APC 技術ブログ

株式会社エーピーコミュニケーションズの技術ブログです。

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【BackstageCon EU 2026】 開発者ポータルで重要なのは Continuous Improvement

はじめに

皆さんこんにちは。エーピーコミュニケーションズ ACS事業部亀崎です。 私は2026年3月23日〜26日に開催されるKubeCon + CloudNativeCon 2026 Europeに参加のため、 今アムステルダムに来ております。今日3月23日はDay0のCo-Located EventのひとつBackstageConに参加しています。

少しでも皆さんに生の情報をお届けすべく、時間のある限り本ブログで紹介したいと思います。

まずはBackstageConの午前中のセッションの中から気になったものをご紹介します。

Booking.com "Our Journey to a Unified Developer Experience With Backstage"

皆さんもご存知の「Booking.com」では開発者ポータルとして数年前からBackstageを導入しました。

その結果以下のようになっているそうです。

  • 1.5k 以上のDaily Access Users
  • 多くのContributorの存在(40以上のPluginがリリースされている)
  • 新しいツールをすぐに利用可能

結果だけを見るとその導入はうまくいっているように見えましたが、実際にはさまざまな苦労があったそうです。

それは概ねDXの改善の歴史。 導入すると、開発者は何をすればよいかわからない、UIが貧弱、チームがボトルネックになる、などの課題が出ました。

これを解決すべく「The Engineering Portal」と銘打って、機能を開発者中心の視点で検討し直し、様々な改善を行いました。

これによりUIもかなり改善され、一見するとこれはいけるという状況でしたが、その後のSurveyではそこまでよい評価ではありませんでした。

もちろん良い点はありましたが、当初改善された問題がまた復活してしまったり、機能はいいんだけど開発者が本当に欲しいものとは少し違う、といったものが挙げられてきました。

Booking.com社では、こうした状況を前向きに捉えています。必要なのは「Continuous Improvement」として、開発者からの意見を取り入れ今後も改善を続ける、とのことです。

私の見解

こうした結果をみると、うまくいっていないのかとも思えますが、そうではありません。 (Booking.com でも失敗とは捉えていないと思います) 導入したからこそ、様々な課題が顕在化し、かつ開発者がその機能を欲するからこそ、評価も厳しいものが出てきます。 実際にBooking.comでもいくつもの点が改善されています。

重要なのはやはり「Continuous Improvement」が必要ということです。 他のプロダクトでも同様ですが、特に開発者ポータルは「導入がゴール」ではありません。導入が「改善のスタート地点」と考え、継続的に改善を続ける必要があります。継続的に改善することで、「今回はここがよかったけど、この部分は改善したい」「新しい時代にあわせてXXXを取り入れたい」といった形で新しい課題が出てくるのです。

ツールを導入する際、どうしても導入がゴールとして捉えられてしまい、そこで進化が止まってしまうといった事象が多く見られると思います。Backstageでも同様です。

導入して何を実現したいのか、といったことを明確にし、その中でBackstageをどう活用するのか、どうすればもっとよい状況を作り出せるか、を考え続ける必要があると思います。それを主導するのが「Platform Team」の役割ではないでしょうか。

私自身も今回のセッション内容からあらためて今後の取り組み方を考え直したいと思います。

今回のセッション情報

https://sched.co/2DY1P