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株式会社エーピーコミュニケーションズの技術ブログです。

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【OCI】請求書に怯えない!OCI予算設定のすすめ

目次

はじめに

こんにちは、エーピーコミュニケーションズの松尾です。
従量課金型のクラウドリソースは今どのくらい使っているのか気になりますよね!
請求ページを開く時にドキドキしているのは私だけでしょうか!?
OCIには利用料金の通知機能があるので試してみようと思います。

この記事で分かること

  • OCIで利用料金をメールで通知する設定の実装フロー
  • 「予算」機能の使いかた

通知したい条件を決める

今回は100,000円を予算としてみます。
条件とは通知するしきい値と何のメトリクスを対象とするか、です。
しきい値は、1%。50%、100%の3段階。
メトリクスは、「実績」を対象としていきます。他に「予測」をしきい値にすることもできるようです。

「予算」を作成

OCIコンソールへログインして「予算」をクリック

「予算の作成」をクリック

名前を設定していきます。
「予算範囲」で、対象をコンパートメントにするのか、特定のタグにするのか、を設定します。
今回はコンパートメント単位で設定していきます。
コンパートメントを横断したタグでの管理も便利そうです。

「スケジュール」では対象の範囲を決めていきます。
今回は毎月1日を開始日として1か月ごとを範囲としました。
毎月の予算で考えるとこの設定が良いと思います。

アラートルールを作成

「予算アラート・ルール」ではメール通知するしきい値を設定していきます。
今回は、実績、つまり実際の利用料金をしきい値メトリックとし、
しきい値のタイプは比率として設定しました。
この例では100,000円を予算として1%をしきい値としているため、100,000*0.01=1,000円を超えた場合に通知されるように設定しました。

「予算」を作成するとこのように一覧で表示されます。(例は作成して数日経過後のため支出がカウントされています)

予算の名前から詳細を確認できます。
1つの「予算」に対して、複数の「予算アラートルール」を設定することができます。
このようにすると3段階のしきい値を超えたそれぞれで通知がされます。

通知を確認

設定したしきい値を超えるとこのようなメールを受信します。
赤枠のコメントはオプションで設定するとこのように本文に記載されてきます。参考になれば幸いです。
しきい値は1000円ですが、判定のタイミングなのか、7円ほど差分はあることが分かります。
Forecastで月末の予測もあって分かりやすいように感じました。

まとめ

「予算」という設定で実際の利用料金に応じた通知をすることを確認しました。
良い点は2つあると思っています。
1.「予算」の設定だけで完結する
2.アラートルールが複数設定できる
1は通知先の設定が予算設定内で直接設定する形のため、他の通知先設定を参照する形ではない点が1回設定するには良いです。
2は、しきい値が複数あると、例えばほぼ必ず超える50%と、アラートとして知りたい100%、の2段階、で設定するなど、柔軟な使いかたができます。
Oracleへの要望としては、「毎月の利用料を定期的に通知する」ことが現状は出来ないため、設定できると嬉しいと思っています。

おわりに

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