はじめに
こんにちは。 ACS事業部の青木です。
皆さんは、GitHub Well-Architected についてご存じでしょうか?
GitHub Well-Architected は、GitHub によって提供される、GitHub 環境の設計、実装、最適化のベストプラクティスをまとめたドキュメントです。
本ブログでは、GitHub Well-Architected について簡単にご紹介させていただきます。
いつ出されたの?
発表自体は昨年からされていたようですが、正式ローンチの発表は今年1月にに入ってからのようです。
どんな内容?
では、 GitHub Well-Architected の内容についてみてみましょう。
5 つの「柱」と「柱を構成する観点」について
GitHub Well-ArchitectedはAzureやAWS、Google CloudなどのWell-Architected Frameworkと同様に、いくつかの「柱」をもとに作成されています。
GitHub の場合、「生産性」、「コラボレーション」、「アプリケーションセキュリティ」、「ガバナンス」、「アーキテクチャ」という柱で構成されているようですね。
- Productivity: Strategies and tools to enhance team efficiency and streamline workflows.
- Collaboration: Best practices for using GitHub to foster collaboration within and across teams.
- Application Security: Guidelines for integrating security into every phase of the development process.
- Governance: Principles for managing access, compliance, and governance within GitHub projects.
- Architecture: Approaches for designing scalable, resilient, and efficient GitHub-based development environments, including GitHub Enterprise Server (GHES).
また、各柱はそれぞれ複数の観点によって構成されています。
たとえば「生産性」の柱は、以下4つの観点で構成されています。
- Automation(オートメーション)
- Integration(統合)
- Contunious Learning(継続的な学習)
- Feedback(フィードバック)
例 :Quick Links – GitHub Well-Architected
そして、上記5つの柱に対して、それぞれ以下のセクションが用意されています。
- クイックリンク
- 設計原則
- アセスメントチェックリスト
- シナリオと推奨事項
上記セクションのドキュメント内で柱を構成する観点ごとに説明が設けられている、という構成になっています。
それでは各柱に用意されているセクションについて、ひとつずつ見てみましょう。
クイックリンク
それぞれの柱に関連したGitHub のツールやリソースに関連したリンク集です。
各柱を構成する観点ごとに役立つべきリンクがそろえられていますので、GitHub アーキテクチャ設計時の参考リンクとして活用できます。
設計原則
各柱を構成する観点ごとにどのように設計を開始し、成熟させ、進化につなげていくかについて記載されています。
こちらは各 GitHub のサービスと直接紐づけた説明というよりも、設計について包括的に記載された、抽象度の高い内容となっています。
アセスメントチェックリスト
設計した GitHub アーキテクチャに対して、どれだけ Well-Architected Framework の観点が含まれているかのチェックを行うことができます。
箇条書きでチェック項目が用意されているため、各柱の観点において考慮漏れを防ぐことができます。
シナリオと推奨事項
こちらの章には、それぞれの柱の観点ででどのようなシナリオをもとにGitHub環境を整えていくべきかのシナリオや推奨事項がリンクとしてまとめられています。
具体的なサービスの設計例や原則が記載されているようです。
その他
ベストプラクティスだけではなく、 GitHub を組織に展開する際のアンチパターンについての説明もあります。
そのほか、GitHub Docs や GitHub Resources 、 GitHub Certifications に関する関連リンクなどもそろっています。とても便利ですね。
おわりに
今回は、GitHub の Well-Architected Framework についてご紹介させていただきました。
「百聞は一見に如かず」ですので、ぜひ実際に覗いてみてください。新しい発見があると思います。
また、弊社はGitHub パートナーとしてお客様に GitHub 導入支援なども行っています。
GitHub Copilot などのトレーニングなども行っておりますので、ご興味を持っていただけましたらぜひお声がけいただけますと幸いです。
最後にご紹介です。
私の所属するACS事業部では、開発者ポータルBackstage、Azure AI Serviceなどを活用し、Platform Engineering+AIの推進・内製化のご支援をしております。
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