
はじめに
こんにちは。ACS 事業部の田中です。
今週も GitHub Advanced Security(GHAS)に関する記事を投稿していきます。
前回の記事 では Secret Protection の Secret scanning を実施しました。
今回は Dependabot に注目します。
Dependabot とは
Dependabot(ディペンダボット)はライブラリやモジュール、パッケージなどの依存関係を管理・監視するツールです。
大きく分けて次の3つの機能で構成されています。
- Dependabot alerts:リポジトリ内の依存関係の脆弱性を検知して、ユーザーに通知します。
- Dependabot security updates:リポジトリ内の脆弱性がある依存関係を更新するために、自動的に pull request を生成します。
- Dependabot version updates:リポジトリ内の依存関係のバージョンを最新に保つために、自動的に pull request を生成します。
本記事では、Dependabot alerts の有効化と確認の手順を説明します。
※ リポジトリは 前回の記事 と同じものを利用しています。
依存関係グラフを有効化する
依存関係の脆弱性を検知するためには、依存関係を把握する必要があります。
まずは依存関係グラフ(Dependency graph)を有効化して、リポジトリ内の依存関係を把握しましょう。br>
リポジトリのメインページで [ Setting ] タブを開き、サイドバーの [ Security ] セクションで [ Advanced Security ] をクリックします。
[ Dependency graph ] の右側にある [ Enaled ] をクリックして、依存関係グラフを有効化します。

依存関係グラフを初めて有効化すると、すぐに解析が始まります。
(解析は基本的に数分で完了しますが、リポジトリに依存関係が多いほど時間がかかります。)
解析の結果は、リポジトリのメインページで [Insights ] タブを開き、サイドバーの [ Dependency graph ] をクリックすることで確認できます。

Dependabot alerts を有効化する
依存関係グラフが有効化が完了したら、次に Dependabot alerts を有効化してみましょう。
リポジトリのメインページで [ Setting ] タブを開き、サイドバーの [ Security ] セクションで [ Advanced Security ] をクリックします。
[Dependabot] セクションから [ Dependabot alerts ] の右側にある [ Enaled ] をクリックして、 Dependabot alerts を有効化します。

Dependabot alerts を確認する
Dependabot alerts の有効化が完了したら、結果(通知)を確認してみましょう。
リポジトリのメインページで [ Security ] タブを開き、サイドバーで [ Dependabot ] をクリックすることでアラートの一覧が表示されます。

アラートの一覧はパッケージやエコシステムの種類などでフィルターをかけ、重大度やアラートの新旧などでソートすることも可能です。


おわりに
本記事では Dependabot alerts の有効化手順についてまとめました。
各アラートの対応については、別途記事を公開する予定です。
本記事と併せて参考にしていただければ幸いです。
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私の所属する ACS 事業部では、開発者ポータル Backstage、Azure AI Service などを活用し、Platform Engineering + AI の推進・内製化を支援しています。
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