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株式会社エーピーコミュニケーションズの技術ブログです。

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【AGNTCon + MCPCon Japan 2026】 標準に準拠する重要性

標準に準拠する重要性

みなさんこんにちは。エーピーコミュニケーションズACS事業部の亀崎です。

今回は9月10日~11日に開催された「AGNTCon + MCPCon Japan 2026」のセッションの1つ、 「Running an MCP Proxy at Scale」を取り上げ、標準に準拠する重要性について考えて みたいと思います。

「Running an MCP Proxy at Scale」で紹介されていた課題

LLMクライアントは、初めての「 ユニバーサル 」なOAuthクライアントとなります。 それはどういうことか。
従来型のアプリケーションは特定のサービスに特定の順序でアクセスします。 OAuthを利用する場合でも特定のサービスとの通信を行うことが一般的です。 これに対してLLMクライアントは多種多様のサービスと接続することでその機能を最大限に 発揮します。OAuthの利用もそれぞれのサービスに対応したものを利用することになります。 こうした点が「 ユニバーサル 」であると捉えられる点です。

実はこの点が課題になります。

課題1 リフレッシュトークン

MCP(MCP Proxy)で通信を行う際に、当然認証・認可にも対応しなければなりません。 認証・認可のためにトークン交換をしますが、トークン期限切れの際にリフレッシュトークンを 使って新しいトークンを取得しなおします。

実はリフレッシュトークンの扱い方がサービスごとに違うのだそうです。 またエラー処理も仕様として明確に決まっていますが、実際準拠しているものが70%強で 内容が異なるものも3割程度存在するそうです。 「ユニバーサルクライアント」としてはこうした差分にも対応していかなければなりません。

課題2 同じエラーステータスで異なるエラー内容

このほか、様々な理由でエラーは発生します。そうした中HTTPの404ステータスのエラー1つを とってもその何に対する404なのかなど、処理内容・コンテキストによってエラーの理由が 異なることが多いそうです。「ユニバーサルクライアント」としてこうした内容にも1つ1つ対応していかなければなりません。

他にも課題はありますが、「ユニバーサルクライアント」を実現するうえでは、 サービス提供者から見ると小さな差異でも大きな問題につながることがあります。 クライアント側から見ると処理はできるだけ統一しておいてほしいものです。 できる限り標準に準拠した実装であって欲しいと考えるでしょう。

サービス側ではどうすべきか

本セッションで紹介されたのは、MCP Proxyをエンタープライズレベルで運用する際に 対応した内容でした。 私はこの内容を、「自分たちがサービスを提供する側だったらどうすべきか」という ように考えました。今後のシステムは様々な形でAIエージェントやMCPクライアントから 利用してもらうようになります。私たちはエージェントやMCPという顧客(クライアント)に 何らかのサービスを提供するアプリケーションを用意することになると思います。 クライアントにより簡単に使ってもらうにはどうすべきかを考えて サービスを提供しなければなりません。

こうしたことから私はこのセッションを「標準に準拠する重要性」を説いていると感じました。 そして単に標準に準拠するだけではなく、人間やAIがその内容を容易に解釈し判断できるような 形で情報を提供すべきであると感じました。

まとめ

生成AI・AIエージェント、そしてMCPなどの登場によってこれまではそれほど大きな問題に ならなかったことが、身近なところで問題が顕在化することが増えていると思います。 今回の「標準に準拠する」といったことも、以前ならば個別利用であったたために 大きな問題になりにくい(それぞれの実装者が認知していれば問題にならない)ものでした。 しかしそうした内容を解釈し動的に実行内容を変える生成AIを利用したシステムでは 問題が顕在化します。できるだけ問題が大きくならないように、「標準準拠」は これまで以上に意識しなければならない、そう感じたセッションでした。

皆さんはどう考えますか?