はじめに
こんにちは、ACS事業部の吉川です。
タイトルにあるとおり、Azureの認定資格全21種を取得しました。
以下URLで公開されている認定資格ポスターのうち、一番左の Azure 列の資格が対象です。
https://query.prod.cms.rt.microsoft.com/cms/api/am/binary/RE2PjDI
このポスターは毎月更新されており内容が変わってしまうので、2022年7月時点の画像も貼っておきます。
私が取得済みの資格にレ点を付けています。
以下は資格取得後発行されるデジタルバッジの一覧です。
試験を大量に受け続けた経験から、皆様にAzureの資格についてお話ししようと思います。
資格を取得するモチベーション
ITの分野においては、資格は特に必須なものではないです。資格持ってないからといって、困ることもないでしょう。
じゃあなぜ資格を取得するのかというと、概ね以下のような目的で取得しています。
- 業務上触れたことのない技術へのチャレンジ
- 自分自身のスキル感の確認
仕事で触れる領域というのはどうしても似通った領域になりがちですし、自分がどれだけ理解できてるかを客観的に測ることも難しいです。
ちょっと違うジャンルに触れるキッカケとして、また自身のスキルチェックの一環として試験を受けています。
Azure資格の4つのレベル
Azureの資格には大きく分けて4つのレベルがあります。
これから試験を受けてみようという方に向けて解説していきます。
初心者向け: Fundamentals
Azure初心者の方は、まずは Fundamentals
から取得することをお勧めします。
認定資格のアイコンは 星一つ
です。
Fundamentalsレベルの資格として以下の3つがあります。
Azure人材の裾野を広げるためか、Microsoftが Virtual Training Days
というイベントを開催しています。
こちらに参加すると試験対策の講習をオンラインで受講することができ、無料で受験することができる特典まで付いてきます。
これを利用しない手はありません。ぜひ積極的に活用しましょう。
イベントの開催日程は以下にて確認できます。
中級者向け: Associate
Fundamentalsを突破したら、次のレベルは Associate
です。
中級者向けということで、アイコンは 星二つ
です。
Microsoftのクラウド系認定資格はロールベースの設定になっており、役割に応じて以下のように細分化されています。
ご自身の目指すロールに合ったものを取得していくとよいでしょう。
- Azure Administrator Associate
- Azure Developer Associate
- Azure Security Engineer Associate
- Azure Stack Hub Operator Associate
- Azure Network Engineer Associate
- Windows Server Hybrid Administrator Associate
- Azure AI Engineer Associate
- Azure Data Scientist Associate
- Azure Data Engineer Associate
- Azure Database Administrator Associate
- Azure Enterprise Data Analyst Associate
上級者向け: Expert
Associateより上位の位置付けの資格として、Expert
が存在します。
アイコンは 星三つ
です。
Azureカテゴリ内ではExpertは以下の2種類のみです。
インフラ寄りのロールの方は Solutions Architect、開発者の方であれば DevOps Engineer がオススメです。
特定領域特化: Specialty
Expertとは別に、特定のジャンルに特化した Specialty
というカテゴリーが存在します。
難易度的には上級者向け、専門領域を深く掘り下げたい方向けの資格です。
SAPやAVDなど、ご自身のキャリアパスとマッチするカテゴリがあればチャレンジしてみるとよいでしょう。
- Azure for SAP Workloads Specialty
- Azure Virtual Desktop Specialty
- Azure Support Engineer for Connectivity Specialty
- Azure IoT Developer Specialty
- Azure Cosmos DB Developer Specialty
勉強方法
よく「Azureの勉強ってどうしたらいいの?」「お勧めの本とかないの?」という声を耳にします。
クラウド業界シェアNo.1のAWSと比較すると、インターネット上のAzureの情報は量が少ないように思えるかもしれません。
ですが、実はMicrosoft公式の情報がかなり潤沢に整備されています!
各試験のページの中ほどに、コレクション
という項目があります。
コレクションの中には複数の ラーニングパス
が設定されており、試験に必要な知識を段階的に習得していくことができます。
最近のMicrosoftの日本語ドキュメントは、翻訳の質が上がりかなり読みやすくなっています。(日本マイクロソフトの方がローカライズをめっちゃ頑張っているものと思います。感謝。)
せっかくの公式情報、利用しないともったいないです。試験準備や日頃の知識習得にジャンジャン活用しましょう!
いざ受験
勉強して試験準備を整えたら試験を受けましょう。
試験はPearsonVUEの試験会場、またはオンラインで自宅等から受験が可能です。
私は自宅の環境を準備する(掃除・片付け)のが面倒なのでもっぱら試験会場で受ける派です
試験がどんな感じで出題されるか体験したい場合は、公式でサンドボックスが準備されています。(ただし英語のみです)
出題の形態がなんとなく掴めるので、不安な方は一度見てみるとよいでしょう。
※あくまで出題の形態(多肢選択とか並び替えとか)のみで、出題される問題そのものが確認できるわけではありません。
試験会場での受験を選んだ場合は、予約時間の15分前に必ず到着できるよう余裕をもって移動しましょう。遅刻すると試験を受けれず、返金もされません。
私は試験会場の最寄り駅に予約の1時間以上前に到着するようにして、近くの喫茶店などで最終の追い込みをしてから赴くようにしています。
試験を終了するとその場で合否とスコアが表示されます。スコアが700以上で合格です。
合格したら
試験に合格し資格取得したら、デジタルバッジが発行されます。
デジタルバッジは Credly というプラットフォームに登録し、他者と共有することが可能です。この記事の冒頭にも私のCredlyのリンクを貼っています。
デジタルバッジなどを利用し資格取得の実績をアピールすることで、資格取得にチャレンジしている同士を見つけやすくなります。
同じ目標に向かって取り組んでいる仲間を見つけるのは、モチベーションを保つ一つの大事なポイントだと思っています。
私自身も資格取得にチャレンジしている同僚の存在が励みになっています。
ぜひ仲間を見つけて切磋琢磨していきましょう!
おわりに
本記事が皆様のスキルアップへのきっかけとなれば幸いです。
私達ACS事業部はAzure・AKSを活用した内製化のご支援をしております。ご相談等ありましたらぜひご連絡ください。
また、一緒に働いていただける仲間も募集中です!
切磋琢磨しながらスキルを向上できる、エンジニアには良い環境だと思います。ご興味を持っていただけたら嬉しく思います。