Platform Con 2023が始まりました。Platform Conは昨年からオンライではじまったイベントで今年で2回目。 多くのユーザーがイベントに登録し、そして数多くのセッションが提供されています。
そんなPlatform Con 2023の内容をご紹介していきます。 私が最初に紹介するセッションは、(オンラインのライブストリームのものではなく)「Backstage does not an internal platform make!」です。
今現在まさに「Backstage」の開発に取り組んでいる自分自身にとってはまずはここからスタートしなければならないでしょう。
セッションの内容
「Platform」の目的
Platformを用意し、利用する目的は
- コストの削減
- リリーススピードの高速化
- リスクの低減
といったものになるかと思います。これに対して課題となるのが
- ラーニングカーブ
- 各種モジュール等の更新
- セキュリティ
- 利害関係者
- スキルギャップ
- 認知付加
といったものがあげられます。
こうしたことを解決するのがPlatform Engineeringで、注目を浴びているのが「Backstage」です。
Backstage
Backstageは大変優れた開発者体験を提供してくれます。そして多くの機能がオープンソースで提供されています。 とても優れたオープンソースツールです。
しかし、ちょっとまってください。Backstageは「Platform」を提供してくれません。Backstageそのものの開発という要素が増えるため、むしろ作業・認知付加を増大させてしまう可能性もあります。
この点を理解した上で活用すれば、よい体験を得ることができます。
Backstageを使うとしても、まだ重要なのは「いかに適切にPlatformを抽象化するか」の部分なのです。
この点を解決することが重要なのです。
セッション後の自分なりの感想
このセッションで言われている内容は正しいと思います。Backstageは優れた体験の入り口となってくれるものです。そうした体験を支援する様々な機能も提供してくれています。しかし、このセッションで言われている通り「Platform」そのものは提供していません。 この点は十分に理解しておかなければなりません。
私達はまさにここで挙げられた点を解決するものを提供しようとしています。私達はPlatformの抽象化を行う部分を得意としています。そうしたナレッジをできる限り汎用化し、BackstageのPluginとして組み合わせることで、ここであげられた「BackstageはPlatformを提供していない」という点を解決し、よりよい開発者体験をお届けしたいと考えています。 さらにこのセッションで言われていたもう一つの課題である「Backstageの開発が必要」という部分も、私達がManaged ServiceとしてBackstageそのものを提供することで、利用者の皆さんの負荷を低減できればと考えています。
思いの外、あまりいい印象ではないセッションになっていましたが、逆にその点が私達の提供するサービスによって解消できるはず、という思いを強くしました。
今後実際にBackstageの開発をするには、といった内容についても本ブログでご紹介できればと考えていますのでぜひご期待ください。