目次
- 目次
- はじめに
- Datadogエージェントとは?
- 事前準備とインストール環境の確認
- Datadogエージェントのインストール手順
- インストール後にやること
- Datadogエージェントのアンインストール手順
- まとめ
- 関連リンク
- お知らせ
はじめに
こんにちは~、クラウド事業部の木村です。
今回は、LinuxサーバにDatadogエージェントをインストールする方法を、画像付きで初心者の方にもわかりやすく解説します。
システムの可観測性(オブザーバビリティ)が重要視される中、Datadogは多くの企業で導入が進んでいる人気の監視ツールです。
さらに、実際にインストール作業をしてみて感じたつまずきポイントも詳しく紹介します。(つもりでしたがつまずきポイントがありませんでした。)
「これからDatadogを触ってみたい」「まずはエージェントを入れてデータを見てみたい」という方に、ぜひ参考にしていただければと思います!
当社では、Datadogの導入支援から運用サポートまでをトータルでご支援するサービスを提供しています。
初期設計・エージェント展開・モニタリング設定・ダッシュボード構築まで、お客様のニーズに合わせた支援が可能です。
「自社だけでの導入が不安」「もっと効率的に監視環境を整えたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
それでは本題に入ります。
Datadogエージェントとは?
1. Datadogエージェントの役割
Datadogエージェントは、監視対象サーバ上で動作し、システムのリソース状況やログなどを収集してDatadogクラウドへ送信するデータ収集ソフトウェアです。
たとえば、以下のようなデータを送信します。
- CPU使用率
- メモリ使用量
- ディスク使用量
- ネットワークトラフィック
このデータは、DatadogのWebコンソール上でリアルタイムに可視化・分析できます。
2. Datadogエージェントの対応OS
Datadogエージェントは、以下のOSに対応しています。
OS種別 | 対応バージョン |
---|---|
Linux | Ubuntu, CentOS, Amazon Linux, Debian など |
Windows | Windows Server 2022, Windows 11 など |
macOS | macOS 10.14 など |
コンテナ | Docker, Kubernetes など |
今回は、特に利用が多いLinuxサーバへのインストール手順を解説します。
事前準備とインストール環境の確認
1. Datadogアカウントを作成
エージェントのインストールには、DatadogのAPIキーが必要です。
Datadogをまだ契約していない場合は、以下のリンクから無料トライアルを申し込んでください。
14日間無料で利用できますよ~
2. 必要な権限
インストール作業には、Linuxサーバのroot権限もしくはsudo権限が必要です。
権限が不足していると、後述するインストールスクリプトが正常に実行できません。
3. OSとバージョン
今回はAWS EC2で作成したUbuntu Server 22.04に対して 、Datadogエージェントをインストールしていきます。
Datadogエージェントのインストール手順
1. DatadogのAPIキーを作成
Datadogの管理画面からAPIキーを作成します。
先にAPIキーを作っておくと、インストールコマンドを取得する際APIキーを作成してまた戻ってくる方法よりも、手間が省けるのでスムーズですよ。
- Datadogにログインし、左下の「アカウント名」→「API Keys」をクリック
- 「New Key」をクリック
- 「Name」に任意のAPI Key名を入力し、「Create Key」をクリック
- 「Finish」をクリック
2. インストールコマンドの実行
Datadog公式が提供しているインストールスクリプトを実行します。
- 左下の「Integrations」→「Agent」を選択
- 該当するOS(今回はUbuntu)を選択し、「Select API Key」をクリック
- 先ほど作成したAPI Key を選択し、「Use API Key」をクリック
- 「AGENT INSTALLATION COMMAND」をコピー
この画面では、APMやSecurityなどのオプションが表示されますが、今回はオフのままでOKです。
基本的なメトリクス取得に必要なエージェントのみインストールし、CPU・メモリ・ディスクなどのインフラ監視から始めてみましょう。
- Linuxサーバにログインし、先ほどコピーしたコマンドをペーストして実行
Datadogエージェントインストール時の注意点
Datadog公式のインストールスクリプトは、インターネット上から直接スクリプトをダウンロードして即実行する形式です。
そのため、うまくいかないときは以下のポイントを確認してみてください。
- インストール対象サーバがDatadogの必要ドメインに到達可能か
- 例:https://install.datadoghq.com/scripts/
- 到達できない場合はProxy設定やFirewallのルール見直しが必要です。
3. インストール確認
インストール後、エージェントの状態を確認します。
sudo systemctl status datadog-agent
正常にインストールされている場合、以下のように表示されます。
datadog-agent.service - Datadog Agent Loaded: loaded (/lib/systemd/system/datadog-agent.service; enabled; vendor preset: enabled) Active: active (running) since Thu 2025-03-06 05:18:44 UTC; 55s ago
「active (running)」が確認できればOKです。
この時点でエージェントはデータ送信を開始しています。
インストール後にやること
さて、無事にエージェントがインストールできたら、次にDatadogコンソール側での確認を行います。
1. Datadogコンソールでホスト確認
- Datadogにログインし、「Infrastructure」 → 「Hosts」をクリック
- インストールしたサーバが表示されていれば、データ送信成功です。
2. 主要メトリクスの確認
Datadogエージェントインストール直後から、メトリクスが確認できます。
- サーバ名をクリックすると詳細パネルが表示される
→ エージェントのバージョンも確認できます。今回は「v7.63.3」 - 「Open in Host Dashboard」をクリック
以下のような基本メトリクスが確認できます。
- CPU使用率
- メモリ使用量
- ディスク使用量
- ネットワークトラフィック
ここまでで、Datadogエージェントのインストールし、メトリクスの取得が確認できました!
お疲れさまでした~
Datadogエージェントのアンインストール手順
Datadogエージェントをアンインストールしたい場合は、以下のコマンドで削除できます。
sudo apt-get remove datadog-agent -y
このコマンドでは、エージェントは削除されますが以下が残ってしまいます。
引用元:Datadog公式ドキュメント
- datadog.yaml コンフィギュレーションファイル
- /etc/datadog-agent コンフィギュレーションフォルダ内のユーザー作成ファイル
- /opt/datadog-agent フォルダ内のユーザー作成ファイル
- dd-agent ユーザー
- Datadog ログファイル
これらの要素も削除したい場合は、エージェント削除後に次のコマンドを実行してください。
sudo apt-get remove --purge datadog-agent -y
Datadogエージェントをアンインストールしても、Datadogコンソール(Infrastructure → Hosts画面)には、しばらくの間ホストが残りますが放置でOKです。
試してみたところ、エージェントのアンインストール後、3時間ほどでDatadogコンソールからもホストが削除されました。
まとめ
Datadogエージェントのインストールは、1コマンドで簡単に手軽にできました!
Datadogは2週間の無償トライアルもあるので、本記事を参考に、ぜひDatadogでの監視を始めてみてくださいね。
関連リンク
お知らせ
当社では、Datadogの導入支援から運用サポートまでをトータルでご支援するサービスを提供しています。
初期設計・エージェント展開・モニタリング設定・ダッシュボード構築まで、お客様のニーズに合わせた支援が可能です。
「自社だけでの導入が不安」「もっと効率的に監視環境を整えたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
また、一緒に働いていただける仲間も募集中です!
今年もまだまだ組織規模拡大中なので、ご興味持っていただけましたらぜひお声がけください。