おはようございます。 ナデラ氏の基調講演を見てぶち上がったものの、眠さに抗えず寝てしまったACS事業部の髙井です。
本日より Microsoft の年次イベント、Microsoft Build が開催されています。 Microsoft Build で発表された最新情報について、ピックアップしてお届けしたいと思います。
Service ConnectorがGA
こちらのService Connector、これまでプレビュー機能でありましたが、ついにGAされました。
詳しくは公式ブログや、Microsoft Docsを参照できます。
▼公式ブログ techcommunity.microsoft.com
▼Microsoft Docs docs.microsoft.com
簡単に言うと、App ServiceのWeb AppやFunctions、Spring Cloud(Spring Appsに名前が変わったようです)、そして今回のBuildで同じくGAとなったContainer Appsに対して、DBなどのバックエンドを1クリックで接続できるサービスです。
接続可能なサービス
プレビュー期間中も接続可能なサービスが徐々に増えていた記憶がありますが、2022/5/25現時点で接続可能なサービスは以下の通りです。
- Azure App Configuration
- Azure Cache for Redis (Basic、Standard、Premium、Enterprise レベル)
- Azure Cosmos DB (Core、MangoDB、Gremlin、Cassandra、Table)
- Azure Database for MySQL
- Azure Database for PostgreSQL
- Azure Event Hubs
- Azure Key Vault
- Azure Service Bus
- Azure SignalR Service
- Azure Storage (Blob、Queue、File、Table Storage)
- Confluent Cloud での Apache Kafka
Service Connectorの何が嬉しいのか
具体的な動きとしては、接続先と接続元のリソース名さえ分かっていれば、Azure CLIやAzure Portalで1コマンド操作すると、
- 接続文字列が環境変数に登録される / ManagedIdの設定がされる
- ネットワークまわりの設定がされる
- 接続の正常性情報が見られるようになる
といった感じです。
たとえば、Service ConnectorなしにBlobを紐づけようとすると、自分で接続情報文字列を環境変数に登録したり、クレデンシャルのコピペが発生して気分がよくないのですが、このあたりが必要なくなります。
Blobのストレージアカウントキーは強い権限を持つので、クリップボードに一時的に載せるのにも抵抗感のある人が少なくないのではないでしょうか。そういったシチュエーションが避けられるのは嬉しいポイントです。
Blobの同時作成にも対応している
Blobの例ばかり続いて恐縮ですが、接続設定と同時に接続先となるBlobストレージを作成することすらできます。
Azure CLIであれば以下のようなコマンドを打てば対話形式でどのアプリに接続するのかなどが聞かれますので、それだけで作成も接続設定も完了します。
az webapp connection create storage-blob --new --secret
おわりに
Microsoft Build 2022 は日本時間の本日5月25日~26日の2日間に渡って開催されます。 今後も最新のアップデート情報をお届けしたいと思います。お楽しみに!