APC 技術ブログ

株式会社エーピーコミュニケーションズの技術ブログです。

株式会社 エーピーコミュニケーションズの技術ブログです。

KubeCon EU 2023 : Backstageで実現するコンプライアンス

Paved Paths Leading the Way to Compliance

Lunar というデンマークの銀行におけるBackstage導入事例です。

kccnceu2023.sched.com

こちらの企業では21のチームが合計400以上のMicroserviceを開発・運用しています。ビジネスを推進する上で新しいものをできるだけ早く投入し機会を得ることとセキュリティや統制などのバランスが非常に重要です。特に銀行というビジネスドメイン上コンプライアンスなどは非常に重要です。

Lunarではビジネスドメインごとにチーム(Squadと呼んでいました)を構成し、そのチーム単位で開発を行っていますが、プラットフォームセキュリティやコンプライアンスなどのエンジニアリングドメインや、事業の利益には直接つながらないサポートドメインに関してはPlatform Teamが担当しています。このあたりの思想はDomain-Driven Designの戦略を採用し、またチーム構成などについてはTeam Topologiesを活用しているとのことです。

さて、ビジネスドメイン毎のチームでは、概ね各チーム同じ言語で開発し、GitHub上でコードを管理し、CI/CDを導入し、実行環境をプロビジョニング・管理し、監視塔を実行し、とDevOpsカルチャーを実践しますが、やはりあまりも広範囲に対応しなければならないこと課題になります。
そこでBackstageを導入します。

これにより、新規サービス立ち上げ時のボイラーテンプレートの自動生成や開発サービスのカタログ登録、そしてコンプライアンスの実現など様々な共通の関心時が1箇所にまとまって、全体として管理される状態になりました。現在でもBackstage関連の機能改善は継続的に進んでいるそうです。

なお、最初にBackstageに感じた利点は「ソフトウェアカタログ」の部分だったそうです。そこを起点にさまざまな拡張を行うことで開発者全体がBackstageを中心に活動するようになったということです。

まだまだPlatform EngineeringやBackstageなどのIDPにどういった価値があるかわからないという日本企業の方も多いかと思います。先日のセッションも含め、こうした海外先進企業の事例を見聞きすることでPlatform EngineeringやIDPの価値を感じていただければと思います。

techblog.ap-com.co.jp

最後に。
私たちはPlatform Engineering、そしてIDPとしてのBackstageに注目しており、これまでもこのブログでも様々な形で取り上げさせて頂いています。こちらもぜひご覧ください。

techblog.ap-com.co.jp

私たちはAzure・AKSなどのクラウドネイティブ技術を活用した内製化のご支援をしております。 Platform Engineering/Backstage導入支援もこうした内製化支援の一部と考えております。ぜひお声がけください。

www.ap-com.co.jp

また、一緒に働いていただける仲間も募集中です!
今年もまだまだ組織規模拡大中なので、ご興味持っていただけましたらぜひお声がけください。

www.ap-com.co.jp