■ はじめに
みなさまこんにちは!iTOC事業部の摺崎です。10月に入りだいぶ肌寒い日が増えてきましたね。
今日はZscaler運用時の豆知識をお伝えします。
ZIAを導入すると、「セキュリティポリシーで制御していない通信はZscalerを通らない=ログが取れない」と思ったりしませんか?
しかし、実は “バイパス通信の可視化” も可能なんです。
これはFlow Logging(フローロギング)という機能で、ZIAやZPAを経由しない通信を記録・分析できるようにするものです。
たとえば、Microsoft Teamsなどの一部クラウドアプリをZIAから除外している場合、通常はその通信のログを取得できませんが、Flow Loggingを有効にすることで、除外された通信の接続情報(ユーザー名・宛先・通信種別など)を記録し、後から分析することが可能になります。
■ Flow Loggingの設定と確認の流れ
Flow Loggingを利用するには、以下の2ステップで実施できます。
複雑な設定は不要で、サポート依頼とポータルの数クリックだけで有効化可能です。
Step 1:サポートへの依頼とZCC設定
- Zscalerサポートにチケット依頼しFlow Loggingの有効化を実施(←ここが分かりにくい)
- Zscaler Client Connector(ZCC)4.0以降を利用している場合、管理ポータルの App Profile設定 から「WFPドライバーのインストール」、「Flow Logging」の項目にチェックを入れる

Step 2:ログを確認する
有効化後は、ZIA管理ポータルの [Analytics] → [Web Insights] や Firewall Insights から確認可能です。
“Bypass transaction” や “Bypassed Transaction Event Time” といった項目でフィルタリングできます。

■ どんな場面で役立つの
- PACファイルやZCC除外設定の検証時
→ 想定どおりにバイパスされているかを確認。 - アプリ通信トラブル時の原因調査
→ ZIA経由か、ローカル直通かを即座に判定。 - 除外通信のセキュリティ監視
→ 意図しない通信や潜在的なリスクを早期に把握。
ぜひ、この機能を活用して、運用の効率化やセキュリティ強化にお役立てくださいね。
■ 関連リンク
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