はじめに
こんにちは、クラウド事業部の坂口です。
AWSの特定サービスについてざっくり知るための手助けに。
今回は Amazon Translate について、なんとなくの理解ができるようにまとめてみました。
ざっくりなサービス概要
Amazon Translateとは...
- AWSの提供する高速で高品質な翻訳サービス
- 対応しているのは75言語
- 料金は従量課金制で、使った分だけ発生
- 利用はAPI経由のみ
です!
もうちょっとちゃんとした説明
Amazon Translate とは
Amazon Translateは、その名の通りAWSが提供する翻訳サービスです。
ニューラル機械翻訳を用いており、現在は75の言語をサポートしています。
API経由で簡単に利用でき、翻訳の品質向上のためユーザーが手を加えることもできます。
サービスのカテゴリとしては Machine Learning に属しますが、これは翻訳(ニューラル機械翻訳)にディープラーニングが用いられているためです。
ニューラル機械翻訳
人工ニューラルネットワークを使って、正しい可能性が高い言葉を選出し翻訳する手法
★断片的な翻訳ではなく、文脈にあった翻訳を行って精度を高めている
※上記はあくまで筆者の理解であるため、詳しくは信頼のおける情報源を参照してください
料金
Amazon Translateの料金は処理したテキストの文字数に応じて請求される従量課金制です。
具体的には、
となります。
また無料利用枠もあり、最初に翻訳をリクエストしてから12ヶ月の間は、毎月200万文字までは無料で利用できます。
使い方
Amazon Translateの使い方は主に2種類です。
- テキストを直接入力やペーストして翻訳させる方法 (リアルタイムな翻訳)
- S3に格納したファイルを翻訳させる方法 (非同期なバッチ翻訳)
どちらも「ソース言語」「ターゲット言語」を指定する必要があり、後者は格納したファイルの場所や翻訳結果の出力先を指定する必要があります。
また上記画像のように「ソース言語」では言語を検知して判断してくれる Auto を選択することもできます。
なお注意点としては、
- 言語や文脈によって誤りや不自然な表現が発生する場合がある
- (例) 上記画像中、「断腸の思い」等...
- ウェブサイトやアプリケーションとしては提供されておらず、API経由でのみ利用ができる
- 要は、AWSのマネジメントコンソール, CLI, SDK なんかを利用する必要がある
等があります。利用の際にはご留意ください。
カスタマイズ
Amazon Translateでユーザーが行える翻訳結果のカスタマイズとしては、例えば Custom Terminology (カスタム用語) があります。
これは翻訳リクエストで使用される用語ファイルのことで、ユーザーが作成することができます。
翻訳を行う際にカスタム用語を選択することで、記載されている用語をAmazon Translateのアルゴリズムとは無関係に毎回目的どおりに翻訳することができます。
状況として、例えば、ブランド名やキャラクター名などの独自コンテンツを含む翻訳に有用です。
(例)「iPhone」を「アイフォーン」と翻訳したくない場合に「iPhone」を登録して、そのまま翻訳されるようにする等...
まとめ
今回はAmazon Translateについて、なんとなくの理解ができるよう紹介をしました。
簡単に翻訳が行える本サービスですが、お金がかかることもあり中々個人では使いづらいかもしれません。
ユースケースには、FAQでの回答や紹介されている使用例もありますので、こちらも興味があれば目を通してみてください。
aws.amazon.com (リンク中、Q: Amazon Translate の最も一般的なユースケースは何ですか? 参照)
それではご機嫌なAWSライフを!
おわりに
私達クラウド事業部はAWSなどのクラウド技術を活用したSI/SESのご支援をしております。
https://www.ap-com.co.jp/service/utilize-aws/
また、一緒に働いていただける仲間も募集中です!
今年もまだまだ組織規模拡大中なので、ご興味持っていただけましたらぜひお声がけください。
(3/27:一部加筆)