目次
- 目次
- はじめに
- Datadogインテグレーションとは?
- 事前準備
- インテグレーションにかかる料金
- インテグレーション手順
- インテグレーションができているか確認する
- インテグレーションの解除方法
- まとめ
- お知らせ
はじめに
こんにちは。クラウド事業部の遠見です。
今回は、DatadogとAWSをインテグレーションする方法を、画像付きで初心者の方にもわかりやすく解説します。
「これからDatadogを触ってみたい」「まずはインテグレーションを設定してデータを見てみたい」という方に、ぜひ参考にしていただければと思います。
当社では、Datadogの導入支援から運用サポートまでをトータルでご支援するサービスを提供しています。
初期設計・エージェント展開・モニタリング設定・ダッシュボード構築まで、お客様のニーズに合わせた支援が可能です。
「自社だけでの導入が不安」「もっと効率的に監視環境を整えたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
Datadogインテグレーションとは?
Datadogインテグレーションの役割
Datadogは、クラウドサービスやアプリケーションの状態をモニタリングするためのSaaS型ツールです。
AWSとのインテグレーションを行うことで、CloudWatchで収集しているメトリクスやログをDatadogに取り込むことができます。
これにより、複数のAWSサービスの状態を可視化でき、障害対応もスピーディになります。
なぜAWSと連携するのか
Datadogを使う際、インテグレーションの他に検討されるのがDatadogエージェントだと思います。
Datadogエージェントは、サーバーにインストールしてそのホスト上のメトリクス(CPU・メモリなど)やログを収集するツールです。
Datadogエージェントインストールについては、以下のブログで紹介しています。
しかし、Datadogエージェントを入れることのできない以下のようなサービスでは、Datadogエージェントによる情報の収集ができません。
- RDS(Amazon Relational Database Service)
- ELB / ALB / NLB(ロードバランサー)
- S3(バケットのリクエスト数やエラー数)
- Lambda(実行回数、エラー率、Durationなど)
そこで必要になるのが、AWSインテグレーションです。
AWSインテグレーションを設定すると、DatadogはCloudWatch APIを通じて、AWSサービス全体のメトリクスを収集できるようになります。
Datadogエージェントとインテグレーションを組み合わせることで、統一的にモニタリングできる環境が整います。
事前準備
1. Datadogアカウントを作成
Datadogをまだ契約していない場合は、以下のリンクから無料トライアルを申し込んでください。
14日間無料で利用できます。
2. AWSユーザーに必要な権限
本記事のAWSインテグレーションでは、DatadogのCloudFormation テンプレートを利用します。
AWSユーザーは、そのCloudFormation テンプレートを実行できる権限が必要です。
必要な権限については、以下公式ドキュメントをご参照ください。
今回は、Administrator権限を持つAWSユーザーで作業します。
インテグレーションにかかる料金
無料トライアル中はDatadogの料金はかかりませんが、情報の取得にはCloudWatch APIを利用するため、AWS側の利用料が発生します。
Datadogから監視対象のAWSアカウントに対してGetMetricData APIを使用し、データを収集します。
参考として、以下は私が検証したときのCost Explorerのコスト推移ですが、「GMD-Metrics」がGetMetricData APIの利用費となります。
(2/3にインテグレーションで情報取得するリージョンを東京のみに絞ったので、2/4以降は他リージョンでの利用費が無くなっている)
インテグレーション手順
1. Datadogにログインする
2. インテグレーションするAWSアカウントにログインする
- 以降の手順を実施すると、ログインしているAWSアカウントにCloudFormationテンプレートのリソースが作成されます。
3. AWSインテグレーションを追加する
- 左側メニューの「Integrations > Integrations」を開く
「Amazon Web Services」を検索してクリックする
「Add AWS Account(s)」をクリックする
「Select AWS Region」は、CloudFormationスタックを作成したいリージョンに変更する
「Launch CloudFormation Template」(右下)をクリックする
別タブで開かれるCloudFormationのスタック作成画面でページ下部の2か所をチェックのうえ、「スタックの作成」をクリックする
ここで改めて、意図したAWSアカウントでログインしているか確認しましょう
スタックのステータスが「CREATE_COMPLETE」になるまで5分ほど待機する
Datadogのインテグレーションの画面に戻り、「Ready!」をクリックする
AWSインテグレーションの画面で、対象のAWSアカウントが追加されていることを確認する
これでインテグレーションの作業は完了です。
DatadogにAWSからのデータ取得が反映されるまで5分ほどかかる場合があります。
インテグレーションができているか確認する
左側メニューの「Dashboards > All Integrations」を開くと、AWSリソースのダッシュボードが表示されています。
試しにAWS Billingのダッシュボードを見てみると、サービスごとの料金が視覚的に分かりやすく表示されています。
左側メニューの「Infrastructure > HJost Map」を開くと、ホストマップにAWSリソースが表示されています。
インテグレーションの解除方法
インテグレーションを解除したいときは、AWSのCloudFormationスタックを削除します。
CloudFormationスタックの「DatadogIntegration」を削除する
削除完了後、Datadogのインテグレーション画面をリロードすると、インテグレーション前の初期画面に戻った
まとめ
AWSインテグレーションは、Web操作のみでとても簡単にできました。
Datadogは2週間の無償トライアルもあるので、興味のある方はぜひDatadogの利用を始めてみましょう。
お知らせ
当社では、Datadogの導入支援から運用サポートまでをトータルでご支援するサービスを提供しています。
初期設計・エージェント展開・モニタリング設定・ダッシュボード構築まで、お客様のニーズに合わせた支援が可能です。
「自社だけでの導入が不安」「もっと効率的に監視環境を整えたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
また、一緒に働いていただける仲間も募集中です!
今年もまだまだ組織規模拡大中なので、ご興味持っていただけましたらぜひお声がけください。