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Certified Kubernetes Administrator(CKA)を取得しました ~その2

はじめに

システム基盤サービス事業本部 技術開発部 コンテナGの安藤です。

先日、記事を書いた松崎に続き、
私もCertified Kubernetes Administrator (CKA)を取得しました。
二番煎じになってしまいますが、いくつか状況が違ったところもあったのでその辺りを書いていこうと思います。

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受験科目

試験をホストしているPSIで受験する試験を選択するのですが、私が予約した時はCKAと一口に言っても以下の4種類がありました。

  • Linux Foundation : Certified Kubernetes Administrator (CKA) - English
  • Linux Foundation : Certified Kubernetes Administrator China Test Center (CKA-CN-TC) - English
  • Linux Foundation : Certified Kubernetes Administrator Event Exam (CKA-EVENT) - English
  • Linux Foundation : Certified Kubernetes Administrator Japan Exam (CKA-JP) - English

CKA-JPというものの存在をここで初めて知ったのですが、一応以下のようなページがあったので正式なものだと思います。
(URLは存在するもののたまたま見つけたのでメニューからどうやって辿るのかは不明です。。)

training.linuxfoundation.org

試しにこちらで受験したところ、受験まではおそらく通常通りの英語オンリーでしたが、
試験官とのチャットや問題文は日本語で受験することができました。(問題文は英語など数カ国語に切り替え可)

英語で試験を受けるということに不安を感じていた時期もあったので、そんな方にはオススメです!

バックグラウンド

  • インフラエンジニア7年目
  • ここ数年はAWSを中心としたクラウド上でのシステム構築・運用
  • Ansibleを使ったInfrastructure as Codeを1年程
  • Kubernetesは1年前ぐらいからなんとなく触り始めてた

クラウドの経験が活きたかはわかりませんが、YAMLに慣れていたのはk8sと相性がよかったと思います。

学習方法

CKAを意識して勉強を始めたのが4月になってからなので、2ヶ月弱で合格できました。(GW中はサボってました…)
学習方法は概ね先日の記事に書いてあることと重複しますが、

メイン教材

  • Kubernetes完全ガイド
    • 言わずと知れたKubernetes学習のバイブル。CKAの範囲を超える部分もありますが、実践的に使うなら知っておきたい内容。
  • Kubernetes道場 Advent Calendar 2018
    • 1人アドカレを個人ブログでやっている方がいらっしゃいました。内容もとても網羅的かつコンパクトでわかりやすかったです。
  • CKAD-exercises
    • CKA向けではなくCKAD向けということだったので最初はスルーしてましたが、色々な方の体験記ではCKA向けにもオススメとありました。結果的には日本語問題でしたが、英語で聞かれるならこんな感じ、という想定問題としてとても良いと思います。

サブ教材

  • Linux Academy CKA
    • Linux Academy公式のトレーニングコース…ですが全編英語です。個人的には英語の勉強には多少なったので良いですが、ヒアリング力の問題で十分には学び取れず、終盤は表示されているテキストやマニフェストを読むぐらいになってしまいました。結果的にはMustというわけではないと感じましたがお好みで。
  • Kubernetes-the-hardway
    • こちらも一通りコピペで実施してみましたが、十分に理解し切れたとは言い難い…

学習環境

kubeadmで構築したPC上の仮想マシン3台環境でCKA対策に限らず雑食に色々試していました。 (こんなこととか
Play with Kubernetesや各社クラウドのKaaSでもよかったのですが、
時間やお金を気にせずもくもくできる環境を使い続けられる、という状況のほうが個人的に性に合っていたように感じました。

最悪ぶっ壊してもAnsibleで1から再構築できるようにしてたので、カジュアルにMasterやNodeの設定を弄れるようにしていたのもよかったように思います。

試験を終えて

時間的には時間がかかりそうな問題は後回しにして一通りに回答して1時間残しぐらいだったのでいいペースだったと思います。
また点数は92%と、回答まで至らなかった8%問題以外は正解できたのはちょっと自信が付きました。
ちなみに木曜の夜に受験して結果通知が土曜の早朝と結構待たされて気が気じゃなかったので、気長に待てる余裕を持てるといいですね。

Congratulations!  You achieved a passing score on the CKA Exam that you took on 2019-05-30!

You scored 92% for this Exam. A score of at least 74% was required to pass.

なおCKAはつい先日、2017年9月2日以降の取得者は有効期間が2年から3年に延長されました。CKADは2年で据え置きということです。 www.cncf.io

これでKubernetes Administratorと認定されたわけですが、
KubeConなど国内外のKubernetes関係のイベントではk8s上でサービス展開をしたりCRDやOperatorを活用したりと発展的な内容が大部分なので、
ようやくそれらにリーチするための入り口に立ったAssociateぐらいの気持ちが強いです。

ようするに
俺たちの戦いはこれからだ!
先生の次回作にご期待ください。