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Multicloud Data Governance on the Databricks Lakehouse(Databricks LakehouseでのMulticloudデータガバナンス)

はじめに

GLB事業部Lakehouse部 陳(チェン)です。 現地でのData + AI SUMMIT2023(DAIS)に参加している儀保の報告をもとに「Multicloud Data Governance on the Databricks Lakehouse(Databricks LakehouseでのMulticloudデータガバナンス)」というセッションについてご紹介します。

登壇者のIoannis Papadopoulos氏とVolker Tjaden氏が、データガバナンスに焦点を当て、プライバシーやセキュリティなどの側面を説明しています。データガバナンスに興味がある技術者や、マルチクラウド環境でデータ管理を行う企業の担当者、データ駆動型の組織を目指す企業の担当者をターゲットしています。

データガバナンスの基礎

データガバナンスの定義と、プライバシー、セキュリティ、コンプライアンス、データ品質保証などの概念について、下記の概要で纏めてくれました。

データガバナンスとは、企業がデータを適切に管理し、利用するための方針やルールを策定し、実行することです。データガバナンスには以下の要素が含まれます。

  1. プライバシー: 個人情報の保護や適切な取り扱い
  2. セキュリティ: データの不正アクセスや漏洩を防ぐための対策
  3. コンプライアンス: 法令や規制に従ったデータ管理
  4. データ品質保証: データの正確性や一貫性を維持するための取り組み

データガバナンスが解決しようとする問題は、データが適切な管理と利用されているかのです。特に、アクセス権限を持つ人物を決定することに重みを置いています。これにより、データの不正利用や漏洩を防ぎ、企業のリスクを低減することができると思われます。

マルチクラウドデータガバナンスの実現

Databricks Lakehouseでは、マルチクラウド環境でのデータガバナンスを実現するための機能が提供されています。これにより、企業は異なるクラウドプロバイダー間でデータを一元的に管理し、適切なガバナンスを行えます。

マルチクラウド環境でのデータガバナンスの課題

マルチクラウド環境では、以下のようなデータガバナンスの課題が挙げあられます。

  1. 異なるクラウドプロバイダー間でのデータの一貫性の確保
  2. クラウドプロバイダーごとのセキュリティやプライバシーのポリシーの違いへの対応
  3. データの移動や共有に伴うコンプライアンスの確保

Databricks Lakehouseでのデータガバナンス機能

Databricks Lakehouseでは、前述の3つの課題に対し、以下のソリューションが提供されています。

  1. 統合データカタログ: 異なるクラウドプロバイダー間でのデータの一元管理を実現
  2. セキュリティとプライバシーのポリシーの統一: クラウドプロバイダーごとのポリシーの違いに対応
  3. コンプライアンスの確保: データの移動や共有に伴う法令や規制への対応

これらの機能により、企業はマルチクラウド環境でのデータガバナンスを効果的に実現することができます。

まとめ

データガバナンスは、企業がデータを適切に管理し、利用するための重要な取り組みです。Databricks Lakehouseでは、マルチクラウド環境でのデータガバナンスを実現するための機能が提供されており、企業はこれを活用してデータの一元管理や適切なガバナンスの適用を行うことができます。これにより、データのプライバシーやセキュリティを確保しながら、効率的なデータ活用が可能になります。

終わりに

現地でのDAISに参加しているメンバーからの報告をもとに、セッションの内容を解説しました。 DAIS期間中では、セッションに関する記事を以下の特設サイトに順次上げていきますので、見ていただけると幸いです。

www.ap-com.co.jp