はじめに
ACS事業部)土居です。
Microsoftの年次大型イベントであるIgnite 2022が始まりました。
Prometheus用のAzure Monitor マネージド サービスがプレビュー発表されましたので、実際に確認してみました。
Prometheus 用の Azure Monitor マネージド サービスとは?
公式ブログで公開された情報は下記を参考下さい。 techcommunity.microsoft.com techcommunity.microsoft.com
以前からContainer Insightsのomsagentのconfigファイルを変更することでPrometheusのメトリックをスクレイピングできる情報は公開されていましたが、
今回はAzure Monitor ワークスペースというAzure Monitor固有の環境にPrometheusのMetricsを収集するようです。
このAzure Monitor ワークスペースは現在ではPrometheusのMetricsのみ収集できるようで、今後はLog Analytics ワークスペースなどのデータも統合できていくようです。
Prometheus 用の Azure Monitor マネージド サービスを活用することで、Container Insightsでは収集できなかったPrometheus独自のMetricsを収集可能になります。また、先日公開されたManaged Grafana とこのAzure Monitor ワークスペースは簡単にリンクできるようになっています。
つまり、AKSでPrometheusやGrafanaなどを使ったカスタマイズ性に優れた監視がAzureのマネージドサービスとして完結できるようになりました。従来のContainer InsightsとAzure Monitorでも充分でしたが、さらに選択肢が増えることでコアなユーザー層にも配慮した形となります。
実際にやってみた
まずはAzure Monitor ワークスペースを作成します。
私の環境ではAzure Portalの検索でまだ出てこなかったので、Azure CLIを用いて作成しました。
az resource create --resource-group doi_test --namespace microsoft.monitor --resource-type accounts --name test9 --location westus2 --properties {}
作成したAzure Monitor ワークスペースに移り、有効化する対象のAKS管理クラスターを選択し、「メトリックの収集」の「構成」を進めます。
うまくデプロイが完了すると、「メトリックの収集」が「有効」になります。
他にも、AKSの「分析情報」画面からも変更が可能なようでしたが、私の環境では操作できるボタンが表示されなかったので、上記の方法で試しました。
また、GrafanaもAzure Monitor ワークスペースの「リンクされた Grafana ワークスペース」からリンク可能です。これで、GrafanaからPrometheusのデータを参照できるようですので 時間があったら試してみようと思います。
参考記事
Azureの公式ドキュメントにもいくつかアップデートがかかっておりますので参考までにあげておきます。
おわりに
速報ということで概要だけの紹介に留まりますが、引き続きAPCではIgnite 2022での発表を取り上げ紹介していきたいと思います!