Platform Con 2023のManagmentPathの先頭にも挙げられていたセッション「How to communicate the business value of platform engineering」。
重要性はわかるんだけど、そのビジネス価値をステークホルダーと会話するというのは確かに難しそうですね。
The Garntner Enterprise Value Equation
本セッションはGartnerの方で、Gartnerの「The Garntner Enterprise Value Equation」というモデルを使って、Business Valueについてどのように会話していくかといったことを紹介しています。
このモデルは
- Listen & Sens : Stakeholders' Priorities & Concerrns
- Develop Options: Value Levers
- Assess Trade-Offs : Multi-Stakeholder Impacts
- Adjust & Iterate : Realized Return to Organization
という順序で考えていくもののようです。概要レベルではありますが、思考方法として参考になりそうだなと思いました。興味のある方はぜひビデオをご覧ください。
なお、The Garntner Enterprise Value Equationについては以下でも紹介されているようです。
Communicate the "Why" to Incent Mindset Shifts
上記のモデルの他、このセッションで気になったものの1つがこちらです。
- 「プロセスの強制」から「Paved Road(整備された道)」へ
- 「チケット駆動カルチャー」から「セルフサービスカルチャー」へ
- 「どのようにサービスを作るか」から「どうやって簡単に消費するか」へ
- 「IT/インフラプロジェクト」から「プロダクトとしてのプラットフォーム」へ
- 「結果としてのセキュリティ」から「Secure-by-default」へ
- 「Dev, Sec, Opsのサイロ」から「プロダクト & プラットフォームチーム」へ
と様々なマインドセットの移行が起きていますが、これらに対して「なぜ」をしっかり理解し合おうということです。 これらを行う理由は
インフラの複雑度や開発者間の摩擦、自動化の欠落は、組織が競争社会において、ビジネスゴールや変更の迅速な反応を得られるようにすることを妨げる
からです。この点を理解し合ってこそ実施する内容に意味が生まれます。
Three Vaue Pillas for Platform Teams
そしてもう1つ、Platform Teamの価値ってゼロから考えると大変ですが、その参考となるのがこちらになります。
■ Tme to Value
- Enable self-service
- Simplify DevOps workfhows
- Shorten feedback loops
■ Resilience
- Enhance service reliability
- Improve fault tolerance
- Recover from failures
■ Governance
- Built-in security guardrails
- Codify compliance policies
- Optimize resource utilization
自分だけで考えていると「本当にそうなの?」と言われがちですが、「Gartnerもこう言っている」となればその言葉の信頼性は格段にあがりますし、思考のスタート地点としてこうしたものがあるのは非常に助かります。
こうした3本柱をイメージしつつ、ステークホルダーとプラットフォームのビジネス価値について議論ができるようになると、Platform Team自体の価値も向上できるかもしれませんね。