④堅牢性:さまざまなセキュリティリスクへの万全な備え
⑤迅速性:自動化と可視化による運用業務の迅速化と省力化

これらの特性を満たすことで、次のようなメリットが考えられます。

・ITの効率化向上 →ITインフラの運用、管理を自動化することで、IT担当者の負荷を軽減し、リソースの確保に期待できる。

・セキュリティ強化、リスク軽減 →巧妙化しているセキュリティ侵害に、柔軟かつ迅速に対応できる。

・ビジネスアジリティ、CXの向上 →ITインフラによる制限がなくなることで、顧客対応に集中でき、顧客体験(CX)の向上にも期待できる。

※ビジネスアジリティ:ビジネス変化に機敏に対応すること。’”agility”は、アジャイル開発の”agile”と同じ語源。

参加後の感想

やわらかいインフラについて学んだ感想として、「では、具体的にどのような技術を使って、このやわらかいインフラを実現するのか?」は想像できませんでしたが、ITインフラの設計構築を1から行う必要がなくなる点や、IT運用、保守の負担を軽減できる点が非常に有益だと感じました。これから実際に業務に携わるようになってからも、この「やわらかいインフラ」という考え方を意識しながら仕事をしていきたいと思います。

ありがとうございました!