
はいさい!クラウド事業部の上地やいびーん。
はじめに
先日、Datadog の認定資格である 「Datadog Fundamentals」 に合格しました。(AWS に例えると、クラウドプラクティショナー(CLF)でしょうか)
APC への転職を機に Datadog の導入・運用支援にも携わる様になりました。 そんな私が、AWS 認定試験との違いなどについてお伝えしたいと思います。
AWS と Datadog の違い
AWS においてタグといえば、コスト配分タグやアクセス制御(ABAC)など、「リソース管理のための付箋」という側面が強いです。 一方、Datadog におけるタグは、「集計と分析のための多次元の軸」 です。
AWS:「インスタンスID i-xxxxxxx のCPU使用率を見たい」
Datadog:「env:production かつ service:payment のタグがついた全ホストの CPU 使用率を平均で見たい」
この「ホスト(サーバ)という物理的な単位」から離れ、「タグで串刺しにした論理的な集合」としてシステムを捉える感覚。これが Datadog の根幹であり、試験でも繰り返し問われるポイントだと思います。
合格体験記:こうやって攻略した
- 学習期間と教材
- 学習期間:約 3 週間(勤務時間の一部)
- メイン教材:Datadog Learning Center
- サブ教材:認定試験ガイド、公式ドキュメント、Datadog 基礎模擬試験
メイン教材に使用した Datadog Learning Center には、試験範囲をカバーする無料のコース(Datadog Fundamentals Certification Learning Path など)が用意されています。まずはこれを一周しました。
特に役立ったのは、実際に Datadog のデモ環境を触りながら学べるハンズオン形式のラボです。サンドボックス環境のため、操作による影響を恐れず触れるのは大きかったです。
受験申し込みと合格通知
沖縄での受験事情
試験の申し込みは Kryterion(クライテリオン)経由で行います。
2 年前に GCP(Google Cloud)の資格を受けた際も Kryterion だったのですが、当時は沖縄にテストセンターがなく、前職の出社に合わせて渋谷のテストセンターまで受けに行ったという思い出があります。
「今回は初めてオンライン受験になるかな」と思っていたところ、いつも AWS の試験を受けている沖縄県内の会場が選択可能になっていました!しかしながら、テストセンターの空き枠が少なく、最短で予約できたのが 3 週間も先になってしまいました。
結果通知のスピード感
試験結果の通知は AWS とは対照的でした。 最近の AWS 認定試験は、当日の夜以降に通知されることが多いですが、Datadog 認定試験は終了ボタンを押した直後に、モニター上に「Pass(合格)」の文字が表示されました。 さらに、テストセンターを出る頃には Credly のデジタルバッジも届いていました。結果を待ってやきもきする時間がなく、精神衛生上とても良かったです。
合格のメリット
オブザーバビリティの3本柱(メトリクス、ログ、トレース)、これまでは教科書的な知識でしたが、Datadog というプラットフォーム上でこれらがどう有機的に繋がり、ドリルダウンできるのかが体感として理解できました。 Datadog の大きなメリットの 1 つである「メトリクスで異常検知」→「関連するトレースへジャンプ」→「特定のエラーログを特定」という流れるような調査フローです。

まとめ
今回の合格を弾みに、次は Log Management Fundamentals や APM & Distributed Tracing Fundamentals も取りたい(ところですが、2026 Japan All AWS Certifications Engineers のクライテリアも満たしたく…)。
もし、私と同じように「クラウドはある程度わかるけど、Datadog は雰囲気で使っている」という方がいれば、ぜひ Fundamentals への挑戦をおすすめします。きっと、いつものダッシュボードが少し違って見えるはずです。
お知らせ
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