
目次
- 目次
- はじめに
- どんなひとに読んで欲しい
- 前提
- 手順
- おわりに
- お知らせ
はじめに
こんにちは、クラウド事業部の木幡です。
「AWS Hands-on for Beginners 監視編」やってみたブログの後編です。
前編では、メトリクスの確認、アラーム設定、そしてログ分析までを行いました。
後編では、それらの情報を集約して「監視ダッシュボード」を作成し、さらにシステムの状態変化(イベント)を検知する設定を行っていきます。
どんなひとに読んで欲しい
- AWS SAAの認定試験を勉強中で、CloudWatchの実践的な理解を深めたい人
- AWSを使い始めたけれど、「監視」と言われても何から手をつければいいか分からない人
- EC2インスタンスは立てたことがあるけど、CloudWatchのコンソールはあまり触ったことがない人
- 公式ハンズオンの動画や資料は見たものの、一人で実践するのが少し不安な人
前提
この記事は、AWS公式のハンズオン資料「AWS Hands-on for Beginners 監視編」を基に、私の学習体験をまとめたものです。
ハンズオンでは、以下の図のような一般的なWebシステムの構成を、CloudFormationテンプレートを使って自動で構築します。
構成図

VPC内にMulti-AZ(1a, 1c)で構成されています。
ALB(Application Load Balancer)がパブリックサブネットに配置され、トラフィックを2台のEC2インスタンスに振り分けます。
データベース(RDS)もMulti-AZで、プライベートサブネットに配置されています 。
まさにSAAの試験対策で学ぶ、耐障害性とセキュリティを考慮した基本的な構成です。
この構成を「監視する」という体験ができるのは、非常に実践的だと感じました。
手順
[ハンズオン⑤]:WordPressの監視ダッシュボード作成
いよいよ集大成です。
これまで見てきた「メトリクス」「アラーム」「ログ分析結果」を、1つの画面にまとめて可視化します 。
1.CloudWatchコンソール操作
- 「ダッシュボード」→「ダッシュボードの作成」をクリック。
2.ダッシュボード名: WordPress_dashboard と入力し、作成
3.「ウィジェットの追加」画面が表示
4.ウィジェット1:EC2のCPU(メトリクス)
「折れ線」を選択 → 「メトリクス」を選択。
AWS/EC2→インスタンス別メトリクスから、2台のEC2インスタンス(WebServer01とWebServer02)のCPUUtilizationを両方選択します。「ウィジェットの作成」をクリック。
これで、2台のEC2のCPU使用率が1つのグラフにまとまりました。
5.ウィジェット2:ディスク使用率(アラーム)
「ウィジェットの追加」→「アラーム」を選択。
ハンズオン②で作成した
monitoring-1-alarmを選択し、「ウィジェットの作成」をクリック。
これで、ダッシュボードを見るだけでディスクアラームが「OK」なのか「ALARM」なのかが一目で分かります。
6.ウィジェット3:アクセスログ分析(Logs Insights)
「ウィジェットの追加」→「クエリの結果」を選択 。
Logs Insightsの画面に切り替わるので、wordpress_access_log を選択し、ハンズオン④で実行したクエリを再度貼り付けます。
「クエリの実行」を行い、結果が表示されたら「ウィゲストの作成」をクリック。
7.完成!

- ウィジェットはドラッグ&ドロップで自由に配置変更できます。
自分だけの「WordPress監視ダッシュボード」が完成しました。
[このハンズオンでの学び]
ダッシュボードの威力を体感しました。
これぞ「監視の単一ペイン(Single Pane of Glass)」です 。
メトリクス(数値)、アラーム(状態)、ログ(分析結果)という異なる種類の情報を、1つの画面に集約できるCloudWatchダッシュボードは非常に強力だと感じました 。
[ハンズオン⑥]:EC2インスタンス停止時の通知
次は、メトリクス(数値)ではなく、「イベント(出来事)」をトリガーにした通知です。
1.EventBridgeルールの作成
※注意点: ハンズオン資料は2020年のもので、「CloudWatch Events」と記載されています。
しかし、現在(2025年)コンソールで「CloudWatch Events」は無く、「Amazon EventBridge」で行う必要があります。

SAAの勉強でも「CloudWatch EventsはEventBridgeに統合された」と学びましたが、まさにそれを体感しました。
サービスが進化しても、基本的な概念(イベントをルールで拾ってターゲットに渡す)は同じです。
Amazon EventBridgeコンソールで、「ルール」→「ルールを作成」をクリック。
名前:
monitoring-1-event-rule
2.イベントパターンの定義
イベントソース: 「AWS のイベントまたは EventBridge パートナーイベント」
イベントパターン:
- イベントソース: 「AWS サービス」
- AWS サービス:
EC2 - イベントタイプ:
EC2 Instance State-change Notification
特定の状態(stopped)だけを拾うように、イベントパターンを編集します。
JSON
{
"source": ["aws.ec2"],
"detail-type": ["EC2 Instance State-change Notification"],
"detail": {
"state": ["stopped"]
}
}

3.ターゲットの設定
ターゲットタイプ: 「AWS のサービス」
ターゲット:
SNS トピックトピック: ハンズオン②で作成した
monitoring-1-topicを選択します 。「作成」をクリックしてルールを有効化します。
4.テスト
EC2のコンソールを開き、
monitoring-1-ec2-WebServer01を選択し、「インスタンスの状態」→「インスタンスを停止」をクリックして手動で停止させます。数分後...
メールが届きました!

- 内容はJSON形式で、「
state": "stopped"」となっていることが確認できました。
大成功です。
[このハンズオンでの学び]
「メトリクス監視」(CloudWatch Alarms)と「イベント監視」(EventBridge)の明確な違いを理解しました。
前者は「CPUが90%を超え続けている」という状態を監視し、後者は「EC2インスタンスが停止した」という出来事(イベント)をトリガーにします。
この使い分けが重要ですね。
[ハンズオン⑦]:お片付け/リソースの削除
ハンズオンで最も重要な作業です。
お財布を守るために、使ったリソースは必ず削除(お片付け)しましょう。
ここで非常に重要な学びがありました。
ハンズオン資料によると、CloudFormationスタックを削除すればOK...
かと思いきや、それだけでは不十分です。
CloudFormationは、自分が作成したリソース(EC2, ALB, RDS, VPCなど)は削除してくれます。
しかし、ハンズオンの途中で手動で作成したリソース(アラーム、ダッシュボード、SNSトピック、EventBridgeルール、ロググループ)は、CloudFormationの管理外です。
したがって、これらは手動で個別に削除する必要があります。これは非常に重要な学びです。
削除手順 (チェックリスト) ハンズオン資料を参考に、以下の順番で削除しました。
1.CloudFormation スタックの削除
- CloudFormationコンソールで
monitoring-1スタックを選択し、「削除」をクリック。DELETE_IN_PROGRESSになります。(EC2やRDSが消えるまで時間がかかります)
2.EventBridge (CloudWatch Events) ルールの削除
- EventBridgeコンソールで
monitoring-1-event-ruleを選択し、「削除」。
3.CloudWatch アラームの削除
- CloudWatchコンソール > アラーム で
monitoring-1-alarmを選択し、「削除」。
4.CloudWatch ダッシュボードの削除
- CloudWatchコンソール > ダッシュボード で
WordPress_dashboardを選択し、「削除」。
5.SNS トピックの削除
- SNSコンソール > トピック で
monitoring-1-topicを選択し、「削除」。
6.CloudWatch ロググループの削除
- CloudWatchコンソール > ロググループ で
wordpress_access_logとwordpress_error_logを選択し、「アクション」→「ロググループの削除」。
これで、ハンズオンで作成したリソースは(ほぼ)すべて削除され、クリーンな状態に戻りました。
おわりに
前後編にわたり、「AWS Hands-on for Beginners 監視編」の体験記をお届けしました。
実際に手を動かしてみることで、
Agentを入れないとメモリやディスクが見えないこと
Logs Insightsを使えばログファイルもSQLのように分析できること
EventBridgeとAlarmの使い分け
など、テキスト学習だけではイメージしづらかった部分がクリアになりました。
特に、前編の「事前準備」でRDSのインスタンスタイプのエラーに遭遇した際は焦りましたが、トラブルシューティングも含めて良い経験になりました。
これからAWS監視を学ぶ方には、自信を持っておすすめできるハンズオンです。
お知らせ
APCはAWS Advanced Tier Services(アドバンストティアサービスパートナー)認定を受けております。
その中で私達クラウド事業部はAWSなどのクラウド技術を活用したSI/SESのご支援をしております。
www.ap-com.co.jp
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今年もまだまだ組織規模拡大中なので、ご興味持っていただけましたらぜひお声がけください。