APC 技術ブログ

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【AWS re:Invent 2024】参加レポート: Elevating the traveler experience: Marriott's digital transformation (MAM230)

こんにちは、クラウド事業部の山路です。今回はタイトルのセッションを見てきたので、概要と会場の様子を共有します。AWS re:Inventの様子を知りたい方、タイトルにあるセッションに興味がある方はご覧ください。

セッション概要

With $40B+ digital revenue processing on AWS, Marriott's digital transformation enhanced guest experiences and property associates ease of usage, increasing engineering velocity 4 times and achieving $60M+ in savings through FinOps and AI. Learn how Marriott successfully migrated, modernized, and built cloud-native applications serving 200M+ Bonvoy guests and 9,000+ properties using Amazon Aurora and Amazon EKS, secured by modern SASE architecture and secure-by-design concepts. Discover their cloud migration strategies, modernization approach, cloud-native practices, and collaboration with AWS that drove this success. Gain access to Marriott's AWS Migration Hub journey template to follow best practices and replicate success in your organization.

AWS上で4,000億ドル以上のデジタル収益処理を行うマリオットのデジタルトランスフォーメーションは、ゲストエクスペリエンスとプロパティアソシエイトの使いやすさを向上させ、エンジニアリングベロシティを4倍に高め、FinOpsとAIによって6,000万ドル以上の節約を達成しました。マリオットが、最新のSASEアーキテクチャとセキュアバイデザインのコンセプトによって保護されたAmazon AuroraとAmazon EKSを使用して、200M以上のBonvoyゲストと9,000以上のプロパティにサービスを提供するクラウドネイティブなアプリケーションの移行、近代化、構築に成功した方法をご覧ください。マリオットのクラウド移行戦略、モダナイゼーションアプローチ、クラウドネイティブの実践、そして成功の原動力となったAWSとのコラボレーションをご覧ください。マリオットのAWS Migration Hubの旅テンプレートにアクセスし、ベストプラクティスを実践し、あなたの組織で成功を再現してください。

会場の様子

事例紹介の前に、移行とモダナイゼーションのバランスが大事というお話。モダナイズが進むに従って運用コストが下がらないといけない。

ここから事例の紹介。Digital transformationの過程の紹介ののち、インタビュー形式+質疑応答の時間。

Digital transformationによって顧客体験を次世代のものにしたい。具体的にはAIによる顧客体験の差別化、デジタル体験の統合、市場へのデリバリー速度向上など。

そのために、安定性や拡張性などを備えた基盤・プラットフォームを構築した。

重要な顧客のペルソナ、それぞれに対してもたらされる効果を紹介。Guestに対しては顧客ごとの体験や信頼性のあるアーキテクチャなどを提供する。

1987年時点ではデータセンターは1つしかなかったのが、2018年には13にまで増加。30年で大きく成長したことが伺えます。

2022年から移行とモダナイズを開始。2022年には1300台のVMを3つのAWSリージョンに移行、2023年にはセルフサービス化やCI/CD、Cloud-Native化を推進。結果として2023年にはデータセンターは6つにまで減少し、一方でアプリケーション数は増加。

2024年には全世界への展開とネットワーク接続、プラットフォームのモダナイズやDevSecOps/SREの導入などを実施。結果、インシデントやMTTRなどが減少。

次の目標はAIの統合や信頼性の強化、サステナビリティなど。

この旅で得られた教訓。「自分たちの課題をアウトソースしない」などはこの後の対談でも触れていました。

ここから対談形式に。この旅で遭遇した一番のチャレンジは何か、(移行後に)イノベーションをどうやって加速したか、などを話し、質疑応答を受けて終了。

対談の中で「最も重要なのはスピードであり、その計測?にはデータセンターから撤退したVMの数を用いた」というコメントがありました。わずか数年でこれだけの規模のシステムを移行するには、組織のトップレベルからスピードを意識するような取り組みが必要なのかな、と感じました。

さいごに

APCはAWS Advanced Tier Services(アドバンストティアサービスパートナー)認定を受けております。


その中で私達クラウド事業部はAWSなどのクラウド技術を活用したSI/SESのご支援をしております。

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また、一緒に働いていただける仲間も募集中です!
今年もまだまだ組織規模拡大中なので、ご興味持っていただけましたらぜひお声がけください。

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