APC 技術ブログ

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【AWS re:Invent 2024】現地で参加してきたDay4の基調講演をレポート(Dr. Werner Vogelsによる基調講演)

こんにちは、エーピーコミュニケーションズの髙野です。
AWS re:Invent 2024のレポートをお届けします。

今回は現地で参加してきたDay4の基調講演(Keynote)の感想をお伝えします!
この日の基調講演はライブ会場ではなく、サテライト会場から参加してみました。

re:Inventの様子を知りたい方、興味がある方はぜひご覧ください。

目次

セッション概要

  • セッション名:Dr. Werner Vogels Keynote(Dr. Werner Vogelsによる基調講演)

概要(公式サイトから引用)

Watch Dr. Werner Vogels, VP and CTO at Amazon.com, as he shares the critical lessons and strategies he has learned for managing increasingly complex systems. The keynote explores the core principles for embracing complexity, drawing on Amazon’s experiences building distributed systems at massive scale.

日本語訳

Amazon.com の VP 兼 CTO である Werner Vogels 博士が、ますます複雑化するシステムを管理する上で学んだ重要な教訓と戦略について語ります。基調講演では、大規模な分散システムを構築してきた Amazon の経験を基に、複雑性を受け入れるための基本原則を探ります。

セッションのアーカイブ

www.youtube.com

セッションのポイント

  • 便利かつシンプルなユーザ体験を与えるシステムの裏側には複雑さが存在している。
  • 複雑さには2種類あり、 意図的な複雑さと意図的ではない複雑さが存在する。
    • 意図的な複雑さ:システムの拡張性を高め、新機能に対応し、変化する顧客ニーズを満たすのに役立つ。
    • 意図しない複雑さ:システムの開発速度を低下させ、保守を困難にする。
  • 意図しない複雑さは技術の変化やアーキテクチャの監視不足によって発生し、システムを柔軟性のあるものから脆弱なものへと急速に変化させてしまうため、複雑さのタイプを見分けることが重要。
  • 機能開発の速度低下は意図しない複雑さが発生している兆候。
  • Dr. Werner Vogelsは20年間にわたるAmazonでの開発経験から、複雑化するシステムを管理するための6つの教訓を得た。
    • Make evolvability a requirement.(進化可能性を必須要件にする)
    • Break complexity into pieces.(複雑さを細分化する)
    • Align organization to architecture.(組織をアーキテクチャに合わせる)
    • Organize into cells.(セル単位で整理する)
    • Design predictable systems.(予測可能なシステムを設計する)
    • Automate complexity.(複雑さを自動化する)

セッションの様子

感想

複雑さには2種類あり、システムの拡張性を高め、新機能に対応し、変化する顧客ニーズを満たすのに役立つ、よい複雑さがあるということは興味深かったです。今まで複雑さという言葉から受けるイメージはマイナスものばかりだったので、視野を広げることができました。

また、セッション内で、「進化しないソフトウェアは無意味。新機能がなければ、顧客はシステムの品質が低下していると感じるでしょう。そのため、システムは常に進化の必要性に直面しているのです。」とLehmanのソフトウェア進化の法則を引用して示されており、これはシステムはもちろん、人間、しいては自分自身に対しても当てはまるものだなと感じ、ハッとさせられました。

さいごに

APCはAWS Advanced Tier Services(アドバンストティアサービスパートナー)認定を受けております。


その中で私達クラウド事業部はAWSなどのクラウド技術を活用したSI/SESのご支援をしております。

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