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株式会社エーピーコミュニケーションズの技術ブログです。

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Extending Lakehouse Architecture with Collaborative Identity (協調的なアイデンティティによるレイクハウス アーキテクチャの拡張)

はじめに

GLB事業部Lakehouse部のメイです。

現地でのData + AI SUMMIT2023(DAIS)に参加しているメンバーの報告をもとに、 協調的なアイデンティティによるレイクハウス アーキテクチャの拡張「Extending Lakehouse Architecture with Collaborative Identity」を共有します。このセッションでは、 LiveRampのErin Wilkins氏とSean Giller氏がプレゼンテーションを行いました。このセッションのテーマと目的は、レイクハウスアーキテクチャを拡張するための協調アイデンティティソリューションについて話し合うことで、データ管理や統治に興味を持つ技術者やデジタルトランスフォーメーションに関わるビジネスリーダー、データプロバイダーやテクノロジープロバイダーにとって有益な情報が盛りだくさんです。

本ブログは全2部構成で、第1部では、プライバシー中心の協調アイデンティティソリューションとレイクハウスアーキテクチャの組み合わせによる効率的なデータ分析とプライバシー保護について解説しました。第2部では、レイクハウスアーキテクチャと協調アイデンティティモデリングの組み合わせによるデータ管理とプライバシー保護の基盤について、さらに詳しく解説していきます。

レイクハウスアーキテクチャと協調アイデンティティモデリング

レイクハウスアーキテクチャは、データウェアハウスとデータレイクの機能を組み合わせた新しいデータ管理アプローチであり、協調アイデンティティモデリングの基盤を提供します。これにより、クラウドへのデータ移動に関連する課題が解決されます。

プライバシーに準拠した識別子システム

プライバシーに準拠した識別子システムは、個人情報を共有せずにシームレスなデータ共有を可能にします。これにより、企業はデータの利用と保護のバランスを保ちながら、効率的なデータ分析を実現できます。

背景情報と前提知識

  • レイクハウスアーキテクチャ: データウェアハウスとデータレイクの機能を組み合わせた新しいデータ管理アプローチ
  • 協調アイデンティティモデリング: データの共有とプライバシー保護を両立するためのアイデンティティ管理手法
  • クラウドへのデータ移動: データをオンプレミスからクラウド環境に移行するプロセス

技術的な要素

  1. データの統合: レイクハウスアーキテクチャでは、データウェアハウスとデータレイクの両方の機能を利用して、データの統合と分析が容易になります。
  2. プライバシー保護: 協調アイデンティティモデリングでは、個人情報を特定できない形でデータを共有することができます。これにより、プライバシー保護とデータ利用の両立が可能になります。
  3. クラウド環境: データの移動と分析が容易になるクラウド環境を活用することで、企業はデータ活用の効率を向上させることができます。

最新の概念と機能

データのリアルタイム分析

レイクハウスアーキテクチャと協調アイデンティティモデリングを組み合わせることで、データのリアルタイム分析が可能になります。これにより、企業は迅速な意思決定を行い、ビジネスの競争力を向上させることができます。

セキュリティとコンプライアンス

データの共有とプライバシー保護を両立する協調アイデンティティモデリングは、セキュリティとコンプライアンスの要件を満たすことができます。これにより、企業は法規制や業界基準に適合しながら、データを活用することができます。

このセッションを通じて、レイクハウスアーキテクチャと協調アイデンティティモデリングの組み合わせが、データの活用とプライバシー保護の両立に大きな可能性を秘めていることがわかりました。今後のデータ管理と分析において、このアプローチがますます重要になっていくことでしょう。

アイデンティティ活用によるマーケティング効果の実証

アイデンティティは、マーケティング予算の効果を実証し、CMO(最高マーケティング責任者)の成功を促進するために重要であるという話題が取り上げられました。アイデンティティを活用することで、消費者の行動や嗜好を把握し、効果的なマーケティング戦略を立てることができるという点が強調されました。

LiveRampとKraftの提携によるアイデンティティ活用事例

具体的な事例として、 LiveRampがKraftと提携し、32億の消費者記録を統合することで、アイデンティティがビジネス目標を達成する力を示すという話が紹介されました。この提携により、以下のような成果が得られたとされています。

  1. 消費者の購買履歴やデモグラフィック情報をもとに、ターゲットとなる消費者層を特定
  2. ターゲット消費者に対して最適なマーケティング施策を展開
  3. マーケティング施策の効果を測定し、ROI(投資対効果)を最大化

この事例を通じて、アイデンティティ活用によるマーケティング効果の実証が可能であることが示されました。

レイクハウスアーキテクチャと協調アイデンティティソリューションの組み合わせ

このセッションでは、レイクハウスアーキテクチャを拡張するための協調アイデンティティソリューションについても言及されました。レイクハウスアーキテクチャは、データウェアハウスとデータレイクの機能を組み合わせたもので、大量のデータを効率的に処理・分析することができます。協調アイデンティティソリューションを組み込むことで、以下のようなメリットが得られるとされています。

  1. データの一貫性と整合性を保つことができる
  2. データのセキュリティを強化することができる
  3. データの利活用を促進し、ビジネス価値を最大化することができる

このように、レイクハウスアーキテクチャと協調アイデンティティソリューションを組み合わせることで、データ活用における効果をさらに高めることができるという点が強調されました。

まとめ

アイデンティティ活用によるマーケティング効果の実証や、レイクハウスアーキテクチャと協調アイデンティティソリューションの組み合わせによるデータ活用の効果向上など、データ&AI分野における最新の概念や機能が紹介されました。これらの知見を活用することで、企業はデータをより効果的に活用し、ビジネス価値を最大化することができるでしょう。今後もデータ&AI分野の最新情報をお届けしていきますので、お楽しみに!

おわりに

現地でのDAISに参加しているメンバーからの報告をもとに、セッションの内容を解説しました。 DAIS期間中では、セッションに関する記事を以下の特設サイトに順次上げていきますので、見ていただけると幸いです。

www.ap-com.co.jp

引き続きどうぞよろしくお願いします!