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【OCI】Datadogのインテグレーションを試してみた!やり方・注意点まとめ

目次

はじめに

こんにちは。クラウド事業部の遠見です。

今回は、DatadogとOracle Cloud Infrastructure(OCI)のインテグレーションを試してみました。

OCIとのインテグレーションは、2024年9月に一般提供が開始されました。 www.datadoghq.com


当社では、Datadogの導入支援から運用サポートまでをトータルでご支援するサービスを提供しています。
初期設計・エージェント展開・モニタリング設定・ダッシュボード構築まで、お客様のニーズに合わせた支援が可能です。
「自社だけでの導入が不安」「もっと効率的に監視環境を整えたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。 www.ap-com.co.jp


では、さっそく始めていきましょう。

事前準備

参考リンク

Datadogインテグレーションとは何か、どのような役割があるのか、Datadog無料トライアルの情報などは以下の記事にまとめています。
AWSを題材にして記載していますが、OCIでも同じような役割を持っています。 techblog.ap-com.co.jp

OCIインテグレーションの手順は、以下の公式ドキュメントを参考にしています。 docs.datadoghq.com

OCIユーザーに必要な権限

本記事のOCIインテグレーションでは、Oracle Resource Manager(ORM)を使用します。
OCIユーザーは、Cloud Administratorロールが必要です。
今回は、Administrators権限を持つユーザーで作業します。


インテグレーション手順

Datadogにログインします。

インテグレーションするOCIアカウントにログインします。

ORMスタックを配置するコンパートメントを作成します。

OCIインテグレーションを追加します。

左側メニューの「Integrations > Integrations」を開きます。
「Oracle Cloud Infrastructure」を検索してクリックします。

「Add New Tenancy」をクリックします。

インテグレーションのフローが表示されるので、1から順番に実施していきます。

tenancyidは、OCIアカウントの右上のアイコン > テナンシからコピーします。

「Create OCI Policy Stack」をクリックします。

「Oracle使用条件」にチェックを入れて、Nextをクリックします。

user や tenancy 情報は自動的に入るので、そのまま次に進みます。

サマリーを確認して、問題なければ作成をクリックします。

リソースの作成が始まります。
ここでは、インテグレーションに必要なユーザーやポリシーが作成されます。
今回は、1分も経たないうちに作成されました。

作られたユーザーのアクティブ化のメールが通知されたので、アクティブ化しました。
「DatadogAuthWriteUser」と「DatadogROAuthUser」の2つで行いました。

「Enter DatadogAuthUser Info」では、DatadogROAuthUserの情報を設定しました。

APIキーを追加します。

構成ファイルのプレビューで表示されたフィンガープリントを取得しておきます。

取得した情報を設定します。

Datadog APIキーを設定します。

「Create Metric Stack」をクリックします。

「Oracle使用条件」にチェックを入れて、Nextをクリックします。

「Function Settings」で「X86」を選択し、Nextをクリックします。
※デフォルトのARMで実施したところ、リソースの作成でエラーになったため

サマリーを確認して、問題なければ作成をクリックします。

リソースの作成が始まります。
ここでは、Datadogのメトリクス取得に必要なリソースが作成されます。
今回は、作成まで5分ほどかかりました。

「Create Configuration」をクリックします。

うまくいけば、インテグレーションがInstalledになります。


確認

Dashboardを確認してみましょう。

「OCI」で検索すると、OCIのダッシュボードが追加されています。

今回のOCIアカウントではそもそもリソースが少ない状態でしたが、Object Storageのリソースが確認できました。

また、Datadogのメトリクス取得のためのコネクタ・ハブで別のコンパートメントを追加し、インスタンスやDatadogモニターを設定してみたところ、OCI Compute Overviewというダッシュボードが表示され、それぞれリソースを確認できました。


まとめ

今回はOCIインテグレーションを試してみました。
詳細情報の取得やダッシュボードのカスタマイズなど、試せなかったところもたくさんあるので、引き続き試していきたいと思います。


お知らせ

当社では、Datadogの導入支援から運用サポートまでをトータルでご支援するサービスを提供しています。
初期設計・エージェント展開・モニタリング設定・ダッシュボード構築まで、お客様のニーズに合わせた支援が可能です。
「自社だけでの導入が不安」「もっと効率的に監視環境を整えたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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今年もまだまだ組織規模拡大中なので、ご興味持っていただけましたらぜひお声がけください。

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本記事の投稿者: とみー
Datadogやオブザーバビリティに関する情報を発信しています。