APC 技術ブログ

株式会社エーピーコミュニケーションズの技術ブログです。

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Datadog Partner Day & Summit Tokyo 2025で感じた、オブザーバビリティの未来とMSPの可能性


当社では、Datadogの導入支援から運用サポートまでをトータルでご支援するサービスを提供しています。

初期設計・エージェント展開・モニタリング設定・ダッシュボード構築まで、お客様のニーズに合わせた支援が可能です。

「自社だけでの導入が不安」「もっと効率的に監視環境を整えたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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はじめに

こんにちは、エーピーコミュニケーションズ クラウド事業部の加藤です。
2025年10月15日・16日の2日間、
Datadog Partner Day と Datadog Summit Tokyo 2025に参加してきました!

2日間びっしりDatadog漬けの日々を過ごして、
オブザーバビリティの世界の奥深さと、そして自分の悔しさと達成感が入り混じった、
とても濃密な体験をしました。

「技術イベントに参加してみたいけど、どんな感じなんだろう?」
「MSP業務の未来ってどうなっていくのかな?」
と考えている方に、ぜひ読んでもらいたいです!

1日目:Partner Dayで味わった「チーム戦」の醍醐味

Partner Dayは、Datadogのパートナー企業向けのイベントです。
同僚2名と一緒に参加することになり、
「せっかくならイベントも楽しもう!」とワクワクしながら会場に向かいました。

基調講演では、LLMやAI関連の最新プロダクトについての話があり、
Datadogが力を入れている領域を肌で感じることができました。

この日のメインイベントは午後のCapture The Flagでした!

Capture The Flagで感じた「現場のリアル」

CTFと聞くと、通常はセキュリティの脆弱性を突く競技を想像しますよね。
でも今回は一味違いました。

サポートチケットや顧客からの問い合わせを疑似問題として、
それに対する回答をDatadog上から探してくるという、
まさに「実務に直結する」形式でした。

問題には難易度によって5点から20点まで割り振られていて、
制限時間内にチームで協力して高得点を目指します。

最初は「こんなの余裕でしょ」なんて思っていたのですが、
実際にやってみると...想像以上に難しい!

「このメトリクスはどこで見られるんだっけ?」
「タグの設定ってどうなってたっけ?」

普段何気なく使っているDatadogも、
いざ「探す」となると意外と迷うんです。^^;

同僚と「こっちのダッシュボード見てみて!」
「あ、これ見つけた!」なんて声を掛け合いながら、
必死に問題を解いていきました。

終了10分前の衝撃!DDoS攻撃シナリオ

そして、終了10分前。

突然、対象システムがDDoS攻撃を受けているというアラートが発生!
DDoS発信元の調査をするシナリオが追加されました。

「えっ、今から?!」

時間との戦いです。
でも、この緊迫感がたまらなく楽しかったんです。

実際のインシデント対応ってこういう感じなんだろうな、
って肌で感じられる貴重な体験でした。

結果は...表彰台は逃してしまいましたが、
優勝チームと近いスコアを獲得できて善戦しました!

正直、めちゃくちゃ悔しかったです。
でも同時に、チームで協力して問題を解決する達成感も味わえて、
「もう一回やりたい!」って思える充実感がありました。

2日目:Summit Tokyoでの悔しさとセキュリティへの目覚め

Partner Dayの興奮が冷めやらぬまま、翌日はSummit Tokyo本番です。
朝一番でまず向かったのは...AWS GameDayのブース!

前日のCTFで燃えていた私は、
「今日こそは完璧にクリアしてやる!」と意気込んでいました。

AWS GameDayで味わった、またもやの悔しさ

20分の制限時間でLLM Observabilityを使った問題を解いていく形式。

順調に進んでいたのですが...
最後の問題まで辿り着けませんでした。

時間切れ。

2日連続で完全制覇を逃した悔しさ...!
(いまだに引きずってます。。)

でも、この悔しさがあるからこそ、
「次はもっと上手くやるぞ」って思えるんですよね。

負けず嫌いな性格が、ここで火を噴きました。^^;

朝食を食べ、基調講演へ

気持ちを切り替えて、会場で提供された朝食のサンドイッチをいただき、
基調講演を聞きました。

ここで感じたのは、
「AIがMSP業務のTier1を担う未来が、すぐそこまで来ている」
ということです。

Bits AIの紹介を聞いていて、
アラートのトリアージや一次対応をAIが担当してくれる日が、
もう目の前なんだなと実感しました。

正直、最初は「本当に実用的なの?」って半信半疑でしたが、
デモを見ているとそんな不安も吹き飛びました。

夜中の緊急対応から解放される日が来るかもしれない...!
そう思うと、ちょっと感動すらしました。

また、Datadog社がAI技術に多大な投資を行っているという話も聞いて、
この流れはもっと加速していくんだろうなと、
さらなる進歩の可能性を予感しました。

MPS業務きっと大きく変わっていくんだろうな、と。

セキュリティワークショップで攻撃者の視点を学ぶ

午後は「Webアプリケーションのハッキング:初期の情報収集からコードレベルの攻撃まで」というワークショップに参加しました。

Datadog公式のLearning Centerを活用したもので、
日頃デモ環境を使い慣れていたので、
「あ、これ見たことある!」と親しみやすかったです。

実際にWebアプリケーションを構築して、
そこに攻撃を仕掛け、
Datadogで検知するという内容でした。

これが...めちゃくちゃ面白かった!

普段は「守る側」の視点でしか見ていなかったのですが、
攻撃者の視点を体験することで、
「こういう風に攻撃されるのか」というのが手に取るようにわかりました。

特に勉強になったのが、
ユーザ名やIPなどをタグとして設定できること。

実際に攻撃を受けた際の分析を効果的に行うために、
事前にどんなタグを設定しておくべきか、
という視点が身につきました。

セキュリティって、攻撃を検知するだけじゃなくて、
「その後の分析」がめちゃくちゃ大事なんだなと実感した瞬間でした。

ネットワーキングで広がった世界

イベントの最後は、ネットワーキングの時間。

Datadogの営業担当の方々をはじめ、
お付き合いのあるお客様とDatadogについて語り合って、
とても楽しい時間を過ごしました。

「うちではこういう使い方してます」
「その設定、参考にさせてください!」

なんて情報交換をしていると、
自分たちが抱えている課題って、
実は他の企業も同じように悩んでいるんだなと気づきました。

普段は一つの会社の中で完結しがちな知識がこうやって外に出ることで、
「こんな解決策もあるんだ!」って新しい発見があります。

名刺交換もたくさんできて、
「また情報交換しましょう!」って言ってもらえたのが、
本当に嬉しかったです。

2日間を通じて学んだこと

完璧じゃなくても、チャレンジする価値がある

CTFもGameDayも、完全制覇はできませんでした。
悔しいです。めちゃくちゃ悔しいです。

でも、この悔しさがあるからこそ、
「次はもっと上手くやろう」
「普段からもっとDatadogを使いこなそう」
って思えるんですよね。

完璧を求めすぎて何もしないより、
まずやってみて、失敗から学ぶ。

2日間でそんな大切なことを思い出させてもらいました。

MSPの未来は、AIと共にある

Bits AIの登場で、MSP業務は間違いなく変わります。

でも、それは「人がいらなくなる」んじゃなくて、
「人はもっと高度な仕事に集中できる」ってことなんだと思います。

Tier1の対応をAIに任せて、
私たちはもっと根本的な課題解決や、
お客様に寄り添った提案ができるようになる。

そんな未来にワクワクしている自分がいました。

攻撃者の視点を知ることで、防御が強くなる

セキュリティワークショップで学んだのは、
ハッカーの目線で考えてみることの大切さです。

攻撃者がどう考えて、どう動くのかを知ることで、
より効果的な防御ができるようになります。

タグの設定一つとっても、
「攻撃を受けた時にどう分析するか」を考えながら設定するのと、
何も考えずに設定するのとでは全然違うんだなと実感しました。

おわりに

2日間のDatadog漬けの日々は技術的な知識だけでなく、 「チャレンジすることの楽しさ」
「失敗から学ぶことの大切さ」
を改めて教えてくれました。

悔しい思いもたくさんしましたが、
だからこそ次に繋がる。

そう思えた、とても充実した2日間でした!

改めて、一緒にCTFを戦った同僚のお二人、
お話しさせていただいた皆さん、
運営スタッフの皆さん、
ありがとうございました!

次回はGameDayで完全制覇を目指します!

そして、もしこの記事を読んで、
「自分も参加してみたいな」と思った方がいたら、
ぜひ次回のイベントに参加してみてください。

きっと、新しい発見と悔しさと達成感が待っていますよ。^^

お知らせ

当社では、Datadogの導入支援から運用サポートまでをトータルでご支援するサービスを提供しています。

初期設計・エージェント展開・モニタリング設定・ダッシュボード構築まで、お客様のニーズに合わせた支援が可能です。

「自社だけでの導入が不安」「もっと効率的に監視環境を整えたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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また、一緒に働いていただける仲間も募集中です!
今年もまだまだ組織規模拡大中なので、ご興味持っていただけましたらぜひお声がけください。

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本記事の投稿者: かとりょー
クラウドやオブザーバビリティについて発信しています!