APC 技術ブログ

株式会社エーピーコミュニケーションズの技術ブログです。

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【参加レポート】Cisco Live Melborune 2025


iTOC事業部 マネージドビジネスソリューション部の武居です。
APCの本社NWインフラの請負部隊とICTセールス&コンサルチームの責任者として、お客様へITインフラ周りの提案を行っております。

昨年に続き、今年も 11/10~11/13 オーストラリアで開催された Cisco Live Melborune 2025 に参加してまいりましたので、イベントのレポートをお伝えしていければと思います!

※ 去年のレポートはこちら techblog.ap-com.co.jp


そもそも Cisco Live とは?

Cisco Liveは、世界の3つの地域(North America、EMEA、APJC)で開催しており、世界中のネットワークエンジニアITプロフェッショナルが集まるCisco主催のイベントです。最新技術や製品の発表、実践的なトレーニング、業界トレンドの共有が行われる場であり、Ciscoエコシステムの中核を担うイベントです。参加者は基調講演やブレイクアウトセッションを通じて学びを深めるだけでなく、展示エリアでは最新ソリューションに触れることができます。また、同じ業界のプロフェッショナルたちとネットワーキングをする貴重な機会でもあります。

そもそもAPCとの関係は?

当社はCiscoが展開するエコシステムパートナープログラムにおいて、2024年11月8日に「セレクトデベロッパー」として認定されました。この認定により、より高度なセキュリティソリューションの提供が可能となり、SASEやゼロトラストといった最新のセキュリティ要件に対応する体制を強化することができます。これにより、多様なニーズを持つお客様のセキュリティ強化をさらに強力にサポートできるようになりました。

日本から参加するメリットは?

アジア主体で開催される Cisco Live Melbourne は、年々日本からの参加者が増えており、今年は80名以上の方が参加されていました。日頃から協力関係にある企業はもちろん、普段はコンペティターとして競い合っている企業とも、この場では Cisco をともに進める仲間として意見交換ができるのが大きな魅力です。
海外開催ならではの特別感も相まって、普段はなかなかできない意見交換や、ブースを一緒に回ることで生まれる一体感、そして懇親会での新たな交流などが自然と生まれてくるのが、Cisco Live の大きな魅力です。もちろん、Cisco パートナー以外の方も参加できますので、興味のある方はぜひ身近な Cisco 関係者にお声がけいただければと思います。


Keynote

Ciscoのトップエグゼクティブや業界のリーダーが登壇し、最新のテクノロジー、ビジョン、戦略を共有する Cisco Live の中核となるセッションとなります。「Networking」「Data Center」「Security」「Collaboration」などカテゴリに分けて紹介されていました。時にはデモがうまく動かないハプニングもありましたが、冗談を交え会場を笑わせながら進める部分にもCiscoならではの一体感を感じることができました。

今年も AI が大きなテーマ として取り上げられていました。昨年までは「どのように日常に溶け込ませるか」という視点が中心でしたが、今年はAgentic AI を軸に、如何に人間の介入を減らし、自律的に処理させるかにフォーカスしていました。Cisco の持つ AI ソリューションも、より自然にビジネスプロセスへ統合できるよう進化している印象です。特に 「AI Canvas」 は今回初めて見ましたが、かなり強力なツールでした。(詳しくは後述)


これだけ広い会場ですが、満席になります。
Keynote の直前は非常に多くの人がおり、会場はごった返しています。


World of Solutions Booth Tour

Cisco Live Melbourne のコンセプトに沿い、今年は大きく分けると「AI-Ready Data Centers」「Future-Proofed Workplaces」「Digital Resilience」の 3 つのテーマに沿って展示が構成されていました。

Cisco は製品ラインナップが非常に幅広く、セミナーを聞いただけでは内容を完全に理解することは難しく、やはり"体験"が不可欠です。実際にブースを巡り、担当者の説明を聞きながら動作デモを見ることでより理解が深まります。今年はスケール事業部のご招待で、World of Solutions のブースツアーに参加させていただきました。ブースツアーでは Cisco の担当者が各ソリューションを丁寧に解説してくれるため、短時間で一気に理解度が高まり、とても有意義な時間となりました。




その中でも、印象深かった製品をご紹介

■ Unified Edge

ルーター、スイッチ、FW、ストレージ、仮想環境、GPU までを 1 台に集約したオールインワン筐体 です。これまでは複数の機器で構成していたインフラ部分を、この 1 台に置き換えることができるため、構成のシンプル化・省スペース化・運用負荷の軽減につながるのが大きな特徴です。

配線だらけのラックも、Unified Edge に置き換えることでスッキリまとまるイメージが伝わってきます。

展示モジュールのラインナップを見る限り、構成選択の幅(カスタマイズ性)と将来的な増設(拡張性)の両面を持ち合わせた製品だと感じました。
・3U サイズ
・10G LAN ポート / SFP を標準搭載
・UCS ベースの内部構成で 1.92T ストレージ
・ネットワークとファイアウォールも同時にカバー可能
・NFC 対応で、スマホをかざすだけでゼロタッチ設定投入が可能

■ AI Canvas
これまで単体で動作していた ThousandEyesSplunk などの Cisco ソリューションを 横断的に連携させ、まとめて価値を引き出せる点が魅力的でした。
特に印象的だったのは、AI Assistant と組み合わせることで Splunk の検索言語(SPL)を書かなくても、欲しいグラフを自動で生成してくれること、さらに障害ポイントの特定から解消方法の提案まで行ってくれる点です。もし現場でログ分析や原因調査に苦労している状況があるなら、「AI Canvas」を活用することで、そのボトルネックを解消してくれると感じました。


Security Inovation Forum

Cisco Live のプログラムの中でもセキュリティに特化した特別セッションで、Cisco の最新セキュリティ戦略や技術動向を把握できるセミナーです。参加者もトップ企業の CISOセキュリティ責任者といったエグゼクティブ層が中心で、まさに“限定コンテンツ”と呼べる濃い内容が紹介されました。

ポイントしては AI を守るためのセキュリティや、近年特に被害が急増している Identity 領域についての解説がありました。 その中でも、特に印象的だったのは、「AI が課題になっているか?」という参加者への問いに対して、約 50% の人が手を挙げていたことです。日本でも AI 活用が進んできていますが、すでに Security for AI に取り組み始めている企業が海外ではこれほど多いという点に、スピードの差を感じました。

Ciscoが力を入れているDuoについての説明
Identityの保護にとどまらず、セキュリティを維持しつつ機能面を強化することで、CXも大きく向上している点が印象的でした


Cisco Live Celebration

昼間の学びの雰囲気から一転し、夜になると会場全体がまるで巨大フェスのような空間に変わるイベント 「Cisco Live Celebration」 に参加してきました。会場には食事やドリンクはもちろん、ビリヤード・ゴルフ・バスケットボール・巨大スライダーなど、さまざまなアクティビティが用意されていて、まさに“パーティ”という言葉がぴったりの楽しい雰囲気を存分に味わうことができました。
特にメインステージでは、90年代のクラシックから現代のサウンドへと時代をたどるように流れるダンスミュージックが最高で、思わず身体が動いてしまうほど楽しませていただきました。



最後に

今年で 2 回目の参加となりましたが、昨年より知識や理解が深まったことで、「製品を知る」段階から「製品を理解する」段階へと視点が変わり、より深く楽しむことができました。
Cisco の豊富なラインナップはまるで百貨店のようですが、今年はその多様な要素がしっかりと一体となって融合し、製品同士のつながりがより明確に感じられた点が印象的でした。

また去年は「AIに対して取り組んでいく」でしたが、今年はAI for Security(AI を活用してセキュリティを強化する)Security for AI(AI を安全に使うためのセキュリティ強化) の取り組みが具体化されていました、これだけのスピード感で有言実行されている Cisco を改めて凄いと実感しました。

Cisco のこうした魅力をしっかりお客様に届けることで、社会はもっと便利に、そしてスマートに進化していくはずです。私自身も、その一端を担えるよう今後も精進していきたいと思います。

弊社エーピーコミュニケーションズでは、Cisco 製品の導入に関するご相談を承っています。
特に近年注目を集めている Identity の領域をはじめ、ネットワーク、クラウド、セキュリティ、ゼロトラストなど、インフラ全般のお悩みも幅広くご支援可能ですので、ぜひお気軽にお声がけください。

このブログをきっかけに、少しでも多くの方が Cisco Live に興味を持っていただき、いつか現地でご一緒できることを願っています。