APC 技術ブログ

株式会社エーピーコミュニケーションズの技術ブログです。

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【BackstgeCon EU 2026】Backstageを今以上に楽に使えるようになる未来: Dynamic Plugin Loading

はじめに

皆さんこんにちは。エーピーコミュニケーションズ ACS事業部 亀崎です。 私は2026年3月23日〜26日に開催されているKubeCon + CloudNativeCon 2026 Europeに参加のため、 現在アムステルダムに来ております。今日3月23日はDay0のCo-Located EventのひとつBackstageConに参加しています。

少しでも皆さんに生の情報をお届けすべく、時間のある限り本ブログで紹介したいと思います。

今回は、Backstageがもっともっと簡単に使えるようになる未来の機能のご紹介です。

背景

Backstageをご自身で作成している方( create-app から生成したことのある方 )はご存知とは思いますが、実はBackstageの利用を開始し、 そして維持していくのは結構面倒なことがあります。それは Backstageがソースコードから生成しなければならないFrameworkという点です。

(まさにこの理由から、「ちょこっとBackstage」を提供したり、BackstageのManaged Service「PlaTT」を私たちは提供しています)

github.com

www.ap-com.co.jp

Backstageではこうした面倒さ、大変さを解消するために様々な取り組みをしてきました。その中でも大きなものが Backstageの New Backend SystemやNew Frontend Systemでした。

techblog.ap-com.co.jp

New Backend SystemはすでにGAとなり、New Frontend Systemも2026年3月に公開されたBackstage v1.49でRCとなり、まもなくGAとなることでしょう。

以前の記事に記載の通り、Old Backend/Frontend SystemではBackstageのPluginを導入する際に利用者自身がコードを記述する必要がありました。 これをNew Backend/Frontend Systemでは、import文だけを記載すればよくなりました。これにより記述しなければならないコード量は激減しました。

Forget Rebuilding, Install Plugins at Runtime

そして本日のセッションで紹介されたのはその先をいく機能です。

これまでに実現しようとしているのはビルド時にPluginを導入するものです。その指定方法はだいぶ簡単になってきていますが、まだビルドが必要です。 つまり皆さんがソースコードから実行環境を作成しなければなりません。

このセッションで紹介しているのは Dynamic Plugin Loading 機能と呼ばれるもので、Pluginの導入をデプロイ時に決定しようとするものです。 具体的には特定のフォルダにPluginをおいておけば自動的にデプロイ時に取り込まれるというものです。

この機能は実はNew Backend System、New Frontend Systemの構想が紹介されていたのと同時期に検討・実装が進められてきたものです。 (たしか2023年のBackstageConで紹介されていたのを私も聞いていました)

2023年以降、New Backend SystemやNew Frontend Systemの実装も進み、それに伴ってDynamic Plugin Loading機能も本体のほうに取り込まれつつあるそうです。

先述したBackstage v1.49でPluginの自動検出機能が組み込まれているのですが、それらがDynamic Loading 機能の一部なのかもしれません。

この機能が実現されると、最小限セットのBackstage Appに自分が必要とするPluginを追加することで欲しいBackstage環境ができあがります。

セッション資料より。

さらに現在このPluginのモジュールをOCI Imageとして公開し、それを取り込めるように検討を進めているそうです。 OCIを使った共有というのはHelm Chartの共有などでもすでに利用されているものです。

BackstageのDynamic Plugin LoaderではこのOCIイメージをKubernetes環境でのImage Volumesという機能で、このOCIをVolumeとしてマウントすることを検討しています。 Image Volumes機能はKubernetes v1.33でベータ公開になり、v1.35でベータのままではありますがデフォルトで利用可能になるものです。

これが活用できるようになると、Backstage AppやPluginはOCIのイメージとして公開され、ユーザーはそれを組み合わせるだけで利用できるようになります。

イメージと設定ファイルだけがあれば動く、という形になりますのでこれまで以上に簡単になりますね。

ただし、まだこのプロジェクトは進行中のもので、今後内容は変更になる可能性があります。 しかし、すでにBackstage本体のほうにも徐々に組み込まれつつあることを考えると、それが使えるようになるのはそれほど遠くはないかもしれません。

そうした未来ができる限り早くくることを期待して待ちたいと思います。

セッション情報:

https://sched.co/2DY5N