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株式会社エーピーコミュニケーションズの技術ブログです。

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AWS全冠の振り返り

こんにちは、株式会社エーピーコミュニケーションズ、クラウド事業部の松尾です。


約10か月かけてAWS認定試験の12試験取得(=全冠)達成しました!学習方法や反省点をお伝え出来ればと思います。これから全冠を目指す、または検討している方の力になれば。

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大まかな受験スケジュール

時系列にしてみました。学習期間の目安は、Associateは2,3週間、Professionalは2か月、専門知識は1か月、くらい。Professionalは別として1か月あると対策が出来た感覚でした。セオリーではないですがAssociateを受けたのは最後でした。

合格日 試験名称 学習期間
2022/10/29 AWS Certified Solutions Architect – Professional 2か月
2023/7/2 AWS Certified Security – Specialty 1か月
2023/8/5 AWS Certified Database – Specialty 1か月
2023/8/26 AWS Certified Advanced Networking – Specialty 3週間
2023/10/6 AWS Certified Data Analytics – Specialty 1か月
2023/12/2 AWS Certified Machine Learning – Specialty 2か月
2023/12/16 AWS Certified: SAP on AWS – Specialty 2週間
2024/2/4 AWS Certified DevOps Engineer – Professional 1か月半
2024/2/23 AWS Certified Developer – Associate 2週間
2024/2/25 AWS Certified Cloud Practitioner 1週間
2024/3/2 AWS Certified Solutions Architect – Associate 1週間
2024/3/16 AWS Certified SysOps Administrator – Associate 2週間


簡単な経歴

・元ネットワークエンジニア

・AWS経験は期間を空けつつ合計3年程度

・設計、構築を経験

・2017年にSAAだけは取得していたが2020年には失効済み


取得のきっかけ

会社が資格取得を後押ししてくれていたことと、携わっていた業務でAWSの使ったことのないサービスを扱い始めたことがきっかけでした。

2022年にSAPは取得していたのですがその時点では全冠は全く考えておらず、そこから半年ほどは何も取得していませんでした。

その後2023年にAWSの業務に携わる機会があり、SAPの範囲外の知識が必要になったため、せっかく学習するなら資格取得も目標にしていこうか、と考えて学習を始めた形です。

専門知識の試験を3つほど取得したあたりで、もしかしたら全冠いけるかも、ぐらいに考え始めていた気がします。

AWS All Certifications Engineersの申請に間に合わせるために2024年3月末までの全取得に標準を合わせていきました。


苦労した試験

基本的には全部難しいと思っていますが、中でも記憶に残っている3つがこちら。

難易度:★★★★★

AWS Certified Solutions Architect - Professional (SAP-C01)

最も難易度が高かった印象。内容もさることながら、問題と選択肢が長文で、読んでいるだけで時間が溶けていきました。これを合格出来たら他も取得する実力はあると思います。

難易度:★★★★

AWS Certified Advanced Networking - Specialty(ANS-C01)

元ネットワークエンジニアでも油断出来ない(私)。AWSのサービスは基本的にはアカウントがあれば動作確認が出来ることが多いが、本試験はオンプレとの接続やマルチアカウントの条件も登場するので、簡単には環境を作れない点で学習のしにくさがあった。

ネットワークの知識も前提として必要なので、非ネットワークエンジニアなら他の試験よりも学習時間を長めにした方が良さそう。 試験も難しく、スコアが合格ラインぎりぎり(759点)だった試験。

難易度:★★★

AWS Certified Solutions Architect - Associate(SAA-C03)

最初に取得した試験、という意味で苦労した試験でした。

0から1にすることはエネルギーを大きく使うと思うので。受験して実際そう思いました。SAAは不合格も経験。

1つの試験に対して学習期間は約2週間~1か月でしたが、最初のSAA(表には入れてないが2017年に初めて取得したAWS認定)は2,3か月だった記憶があります。AWS用語や試験に出ないようなマネコンの操作感など、基本的なことに時間がかかってました。


学習方法

問題集(CloudLicenseなど)を基本に学習しました。試験対策という面では効果的だったと思います。有償でも解説があるものが使いやすかったです。

問題を解いても全く意味が理解出来ていない場合、問題集を進めるには早いので、基本の理解深めるために、書籍(要点整理から攻略する〇〇シリーズ)、AWSサービス別資料、ハンズオン(JP Contents Hub)で学習していました。要点整理から攻略する〇〇シリーズは説明が分かりやすい。

問題集が8割程度正答するようになったら受験する流れでした。

自分の学習のしかた

問題を解くことを基本に、不足している知識は書籍や公式ドキュメントで補足していく形で進めていました。簡単には1~4の流れです。

  1. 公式サンプル問題を解く
  2. 手応えあるなら問題集を解く
  3. なければ書籍、Udemy、サービス別資料をみたり、ハンズオンやって基礎知識を補充
  4. 問題集解いて8割正答を目安に受験


学習方法で良かった点

気が乗らない日も何か一つやる

学習する気が全く乗らない日もよくありましたが、そんな日でも何か一つだけでも前進するようにしていました。書籍を1ページだけ読むとか、問題を1問だけ解くとか。学習効果というよりは習慣を変えないためにそうしていました。

受験申込をしてしまう

背水の陣戦法。予約をしてしまい、受験日から逆算して学習ペースを決めていきました。後で受験日を決めるよりも日々の学習が出来ていた気がします。どうしても学習が追い付かない場合はスケジュールを組みなおすこともありましたが面倒なので何とか当初の予定で進めるようにしていました。


学習方法で良くなかった点

1つの試験の学習期間は少なくとも1か月はとるべきでした。業務をしながらだと繁忙期と重複した場合につらいことになります(なりました)


どんな人が全冠できるか

継続して学習出来る人、これに尽きます。

業務でAWSに触れる環境にあるとか、計画性があるとか、有った方が良い要素はいくつもありますが、結果として継続して学習することが出来る方法を見つけられるなら到達できると思います。

自分のモチベーションをうまく維持することも大事ですね。


取得する順番のおすすめ

全冠する前提で効率が良さそうな順番を書いてみましたが、Associateを最初に取る以外は興味がある順でも良いと思います。

最初はAssociate

ゼロからのスタートなら最初はAssociate(試験はどれでも良い)と思います。1つ目の試験は難しく感じると思いますが、0から1にする踏ん張りどころ。

次は専門知識

専門知識は自身の得意なジャンルがあればそこから始めると良いです。私はネットワークがバックグラウンドとしてあったのでANSを前半で着手しました。

SCSやANS、DBSはSAPに含まれる部分もあるので、SAPより先に専門知識を取ってしまうのが確実と思います。

最後はProfessional

プロフェッショナルレベルの試験はSAPとDOPの2つあります。それぞれ学習時間がかかるので、1つ受けたら忘れないうちに続けて取得するのが良いと思います。分野は違いますが問題の長文に慣れているうちに受けるのが良いです。


取得して良かった点

達成感

達成感はあります。最後の2か月は受験を詰め込んでいたのでやっと終わった感もありました。

AWS知識

不明なことを調査していくうえでキーワードというかフックにできる部分が増えた感じはします。

学習習慣

日常的に学習する習慣がついたことも良いことかなと思います。

元々朝型でしたが、さぼった学習を取り戻すため1時間早く起きて学習することもあり、生活リズムが少し変わりました。


振り返ってみて

今回、試験学習を通してある程度AWSを網羅的に理解することは出来たと思っています。ただ、どこまでいっても「ある程度」であり、実践での経験には適わないという位置づけで捉えています。それでも一つと指標して全冠を達成できたことは良かったです。

AWS全冠のブログも増えてきていますが、本記事もこれから取得を目指す人の力になれば幸いです。


おわりに

私達クラウド事業部はAWSなどのクラウド技術を活用したSI/SESのご支援をしております。

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また、一緒に働いていただける仲間も募集中です! 今年もまだまだ組織規模拡大中なので、ご興味持っていただけましたらぜひお声がけください。

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