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HashiCorp Terraform Associate / Vault Associate 試験に合格しました

はじめに

こんにちは、ACS事業部の吉川です。

表題の件、HashiCorpの認定試験を2つ受験しました。
日本で受けている方がまだまだ少なめな試験だと思いますので、試験に関する情報をまとめてお伝えします。

HashiCorpの認定試験

HashiCorp試験は2024年2月現在、以下の4種類が提供されています。

それぞれ名前どおり、HashiCorpのプロダクトである Terraform / Vault / Consul に関する知識を問う試験です。
Associateが基礎的な試験、VaultのみProfessionalとして上位の試験が設定されています。TerraformのProfessional試験も 今年の後半にリリース予定だそうです。
試験名の後ろの3桁の数字は試験のバージョンを表します。直近ではConsul Associateの試験の新バージョンとして 003 のリリースが予告されています。今後試験を受ける方は、どちらのバージョンで受験することになるか意識しておくとよいでしょう。

試験はすべて英語で提供されており、試験センターではなくオンラインでの受験となります。

試験対策用コンテンツ

HashiCorp公式サイトに、いくつか試験対策用のコンテンツが用意されています。
各試験のページにある Prepare for the exam のリンクをクリックすると辿れます。

各試験で、

  • Study guide
  • Exam review
  • Sample questions

が提供されています。
Study guideは、試験対象の領域について参照すべきドキュメントや学習法をまとめたガイドです。Exam review も Study guide同様にドキュメントへのリンク集となってますが、こちらは試験で問われる項目とそれに対応したドキュメントへのリンクという建付けになっています。
試験対象の領域について順序立てて網羅的に学習したい場合は Study guide に沿って、不安なポイントを絞って確認するためには Exam Review を使って学習していくとよいでしょう。
Sample questionsは文字通りサンプル問題が数問表示されます。どういった形態で出題されるかの参考となるため、一度目を通しておくといいでしょう。

公式以外のコンテンツとしてはUdemyで公開されている教材を使うのもいいでしょう。
HashiCorp AmbassdorのBryan Krausen氏が、試験対策向けのハンズオン付き教材と模擬問題集を公開しています。

www.udemy.com

私もこちらの模擬問題集を利用しましたが、解説も丁寧に書かれておりオススメです。

あとは何よりも 実際に手を動かしてみる ことが大事でしょうか。
手を動かさないと勘所が掴めないので、自由に触れる環境を準備して、ガチャガチャ触ってみることを強くオススメします。

受験申込

学習を終えたら試験の申込をしましょう。
試験ページの Register for the exam ボタンから試験の予約ができます。申し込みに当たってGitHubのアカウントが必要となりますので、お持ちでない方は作成しておきましょう。

初回申し込み時は試験用アカウントを作成する画面に遷移します。
ここで重要なポイントは、受験時に提示する身分証とアカウントの氏名を一致させる必要がある ということです。アカウントの氏名欄に入力する名前が漢字表記であれば漢字の身分証を、ローマ字表記で入力していればローマ字表記の身分証を提示する必要があり、一致しない場合は試験を受験することができません。
冒頭に書いたように試験は英語でのみ提供されており、オンラインでチェックする試験官もおそらくは非日本語話者だと思われます。ですので、ローマ字表記の名前でアカウントを作成し、身分証にはパスポートなどのローマ字表記のものを使うのが無難でしょう。

アカウントを作成したら、PSIのサイトで試験区分を選び日程を選択、受験費用を支払って予約完了です。

いざ受験

予約時間の30分前になると、PSIのサイト上で試験がアクティブになります。
試験用のプログラムインストールのインストールなどの工程があるので、特に初回受験時は時間に余裕を持って開始するようにしましょう。

身分証の提示と顔写真の撮影を行う必要があるため、PCにWebカメラは必須です。また部屋全体の様子を撮影して試験官に見せる必要があるため、カンニングを疑われないように部屋の中の余計なものは片づけておくようにしましょう。なお試験官とのやり取りは英語のチャットで行います。
その他試験官の指示に従いつつ、確認が取れたら試験開始です。試験中もカメラでモニターされていますので、変な動きをしないように気を付けましょう。私は前のめりな姿勢で問題解いてたら「顔全体が写るようにしなさい」と怒られてしまいました…。

試験終了後

試験が終わるとその場で合否結果が表示されます。
その後1~2日でHashiCorpの試験サイトにも結果が反映され、Credlyのデジタルバッジが発行されます。

おわりに

HashiCorp認定試験の紹介でした。
業務で利用していると、よく使う機能についてしか触れる機会がなくなりがちです。試験学習を通じて網羅的に機能を知るというアプローチは結構アリだと思ってます。普段使ってるツールの新たな側面を知るチャンスになるかもしれません。ぜひ一度受験を検討してみてください。

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本記事の投稿者: 吉川 俊甫
2024年はHashiCorpプロダクトもがんばります。 Microsoft MVP (Microsoft Azure)
Shunsuke Yoshikawa - Credly