目次
はじめに
こんにちは。エーピーコミュニケーションズ クラウド事業部の髙野です。
昨年、Amazon QuickSightの新機能としてAmazon Q in QuickSightが発表され気になっていたのですが、まだQuickSight自体を使用したことがなかったので今回ワークショップをやってみました。本記事ではワークショップの紹介と実施してみての感想を書いていきます。
読んでほしい人
- QuickSight使ったことないけど、興味がある人
- データの可視化について興味がある人
QuickSightとは
QuickSight(Amazon QuickSight)はAWSが提供するBIツールです。
専門家でなくても、手元にあるデータを簡単にグラフ化し、それらを分かりやすいダッシュボードにまとめて状況を把握したり、改善点の発見に役立てることができます。
QuickSightは他のBIツールと比較して以下のような特徴があります。
・サーバレスのため、インフラ管理が不要 ・費用は従量課金制のため、ライセンス単位で支払いが発生する他のBIツールと比較して、不要なコストが発生しにくい ・S3, Redshift, RDS, AthenaといったAWSのデータサービスとの連携が非常にスムーズ ・機械学習ベースの異常検知、予測、自動ナラティブ(サマリ文章作成)機能があるため、専門家不要でBIツール使いこなすことが可能
詳細は以下を参照。
ワークショップの概要
今回は以下のワークショップを実施しました。
catalog.us-east-1.prod.workshops.aws
今回実施したワークショップは、QuickSightの初心者を対象とした入門レベルの内容になっています。
データへの接続、データ準備、グラフなどのビジュアル作成、そしてダッシュボードの作成と共有までの一連の基本操作を、ハンズオン形式で体験し、基礎スキルを習得できます。
以下がワークショップの全体像になりますが、今回は冒頭の「初めてのダッシュボードを作成する」セクションを実施しました。
後半にはAthenaやRedshiftとの連携、Generative BIの使用といった、さらに面白そうな内容も含まれており楽しみです。
ダッシュボード作成の概要
ダッシュボードを作成するには大まかに以下のステップが必要です。
1. データ準備 2. データのインポート 3. 複数のビジュアルを組み合わせて分析を作成 4. 作成した分析をダッシュボードとして公開
「初めてのダッシュボードを作成する」セクションを実施すると以下のようなダッシュボードを作成できます。
※分析対象のデータは、営業やマーケティングソフトウェアをB2B向けに販売している(架空の)SaaS企業で保有している注文情報のデータで、2018年から2021年までの4年分のデータとなっています。
上記のダッシュボードはオーダー履歴から売上とディスカウントデータに着眼し、ディスカウントが売上に与えた影響を様々な断面から分析し、今後のプロダクトにおけるディスカウント戦略で活用できるようなダッシュボードとなっています。
ビジュアルの解説
いくつかのビジュアルについて軽く説明します。
以下では売上データの推移を月単位で表示しています。
オレンジ線の部分はQuickSightのML(機械学習)機能を用いて、6か月先までの売上予測を表示しています。
対前年の売上
産業別の売上合計
特定の産業をクリックすることで、顧客単位までドリルダウンすることもできます。
売上の高いプロダクトの文字が大きく表示され、視覚的にどのプロダクトが売上の割合を占めているかを一目で認識できます。
プロダクト単位で売上とディスカウントのデータを四半期単位で表示しています。
ディスカウントの割合に応じて、アイコンが表示されており、視認性が高くなっています。
(50%以上の場合は赤、35%以上50未満はオレンジ、10%以下の場合は緑)
まとめ
QuickSightは今まで使用したことがありませんでしたが、短時間で非常に視認性の高いダッシュボードを作成することができて感動しました。ビジュアルの作成にあたっては、一部数学的な知識が必要になる部分もありますが、まだ試してはいないものの、Amazon Q in QuickSightがこのあたりをサポートしてくれるのだと思うのでそこまで心配はいらないと思います。
本ワークショップの続きではさらに高度なダッシュボードも作成するようなので、楽しみにしています。
こちらについても実施したらブログにしたいと思います。
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